広域モニタリング

広域モニタリング

白神山地は深い谷が密に入り組み、急傾斜地が多く、多雪地域のため、人間による広域的な調査が難しい地域です。そのため、白神山地の自然環境の動態については未解明な部分が多く残されています。このことから、白神山地における広域モニタリングの手法を開発し、その成果を利用した生態系の解明が必要です。環境省では、平成15~17年度にかけて航空機による計測を実施し、平成18~20年度にはより低コストで実現可能な広域モニタリング手法について検証しました。また、これまで蓄積してきたデータを整理し、モニタリングデータベースを白神山地世界遺産センター西目屋館に整備しています。

空中レーザー計測調査(平成15~17年度)

平成15年~平成17年度に、航空機を使って空中からレーザスキャナ、ハイパースペクトルセンサーで、地形、樹高、樹冠、樹種などを計測し、広域的なブナ林の森林構造と動態を解明する調査研究を実施しました。
詳細は下記をご参照ください。

空中レーザー調査について[PDF 479KB]

広域モニタリング調査(平成18~20年度)

より低コストで実現可能な広域モニタリング手法を開発するために、航空写真や人工衛星データの有効性を検証し、手法の比較検討を行いました。

航空レーザ計測

航空機に搭載したレーザ測距儀から地上に向けてレーザ光を照射し、地上からの反射波との時間差によって地上までの距離を求める。

主な用途
高精度三次元計測用
メリット
地表面の詳細な3次元構造を把握することができる。
同時にデジタルカメラ写真を撮影することができる。
デメリット
写真撮影ではないため、地物の目視判読ができない。
他の手法と比較すると、撮影コストが高い。
航空レーザ計測 

ハイパースペクトルセンサ計測

航空機に搭載したハイパースペクトルセンサによって、地上物による太陽の反射光を、数十種類の色情報(スペクトル)に分割して捉える。

主な用途
林種・樹種分類用
メリット
スペクトル特性を利用したモニタリング(植生把握、活性度把握など)に向いている。
デメリット
スペクトルの把握に特化しているため、それ以外(スペクトルデータ以外)のデータ作成には不向きである。
ハイパースペクトルセンサ計測 

航空写真

航空機に搭載した航空カメラによって、地表面を撮影した写真。

主な用途
目視判読用
低精度三次元計測用
メリット
通常の航空写真であるため、地表物が分かりやすく、目視判読に向いている。
デメリット
悪天候や夜間は撮影できない。
3次元計測も可能であるが、その精度に限界がある。
航空写真 

人工衛星

地球観測衛星によって、地上物による太陽の反射光を、数種類の色情報(スペクトル)として捉える(光学センサの場合)。

主な用途
全域把握用
メリット
広範囲を低コストで撮影することができる。
デメリット
衛星の周期に依存するため、目的とする日時に合わせて撮影することが困難である。
人工衛星 

広域モニタリング対象の種類

白神山地における広域モニタリングは、以下の3つの事象が対象となりうることがわかりました。

対象1 : 森林ギャップの発生頻度

森林ギャップの面積別頻度分布などから、白神山地における森林更新等の状況変化を把握する。

対象2 : 樹冠高の年次変化

樹冠高の面積別/場所別の年次成長量などから、白神山地における樹木成長量やバイオマス量の変化を把握する。

対象3 : 積雪分布の変化

所定の観測日における、毎年の積雪分布(雪線の位置)を把握する。

森林ギャップデータ
図 森林ギャップデータ

白神山地モニタリング成果データベース

平成15年度から蓄積してきたこれまでの成果をまとめることを目的として、各種データや地図情報、文書情報などを一元管理する「白神山地モニタリング成果データベース」を作成しました。
利用をご希望の方は、西目屋館までお問い合わせください。

白神山地モニタリング成果データベース
図 白神山地モニタリング成果閲覧ツールの画面例

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