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東北地方環境事務所

令和4年度白神山地世界遺産地域の管理に関する懇談会 概要報告

1.日時

令和5年2月2日(木) 18:00~19:45

2.場所

弘前市総合学習センター第2・3研修室

3.参加者

一般11名(その他、欠席で意見提出2名)
行政機関:東北地方環境事務所、東北森林管理局、青森県、秋田県(Web参加)、鰺ヶ沢町、深浦町、西目屋村

4.概要

各行政機関の白神山地世界遺産地域の管理に関する取り組み状況について、説明を行った(別添資料)。その後、質疑応答、懇談を行った。参加者から出された主な意見、質問は以下のとおり(事前質問等を含む)。

①入山利用について

【原則入山禁止の現状維持のご意見】
・秋田県側の核心地域への入山については現状のまま(原則入山禁止)で良い。
・今すぐに決めず、100年後に秋田と青森がどういう風に違うのか、観察していくべき。
・秋田側は様子を見て、地元に任せておけばよい。

【見直すべきとのご意見】
・秋田県側核心地域への入山禁止を見直し、ガイド付きの届出制、届出制を検討すべき。
・入れず、見ることも出来ない核心地域をどうやって守るのか。見たこともないから関心がなくなっていく。
・登山者なので入りたい。もう少し入りやすくして欲しい。
・青森県側と秋田県側に違いがあるのを、30周年を機に現状を検証し、見直す必要がある。青森県側に合わせる場合、青森側の方法が妥当か検証し、改善すべき所は改善する。
 
【その他のご意見】
・官民一緒に考える場を作ってはどうか。
・自然を守るには様々な立場の人が語らう場を作るべき。
・同じところに指定ルートがいくつもあるので、整理し、単純化すれば良い。
・自然が変わりつつある時に、私たちがどう取り組むか、白神というエリアを共通でどう見ていくかということが論じられないといけない。
 

②自然環境の変化について

・年々白神山地も生態系が貧しくなっていると感じる(人間活動、温暖化)。
・ダムや堰堤でサケマス等による海から森への栄養塩類の流れが途切れている。
・クマも増えているので捕獲して良いのではないか。
・クマゲラの生息の現状を知りたい。

③その他

・白神山地憲章:実践的な内容となるよう見直してはどうか。
・環境教育:行政と民間がそれぞれ行っている行事を、一緒に取り組めば参加者を増やせる。
・環境教育:次世代育成がとても大事。行政と民間が同じ方向を向いて、保全だけではなく、エコツアー等においても、建設的な話し合いを進めるのが良い。
・登山道整備:向白神岳までの既存歩道が踏み跡レベルになっている。