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モデルコース

1泊2日 浄土ヶ浜や三王岩の美しい海岸線と震災の記憶を後世に伝える遺構公園を訪ねる 岩手県宮古市浄土ヶ浜・田老ルート 総距離数:約24.8km 所要時間:約10時間12分 ※所要時間は、歩く速度や施設での滞在時間によって変わりますので、計画を立てる上での目安としてご覧ください。

みちのく潮風トレイルでも比較的アップダウンのある、体力の必要な区間です。
ルート上に見どころが多く、浄土ヶ浜、潮吹穴、三王岩などの景勝地と、津波の被害を受けた施設を遺構として保存する震災遺構公園があり、自然の美しさと厳しさの両方を体感できる興味深いルートです。

11:30

浄土ヶ浜ビジターセンターじょうどがはまびじたーせんたー

自然の大きさと美しさをバーチャル体験して出発!

旅のスタート地点は、宮古駅前から岩手県北バスで約15分ほどの浄土ヶ浜ビジターセンター。ここで、浄土ヶ浜地区をはじめとした三陸復興国立公園全体と、みちのく潮風トレイルの情報をキャッチ。体験シアターや展示で、雄大な景観や三陸の風土にふれ、期待をふくらませてから歩きはじめましょう!
浄土ヶ浜ビジターセンター

約700m (徒歩約14分)

12:20

浄土ヶ浜じょうどがはま

いつまでも佇んでいたくなるおだやかな光景

浄土ヶ浜の名は、約300年前に地元・常安寺の和尚さまが、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことに由来。実際に白い浜から、青いさざ波の上に並ぶ、緑のマツと白い奇岩のコントラストの美しさは、思わず時間を忘れて見とれるほど。
浄土ヶ浜の海の風景は、訪れる時間や季節によって様々な表情を見せてくれます。
浄土ヶ浜

約100m (徒歩約2分)

12:30

浄土ヶ浜レストハウスじょうどがはまれすとはうす

お昼は浜辺のレストハウスで、お腹いっぱいの海の幸!

昼食は浜辺にある浄土ヶ浜レストハウスの「浜処うみねこ亭」へ。名物メニューは、料理長厳選の海の幸がたっぷりのった「三陸海鮮丼」や、その風景を模した「浄土ヶ浜カレー」。浜ラーメンや雲丹麺などもおすすめです。いずれも食べごたえのあるボリューム感で、腹ペコのお腹を満たしてくれます。
浄土ヶ浜レストハウス

約6.3km (徒歩約3時間10分)

16:20

潮吹穴しおふきあな

吹き上がる高さで運だめし?!

海岸沿いのトレイルを北上し、潮吹穴が見えるスポットへ。大きな波が打ち寄せると、岩の下の洞窟から海水が吹き上がるのが見えます。その潮の高さは最高で30m! とはいえ、潮を吹かない日もあり、ホラ吹き穴とも呼ばれているそう。自然現象だけに当日の運だめしになりそうです。
潮吹穴

約500m (徒歩約10分)

17:00

休暇村陸中宮古きゅうかむらりくちゅうみやこ

自然に抱かれた宿で1日の疲れを癒す

さらに北上すると、林の中にある休暇村陸中宮古に到着。1日目のトレイルはここまで。休暇村陸中宮古は、三陸で水揚げされた豪快な海の幸とラジウム人工泉の大浴場が自慢。翌日にそなえて、客室でくつろぎましょう。アウトドアを楽しみたい人は、キャンプ場もあります。
休暇村陸中宮古

7:00(2日目:出発)

朝のお散歩会~海鳥観察ウォークあさのおさんぽかい~うみどりかんさつうぉーく

五感が心地よく目覚める朝のお散歩

休暇村陸中宮古は、本州で一番早い日の出を楽しめる宿。早めに目を覚まして、宿で行われているお散歩会に参加してみましょう(無料)。スタッフの説明を聞きながら、休暇村周辺の森を散策すると、小鳥のさえずりや潮騒の音も聞こえます。夏は、海鳥の繁殖を双眼鏡で観察することもできます。
朝のお散歩会~海鳥観察ウォーク

休暇村陸中宮古周辺

8:00

休暇村陸中宮古きゅうかむらりくちゅうみやこ

約2km (徒歩約40分)

8:40

震災メモリアルパーク中の浜しんさいめもりあるぱーくなかのはま

津波の脅威を体感し、震災の記憶を留める

震災メモリアルパーク中の浜は、被災したキャンプ場をそのまま残した震災遺構公園として2014年に開園。津波の被害を受けたトイレや炊事棟、津波の高さと同じ目線になるようにつくられた「展望の丘」を案内付きでまわることができます。津波の恐ろしさを感じずにはいられない場所です。
(案内の予約は、休暇村陸中宮古まで)
震災メモリアルパーク中の浜

注意ポイント

松月浜から栃内浜へ向かう途中に通過する樫内浜付近は、満潮、高波時には通行不可となります。その際は、トレイルマップに記載している迂回路をご利用ください。

注意ポイント

迂回路を利用した際の本線との合流地点には、みちのく潮風トレイルの杭が立っていますので、こちらを目印に進んでください。

注意ポイント

チェックポイント

震災メモリアルパーク中の浜から田老駅へ向かう道中には、景勝地である松月浜や樫内浜、栃内浜付近を通過します。自然を満喫しながらランチタイムをとりましょう。

チェックポイント

約10.6km (徒歩約4時間35分)

14:30

たろう観光ホテル(学ぶ防災)たろうかんこうほてる(まなぶぼうさい)

言葉を失うほどの自然の驚異を目の当たりに

景色のよい浜辺を歩き続けた先にあるのが「たろう観光ホテル」。ここも東日本大震災の遺構となっている施設。現在、田老地区では震災時の様子や復興の状況を伝えるための「学ぶ防災」プログラムが実施されている。ガイドによる防潮堤の案内やマスコミ非公開のDVD上映で、生々しい震災の災禍を目にすることができます。(案内の予約は、宮古観光文化協会 学ぶ防災担当まで)
たろう観光ホテル(学ぶ防災)

約1.4km (徒歩約21分)

15:55

三王園地さんのうえんち

波と風の芸術・三王岩の迫力を間近で感じる

再び浜辺へ歩みを進め、三王園地へ。ここは、波と風がつくりだした芸術・三王岩と雄大な太平洋が眺められる遊歩道です。高さ50mの男岩を中心に、寄り添うように立つ女岩、ごろりと丸みのある太鼓岩は、間近で見ると圧倒される迫力。潮風を受け、三陸海岸の自然美を満喫しましょう。
三王園地

約2.2km (徒歩約30分)

16:45

田老駅(三陸鉄道北リアス線)たろうえき(さんりくてつどうきたりあすせん)

田老をおそった自然の脅威を忘れない

2日間のトレイルも田老駅が終着ポイント。ホームからは、静かに凪いだ海が見えます。この風景からは想像できませんが、海が水平線を崩し、田老をおそったことを忘れてはいけません。今日感じた自然の美しさと脅威を振り返りながら、北リアス線列車の到着を待ちましょう。
田老駅(三陸鉄道北リアス線)

周辺おすすめスポット

みやこ浄土ヶ浜遊覧船みやこじょうどがはまゆうらんせん

浄土ヶ浜の周遊が楽しめる遊覧船。定期運航の「浄土ヶ浜周遊コース」は、浄土ヶ浜を出港し、宮古湾を一周40分で巡るクルージング。運が良ければ潮吹穴で盛大な潮吹が見られるかも!?
みやこ浄土ヶ浜遊覧船

浄土ヶ浜マリンハウスじょうどがはままりんはうす

島めぐりや釣りが楽しめるボート観光の拠点。浄土ヶ浜の岩をより間近に感じたい人にうってつけ。なかでも、さっぱ船(小船)で「青の洞窟」と異名をとる八戸穴を遊覧するのがおすすめ。浄土ヶ浜マリンハウスには食堂や売店もあります。
浄土ヶ浜マリンハウス

姉ヶ崎展望所あねがさきてんぼうじょ

休暇村陸中宮古から歩いてすぐの場所にある、高さ約60メートルの断崖が突き出た岬である姉ヶ崎。一周1.5kmの遊歩道があり、野鳥や四季折々の花が楽しめます。展望台に立てば、ウミネコの繁殖地はすぐ先。4~7月は数千羽のウミネコが群れをなし、辺りに鳴き声が響き渡ります。
姉ヶ崎展望所

宮古姉ヶ崎キャンプ場みやこあねがさききゃんぷじょう

2013年オープンの休暇村陸中宮古に隣接したキャンプ場。海抜60mの高台に位置し、三陸海岸の海岸線を望むことができます。オートサイトもフリーサイトもあり、設備も広さも申し分ありません。キャンプ用品のレンタルやバーベキューセットの販売もあるので、手ぶらで行ってもOKです。(要事前予約)
宮古姉ヶ崎キャンプ場

栃内浜とちないはま

今となっては貴重な、人工物のない浜です。震災前は、ハマナスの大群落がありました。被災し、大部分は流出してしまいましたが、少しずつ回復してきている様子が確認されています。
栃内浜

真崎海岸まさきかいがん

田老~岩泉間のトレイルルート上、田老湾の北に突き出た岬にある海岸。磯釣りが楽しめる浜として知られています。真崎展望所からは、本州最東端のトドヶ崎など宮古市の海岸線を一望することができ、歩いてきたルートの海岸線を振り返ることができます。歩き疲れたら、休憩がてらに寄ってみるのがおすすめです。
真崎海岸
  • 岩手県大船渡市綾里街道・綾里崎ルート
  • 岩手県野田村・普代村ルート
  • 高潮で海面や波が高いとき、海岸沿いのルートは危険です。無理をせず、迂回路を利用してください。事前に潮位表や天気予報で確認しましょう。
  • 一部のルートには、車の交通量が多い場所もあります。周りに注意して、一列になって進みましょう。
  • 漁港の入口のゲートが閉まっていることもありますが、ハイカーの通行は可能です。
  • しっかりとした服装・装備を身に着け、クマ除けの鈴を携行しましょう。
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