東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

令和6年度白神山地世界遺産地域及び周辺地域入山者数調査について(結果報告)

 環境省では、平成16年度より白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データである入山者数を把握するため、白神山地世界遺産地域及び周辺地域の登山道入口等において赤外線式センサーによる自動計測を実施しています。
 令和6年度分の調査結果を取りまとめましたのでお知らせします

1.全体の入山者数

 今年度は、全13地点(14台)のうち、8地点(9台)の設置となりました。(④天狗峠 ⑤一ツ森峠 ⑧櫛石山 ⑨二ツ森 ⑫大川の5地点は、アクセス道路の閉鎖により設置しておりません。) 【別添資料1】参照
 
 計測を実施した8地点における入山者数の合計は、32,966人となり、昨年度の39,600人から6,634人減少しました。計測機器の設置台数は限られていますが、昨年度に引き続き3万人を超えました(図1)。昨年度より減少した要因は、岳岱のアクセス道路工事により紅葉時期を除き閉鎖されていたこと、また、暗門川の増水により自然歩道の閉鎖があったこと等によるものと考えられます。
 
                                                           図1 白神山地世界遺産地域及び周辺地域への入山者数と設置台数の推移  
             

2.計測箇所毎の詳細

【別添資料2】参照

(1)青森県側の入山者数
【暗門地区・大川】
  今年度は、ブナ林散策道と暗門の滝の入山者数で、全体の約8割を占めましたが、暗門の滝は、暗門川の増水により自然歩道の閉鎖期間があったこと、また、計測機器の不具合で3,590人と低い数値になっています。⑬ブナ林散策道は24,009人、②高倉森は180人と、いずれも昨年度より減少しました。⑫大川は、令和4年度から林道閉鎖中のため、今年度も設置しておりません。
 
【県道28号(通称:白神ライン)沿い】
 ③津軽峠は、2年ぶりの設置で623人でした。④天狗峠、⑤一ツ森峠 ⑧櫛石山は、白神ラインが閉鎖中のため、今年度も設置しておりません。
 
【日本海側】
 ⑥崩山は、計測機器の不具合により、紅葉シーズンの計測ができなかったため、765人と低い数値になっています。⑦白神岳は2,191人と、3年ぶりに
 二千人を超えました。

(2)秋田県側の入山者数
 ⑨二ツ森は、白神二ツ森線が昨年に引き続き閉鎖中のため設置しておりません。⑩小岳は、432人と四百人を超えたのは、平成23年度以来でした。⑪岳岱
 は、アクセス道路工事により紅葉時期を除き閉鎖されていたため設置期間が短く1,176人となりましたが、昨年度の同じ時期(10月・11月)と比較し
 ても、それほど大きな差はありませんでした。
 

3.白神山地の観光入込数について(参考)

 本調査は白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データ収集を目的に、世界遺産地域を中心としたエリアの入山者数を調査しているものであり、遺産地域周辺の観光施設等を含めた白神山地の観光入込数を示したものではありません。本調査結果については、白神山地世界遺産地域科学委員会に報告する等して、白神山地世界遺産地域の環境保全対策に活用いたします。
 なお、白神山地の観光入込数については、青森県および秋田県がそれぞれ、青森県観光入込客統計および秋田県観光統計として取りまとめていますので、そちらをご参照ください。
・青森県観光入込客統計(青森県HP内)
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kkokusai/kanko/kankoutoukei.html
・秋田県観光統計(秋田県HP内)
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/9790
 

問い合わせ先

環境省 東北地方環境事務所
 西目屋自然保護官事務所 担当:齋藤 純一
  TEL:0172-85-2622 FAX:0172-85-2635

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

Get ADOBE READER