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東北地方環境事務所

三陸復興国立公園(宮古市)のゼロカーボンパーク登録について

 環境省では、国立公園の脱炭素化に向け、令和3年3月から「ゼロカーボンパーク」の取組を進めています。
 令和6年6月9日に三陸復興国立公園内にある宮古市エリアがゼロカーボンパークに登録されますのでお知らせします。三陸復興国立公園内の自治体では初めての登録になります。
 宮古市では、ゼロカーボンパークとして、環境配慮型の周遊バスの運行や、e-bikeのレンタサイクルなどを実施しています。
 東北地方環境事務所では、これらの取組みを支援してまいります。

概要

 三陸復興国立公園のほぼ中央に位置する宮古市には、国立公園を代表する景勝地の一つである浄土ヶ浜のほか、三王岩や魹ヶ崎、潮吹穴といった特徴的な自然景観を有しており、外国人旅行者を含む多くの観光客を魅了する中で、脱炭素に向けた多岐にわたる取組みが行われています。
 宮古市は、令和2年11月に「宮古市2050年ゼロカーボンシティ」を宣言し、令和4年11月に「脱炭素先行地域」に選定されています。今般ゼロカーボンパークとして登録されることになった取組は、以下の通りです。

​宮古市の主な取組

・浄土ヶ浜園地内での環境配慮型の周遊バス(電気バス)の運行
・e-bikeのレンタサイクル(実施中)
・グリーンスローモビリティ(グリスロ)の実証試験運行
・エコツーリズムの推進
・薪ストーブや薪ボイラーなど木質バイオマスの熱利用
・国立公園内の宿泊事業者による水や食品、宿のアメニティグッズ等のロス削減

​参考

○三陸復興国立公園の概要
三陸復興国立公園は、東日本大震災により被災した三陸地域の復興に貢献するために、陸中海岸国立公園に種差海岸階上岳県立自然公園を編入し、平成25(2013)年5月に誕生しました。本公園は、東北の太平洋岸に位置し、青森県の種差海岸から宮城県の牡鹿半島に至る南北約250kmに及び、北部は「海のアルプス」とも称される荘厳な断崖美、南部は入り組んだ地形が優美なリアス海岸が続きます。このような海岸線に沿って、青森県八戸市から福島県相馬市まで1000kmを超える「歩く旅を楽しむための道」である「みちのく潮風トレイル」が設定されています。
 
○ゼロカーボンパークとは
ゼロカーボンパークとは、国立公園における電気自動車などの活用、国立公園に立地する利用施設における再生可能エネルギーの活用、地産地消などの取組を進めることで、国立公園の脱炭素化を目指すとともに、脱プラスチックも含めてサステナブルな観光地づくりを実現していくエリアです。
国立公園をカーボンニュートラルのショーケースとし、訪れる国内外の人たち脱炭素型の持続可能なライフスタイルを体験していただく場作りを目指しています。これまでに磐梯朝日国立公園(土湯温泉・高湯温泉)の福島市エリアなど15箇所がゼロカーボンパークとして登録されています。
環境省HP:https://www.env.go.jp/nature/post_134.html
 
○支援の枠組み
環境省では、ゼロカーボンシティ支援に活用しているエネルギー対策特別会計予算等の既存予算をパッケージとして支援する他、国立公園満喫プロジェクトの取組とも連動しながら、東北地方環境事務所、三陸復興国立公園管理事務所が宮古市と連携して伴走支援を行うこととしています。

問い合わせ先

三陸復興国立公園管理事務所
担当:伊藤・髙辻
電話番号:0193-62-3912