東北地方環境事務所>野生生物の保護管理>ブラックバス駆除マニュアル
ブラックバス駆除マニュアル/目次 /伊豆沼・内沼の現状 /駆除の前に /人工産卵床の製作と設置 /観察と駆除 /稚魚の駆除 /定置網による駆除 /池干しによる駆除 /他地域における取組み /おわりに/
1.苗ポットトレイの組み合わせ
苗ポットトレイには様々な大きさがあります。組み合わせる場合、同じ大きさのトレイを使用します。
2.苗ポットトレイの切断
ディスクグラインダーを使用し、長辺の1辺を切断します。しっかりディスクをトレイに当てながら切断します。危険をともなう作業ですので、慣れた方に作業をしていただきましょう。
● 正しい例
長辺の1辺を切断し、枠の一部を残します。こうすることで、組み合わせたときの強度が保てます。砕石を入れると重くなります。強度を保つためにも、重要な作業です。
● 失敗例
長辺の1辺を切断し、枠の一部を残さなかった場合です。この状態で組み合わせると強度不足になり破損するおそれがあります。失敗したものは使用しないようにしましょう。
3.苗ポットトレイの組み合わせ
切断した部分を重ね合わせます。大きさの違うトレイ同士では強度が保てない恐れがあります。必ず同型のトレイを使用してください。
4.苗ポットトレイの結合
1辺を切断したトレイを2つ組み合わせます。切断箇所同士の組み合わせですので、強度を保つためにも重ね合わる部分を多くしておきます。
重ね合わせたら、底面2箇所、枠の部分2箇所結束バンドでしっかり固定します。
5.結合位置
枠の部分2 箇所づつ、底面2箇所、合計で6 箇所に取り付けます。
6.取り付け位置の拡大
結束バンドを取り付ける場合には、写真のように幅広く結束しましょう。
7.下敷き用ネットの切断
トレイの枠内に収まるようプラスチック製ネットを切断します。
下敷き用ネットは必ずトレイの枠との間に隙間がないように切断してください。隙間があると砕石が落ちてしまいます。
8.下敷き用ネットの取り付け
結束バンドでしっかり固定します。
9.下敷き用ネット取り付け位置
四隅とトレイの重なり部分に3箇所、合計7箇所で、トレイの底面と下敷き用ネットを一緒に結束します。
10.取手の取り付け
カバーをつける前に取手を取り付けます。取り付け位置は四隅ですが、トレイの外側にトレイの重なり部分をまたぐように取り付けます。
11.カバー用ネットの切断
カバー用のプラスチック製ネットを切断します。合板などに切断箇所の目印を付け、その上にネットを乗せてカッターで切断すると効率よく作業ができます。
ネットを切断する際、滑ることがありますので、軍手をはめて作業しましょう。
12.カバーの折り曲げ
幅100 ㎝のプラスチック製ネットを80 ㎝ごとに切断し、半分に折り曲げます。
使用する大きさは、100 ×40㎝で二つ折りの状態で取り付けます。カッターの背の部分などで折り目をしっかり付けましょう。
13.カバー取り付け用穴開け
2つ折りにしたカバーをコの字型に取り付けます。ネットの穴が小さいためハンダゴテを使い、ネットに穴を開けます。結束位置1箇所につき枠の上側と中心付近の2箇所に穴を開けます。取り付け箇所は一辺2 箇所で合計6箇所です。カッターで穴を開けると、裂けて破損するおそれがあります。
※作業中は煙が出ますので、換気のよいところで作業しましょう。
14.カバーの取り付け
カバーの取り付けでは、位置がずれると作業が困難になります。2人で作業するといいでしょう。
15.カバー取り付け位置
1辺に2箇所、合計6箇所に取り付けます。
16.カバー取り付け位置拡大
1辺に2箇所結束バンドで固定します。1箇所に2つの取り付け穴があり、縦方向に結束します。
17~19 番の作業は設置直前に行います。
17.浮子の取り付け
浮子の取り付けは、すべての人工産卵床で同じ側の取手に取り付けましょう。
伊豆沼・内沼では、カバーに向かって左側に取り付け、回収しやすくしています。
18.目印の取り付け
浮子と同様に取り付けはすべての人工産卵床で同じ取手に取り付けましょう。
伊豆沼・内沼では、カバーに向かって右側に取り付けています。
19.砕石を敷いて完成
実際は設置直前に砕石を敷きます。隙間ができないように、砕石を敷きます。重くなると作業が難しくなるので、入れすぎには注意しましょう。