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ブラックバス駆除マニュアル

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/目次 /伊豆沼・内沼の現状 /駆除の前に /人工産卵床の製作と設置 /観察と駆除 /稚魚の駆除 /定置網による駆除 /池干しによる駆除 /他地域における取組み /おわりに/

(2)人工産卵床の材料

● 苗ポットトレイ

園芸用品に使用されている花や野菜の苗を育てるポットを並べるトレイです。大きさは様々あります。伊豆沼・内沼では、52×34cm 程度の大きさのトレイを 主に使用しています。

ホームセンター等で購入できます。


● プラスチック製の結束バンド

苗ポットトレイの組み合わせや下敷き、カバーの取り付けに使用します。

色はトレイやネットに合わせ黒色を使用しています。

サイズ:長さ20㎝ 幅3.7㎝


● 下敷き用プラスチック製ネット

苗ポットトレイの目合いは大きく、そのまま砕石を入れた場合は抜け落ちてしまいます。このため、下敷きに園芸資材などでも使用されているプラスチック製ネットを使っています。

目合いは一辺約7.5 ㎜(内径)で、幅100 ㎝、色は黒色を使用しています。園芸店・ホームセンターでロールの状態で販売されています。


● カバー用プラスチック製ネット

オオクチバスの好む物陰を作るためにトレイを囲うために使用します。下敷き同様、園芸資材などでも使用されているプラスチック製ネットを使います。

目合いは一辺約2.5㎜(内径)で、幅100㎝、色は黒色を使用しています。園芸店・ホームセンターで購入できます。


● ヒモ(取手、目印取り付け用)

ヒモを人工産卵床の運搬や駆除時の上げ下げのための取手として取り付けます。また、目印のペットボトルを取り付ける場合にも使用します。長期間の使用に耐える素材を選びましょう。ポリエチレンとビニロンの混撚素材のもので、太さは3 ㎜を使用しています。使用する長さは、取手用を約1.5m 、目印用を約1m とします。漁網店で購入できます。


● 砕石

完成した人工産卵床に敷き詰め、産卵基質として使用します。大きさは単粒25 ㎜を使用します。色は卵を観察しやすい青系など濃い色を使用します。白っぽい色の砕石の場合、卵が見えにくく使用には適しません。使用する砕石量の目安は1m3で約200 基分です。

※再生品(コンクリート製やアスファルトなど)は使用しない。


● 目印用ペットボトル

透明度の低い沼では、設置した人工産卵床を見ることができません。このため、目印を取り付ける。伊豆沼・内沼では500ml 用の使用済みペットボトル(蓋付き)を使用しています。


● 番号札

人工産卵床を設置する場合通し番号を付けておくと観察や駆除のとき便利です。また結果などまとめるときにも役立ちます。

伊豆沼・内沼では耐水紙に人工産卵床の設置個数分の通し番号を記入し、目印のペットボトルに入れています。


● 発泡スチロール

人工産卵床を設置すると、目印を付けた取手は容易に探せますが、もう一方は探しにくくなります。このため、4㎝×2㎝×2㎝程度に切った、発泡スチロールを浮子として目印と反対の取手に取り付けます。ヒモは10~15㎝程度の長さにします。これを取手に取り付け、水中で立ち上がるようにします。


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出典 「ブラックバス駆除マニュアル ~伊豆沼方式オオクチバス駆除の実際~」(2006年3月 環境省東北地方環境事務所 (財)宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団)
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