みちのく潮風トレイルは、トレイルマップを携帯して歩かれることを前提として標識類が整備されています。また、まだ標識類が整備されていない区間もあるので、歩く前には必ず紙のトレイルマップを入手しましょう。
※PDFのマップやWeb MAPは参考情報として掲載しているものです。
Hachinohe Section
起伏のある岩礁から白砂青松まで、変化に富んだ絶景をもつ種差海岸を巡るルートです。ウミネコやハマナスなど季節によっては、たくさんの動植物と出会えるのも魅力。高低差がほとんどない、おだやかな道が続きます。
Hashikami Section
海岸近くの大蛇駅(おおじゃえき)から商店街、里山を抜けて、標高740mの階上岳を上り下りし、小舟渡海岸まで至るルートです。見所は昭和レトロな商店街や神秘の巨木、そしてヤマツツジや湧き水で知られる階上岳。里地・里山・里海の3つの魅力が詰まったルートです。
Hirono Section
ウニ・アワビ・ホヤで有名な洋野町を歩くルートです。シーズンには海の幸が堪能できるほか、"育てる漁港"宿戸漁港や、"南部もぐり"種市高校など漁業の歴史と技術に出会えます。海岸近くを歩く高低差のないルートもありますが、中野白滝近辺では沢の渡捗(としょう)ポイントもあります。
Kuji Section
海近くの森を進む侍浜や"北限の海女"や奇岩で知られる小袖海岸、久慈市街(寄り道)を歩くルートです。岩盤に荒波が打ちつける風景や海鳥が子育てをする姿、ドラマのロケ地など見所が豊富。源義経ゆかりの地もあります。
Noda to North Fudai Section
十府ケ浦や玉川海岸の景勝地とのどかな風景に癒されるルートです。塩づくり体験や鉱山探検、絶品のホタテなどアクティビティや食も充実。海岸沿いでも坂道が多く、里山歩きですが体力が必要です。寄り道の鵜鳥神社奥宮に行く場合は標高424mの山道となります。
South Fudai to Tanohata to North Iwaizumi Section
South Iwaizumi to North Miyako Section
海岸のすぐそばの森"海のアルプス"を行くルートです。熊の鼻展望所や真崎展望所、三王岩園地からは、海食洞窟や半島・巨岩を見下ろす絶景が広がります。そのため、アップダウンはありますが飽きのこない眺望が魅力のルートです。
North to Central Miyako Section
宮古市の"海のアルプス"をアップダウンするルート。潮が30mも吹き上がる潮吹穴や姉ヶ崎展望所の60mの断崖といったダイナミックな風景と浄土ヶ浜の美しくおだやかな風景のコントラストを体感できるルートです。
South Miyako Section
自然災害を乗り越えてきた街並みを感じ、本州最東端の岬“魹ヶ崎”を擁する重茂半島を巡るルートです。姉吉の津波石碑や津波の高さを示す表示など、津波を経験してきた地域の教訓や記憶が各地に残されています。重茂半島は、山頂から宮古市街地を一望できる月山をはじめいくつもの山や峠を越える体力が必要なルートですが、アカマツの巨木や自然のままの美しい海岸が見られる三陸の秘境ともいえる場所です。
Yamada Section
湖水のように美しい山田湾を周回し、人里離れたブナやマツの巨木が残る船越半島を巡るルートです。大島(オランダ島)と小島は山田湾に浮かぶ無人島。カキやホタテの養殖棚が広がる山田湾のシンボル的な存在です。漁師町でありながら、海の近くに水田や田畑があり、里山の雰囲気も味わえます。船越半島の漉磯海岸から霞露ヶ岳に至る道は、海抜0mから山頂までを結ぶルート。登山が好きな方にも楽しんでいただけます。
Otsuchi Section
ユニークな魅力が詰まったルートです。ひょっこりひょうたん島のモデルとして有名な蓬莱島は、三陸に多い迫力のある断崖の島とは異なり、小ぶりで可愛らしい島です。町内は湧水が豊富で、源水川では澄んだ水の中を泳ぐ淡水型のイトヨを間近に観察できます。その他、鯨山登山、城山公園の歴史探訪などの楽しみ方ができるルートです。
Kamaishi Section
リアス海岸の岬に沿った海岸線と三陸浜街道の歴史の道、釜石市街地を歩くルート。岬からは三貫島(さんがんじま)や千畳敷など絶景が眺望できます。このほか鉄の博物館などを巡りながら、釜石の自然と町の歴史を知るルートです。
North to Central Ofunato Section
鍬台峠(くわだいとうげ)や羅生峠(らせいとうげ)を通る三陸浜街道、断崖美を誇る綾里崎(りょうりざき)の岬を巡るルートです。その間に、吉浜集落や綾里大権現など独特の伝統文化を持つスポット、三陸サイコー商店会など復興のシンボルも点在しています。名物であるアワビやホタテといった海の幸も見逃せません。
Central to South Ofunato Secton
綾里峠(りょうりとうげ)の尾根を進み大船渡港へ抜け、碁石海岸の景勝地を巡るルートです。不動滝がある緑豊かな綾里峠、県内一の規模を誇る大船渡港、奇岩や島・洞穴が続く荒々しい絶景を持つ碁石海岸と見所が続くルートです
Rikuzentakata Section
東日本大震災を引き起こした自然の脅威と、復興の力強さを感じることのできるルートです。震災により特に大きな被害を受けた高田松原の周辺には、奇跡の一本松をはじめとする多くの震災遺構があります。また、広田湾の牡蠣筏(いかだ)や米崎町のりんご畑など人々の生業が生み出す風景も楽しむことができます。
North Kesennuma Section
多様な海岸風景が魅力的なルートです。穏やかな入り江に大理石質の岩石が映える大理石海岸、津波に運ばれてきた巨岩を見ることができる唐桑半島、白い砂浜とコバルトブルーの海が美しい気仙沼大島と見どころが豊富です。気仙沼市はフカヒレの生産地として有名で、日本有数の水揚げを誇る市場もあり、休憩やお土産の購入にも困りません。
South Kesennuma Section
磯ならば岩井崎、砂浜ならば大谷海岸などと、風景を楽しむだけでなく実際に海に触れることができます。海のみならず、波路上塩田跡や大谷鉱山跡など地域の産業の歴史を知ることができる場所もルートに含まれているのが特徴です。南三陸町ルートとはツツジの名所の田束山でつながります。
Minamisanriku Section
志津川湾を抱く南三陸町を歩くルートです。「行者の道」を歩く田束山(たつがねさん)、美しい里山の風景が残る入谷地区、海岸線を行く戸倉地区を巡り、各所から志津川湾とそこに浮かぶ島々を見ることができます。特に田束山の山頂は眺望がきき、5月下旬頃からは咲き誇るヤマツツジ越しに志津川湾を望むことができます。
Ishinomaki (Kitakami,Kahoku,Ogatsu) Section
東北随一の河川である北上川の河口や、震災遺構として全体保存されている大川小学校、太平洋に面した雄勝地域の小さな漁村を巡るルートです。 北上川の河口から数キロにわたりヨシが群生し、壮観な景観です。隣接している長面浦は海と山の養分をたっぷり含み魚介類のゆりかごとなっています。 雄勝半島のルートは舗装路が比較的多いですが、アップダウンが激しいので油断は禁物です。
Onagawa Section
復興した美しい女川の市街地と稜線を歩きながらリアスの海岸地形を眺めることができるルートです。トレイルを歩いた後は、女川駅にある足湯と温泉施設が疲れを癒やしてくれます。駅前通りでお土産探しや海鮮料理を堪能することができるので、日帰りトレイルもおすすめです。
Ishinomaki North Oshika Peninsula Section
カキやノリの養殖が盛んな万石浦から、金華山への参詣道である金華山道をたどり、牡鹿半島の浜を渡り歩くルートです。近辺には、伊達政宗の命を受け1613年にヨーロッパを目指したサン・ファン・バウティスタ号出帆の地や、その歴史を学べるサン・ファン館があります。
Central to South Ofunato Secton
捕鯨の町・鮎川を拠点に、個性豊かな3つの島を巡るルートです。金華山は東奥三大霊場に数えられ、島内には野生のシカやサルが生息し、ブナやケヤキの巨木を見ることができます。網地島には白砂の海水浴場や太平洋が一望できるドワメキ崎があります。ネコを大漁の守り神とする田代島では、港の近くで多くのネコに出会うことができます。
Ishinomaki to Higashi-Matsushima to Shiogama (Urato Islands)
石巻市街から東松島市の吉田川・鳴瀬川河口の区間は、旧北上川河口から北上運河に沿って通ります。北上運河は明治初期には年間1万隻にものぼる高瀬舟や小型蒸気船が往来し、交通の動脈を担っていました。現在、東松島市の区間の北上運河沿いには、ブルーインパルスでおなじみの航空自衛隊松島基地があり、また、奥松島から浦戸諸島にかけては、日本三景松島湾の、白く輝く凝灰岩が織りなす見事な景観を望むことが出来ます。 なお、東松島から浦戸諸島の間の一部の渡船は事前予約が必要です。(運行時期にも注意)
Shiogama(City) to Tagajo to Sendai Section
港町として栄えた塩釜港を出発し、1300年前に陸奥国の中心となった多賀城をとおり、江戸時代には仙台藩の物流を支えた貞山運河沿いを歩くルートです。また、東日本大震災時時に被災した荒浜小学校は、震災遺構として公開されています。東北の歴史と文化を肌で感じることができるルートです。
Natori to Iwanuma Section
福島県・宮城県を流れる阿武隈川と、仙台市を水源とする名取川がつくった広大な平野部を歩くルートです。沿線には仙台空港が位置しており、遠方からのアクセスも良好です。震災の記憶と、自然の豊かさにふれながら歩くことができるこのルートは、これからみちのく潮風トレイルを始められる方にもおすすめです。
Watari toYamamoto Section
阿武隈山地北端部の稜線歩きをメインとするルートです。深山(しんざん)や四方山(しほうざん)などの標高約200mの山頂から見渡す景色は地域の人々に愛されています。そして里には史跡や神社仏閣などが点在し、産地直売所で採れたての果実や野菜を楽しむことができるなど、バラエティ豊かなルートとなっています。また、沿岸部では東日本大震災からの復興に向けて工事が進められています。
Shinchi Section
新地町の町なかと田園風景、鹿狼山を歩くルートです。里地で神社や寺といった町の伝統文化を感じたあとは、鹿狼山へ。山頂からはトレイルの南の玄関口である松川浦や、天気がよければはるか金華山まで望むこともできます。おだやかな人の営みと美しい自然が感じられるルートです。
Soma Section
城下町として栄えた相馬市の歴史と文化を巡るルートです。町を守り続ける神社や観音様はユニークないわれを持ちます。なかでも相馬中村神社は、相馬野馬追(そうまのまおい)の出陣式が行われる場所。境内には馬が係留され、ふれあいを楽しむこともできます。