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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

美しさの陰には

2021年06月17日
伊藤 あけみ

いつも変わらぬ風景あり、いつもは見られない風景あり。

十和田湖はいつも輝きに満ちあふれています。

〈6/14早朝 紫明亭展望台から十和田湖の雲海〉

〈発荷峠や十和田山方面〉

6月前半に行われたパークボランティア活動二つをお知らせします。

6月6日は、北八甲田の大岳に至る登山道の薬師沢に、道迷い防止のロープ設置と、

酸ヶ湯インフォメーションセンター周辺の清掃と草刈りを実施しました。

私は酸ヶ湯周辺を担当しました。

  

 〈手作業で草刈りをしました〉            〈タンポポに負けそうな車道のハクサンチドリ〉

6月12日は、休屋地区のオオハンゴンソウ防除活動でした。

黄色い花を咲かせるオオハンゴンソウは、もともとは日本に存在しなかった生物で、

特に生態系に悪影響を及ぼし、人や動物、他の植物へ被害を与えるとして、

国が特定外来生物に指定しているものです。

取り扱い方も決まりが定められています。

〈暑い中お疲れ様でした〉

数日後、作業場所を確認に行ったところ、作業で根が残ったものから新しい芽がでていました。

作業前は目立たなかった、黄色い花が、元気に咲いているのも確認できました。

パークボランティアの皆さんをはじめ、国立公園はたくさんの方々の表には見えない活動によって

美しさが保たれていることを実感しました。

 

     〈作業3日後〉                 〈新しく出て来た芽〉

〈オオハンゴンソウの周辺に咲いている花 キンポウゲ科かバラ科か調査中〉

〈事務所周辺の草刈りで危うく刈りそうになったサイハイラン〉

〈外輪山に夕日が沈み十和田湖が闇に包まれます〉