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東北地方環境事務所

十和田八幡平国立公園利用拠点(休屋・休平地区)マスタープランの策定について(報道発表)

 「国立公園における滞在体験の魅力向上先端モデル事業」に基づき、十和田八幡平国立公園利用拠点(休屋・休平地区)の魅力向上のためのマスタープランが策定されました。
 なお、同モデル事業によるマスタープランの策定は、全国で初めてです。
  環境省東北地方環境事務所では、十和田八幡平国立公園の十和田湖地域において、地域関係者とともに「国立公園における滞在体験の魅力向上先端モデル事業」に取り組んでいます。
 本事業は「十和田湖1000年会議」で協議が進められており、本年9月30日の同会議において、十和田湖地域の利用拠点(休屋・休平地区)の魅力向上へ向けたマスタープラン(基本計画)が策定されました。
 マスタープランでは、十和田湖ならではの魅力・価値を提供するための体験コンテンツや土地利用などの方針を示すとともに、地区の目指すべき将来像及びその実現に向けた廃屋撤去・宿泊事業者誘致などの計30の施策を設定しました。
今後は官民及び地域が一丸となってこれらの施策に取り組み、十和田湖地域における持続可能な利用拠点づくり及び滞在型・高付加価値観光を推進します。
 なお、本モデル事業によるマスタープランの策定は、全国で初めてです。

1.国立公園における滞在体験の魅力向上先端モデル事業について

 環境省では、令和5年度から、国立公園における美しい自然の中での感動体験を柱とした滞在型・高付加価値観光の推進へ向けて、十和田八幡平国立公園など全国4箇所の国立公園で「国立公園における滞在体験の魅力向上先端モデル事業」(以下「先端モデル事業」といいます。)に取り組んでいます。先端モデル事業では、国立公園の利用拠点に宿泊施設を誘致するなどして、民間活用による魅力向上を進めることとしています(詳細は以下リンク先ご参照)。
 国立公園における滞在体験の魅力向上事業 | 自然環境・生物多様性 | 環境省 (env.go.jp)
 十和田湖八幡平国立公園では、環境省東北地方環境事務所のほか、十和田市長、鹿角市長、小坂町長、地域の自治会長等で構成される地域協議会「十和田湖1000年会議」(議長:東北地方環境事務所長)において先端モデル事業の協議が進められ、令和6年3月の同会議において十和田湖地域の「高付加価値なエリア実現に向けた基本構想」が策定されました。また、これに伴い、十和田八幡平国立公園十和田湖地域の休屋・休平地区が、全国初となる「先端モデル事業の利用拠点」として選定されました。
 令和6年度からは上記の基本構想に基づき、休屋・休平地区のマスタープランづくりに着手し、本年3月の十和田湖1000年会議でマスタープランの「素案」が了承され、本年9月30日の同会議で正式に策定されました。先端モデル事業によるマスタープラン策定は全国で初めてです。

2.利用拠点マスタープランについて

 本マスタープランは、十和田八幡平国立公園十和田湖地域の利用拠点(休屋・休平地区)における面的な魅力向上のための基本計画です。美しい自然の中での感動体験を柱とした滞在型・高付加価値観光の推進を図るため、本マスタープランにおいて、十和田湖ならではの魅力・価値を整理し、体験アクティビティや土地利用などの方針を示した上で、利用拠点として目指すべき将来像及び地域関係者と官民の連携によって実施すべき施策等を示しています。
 将来像の実現へ向けた施策としては、廃屋撤去、宿泊事業者誘致、コンテンツ磨き上げなどの観光施策に加えて、観光を支える地域のくらし・なりわい関連施策として、住まいの確保、教育・医療サービス向上なども含む計30施策を設定しました。また、これらの施策は「景観改善」「歩いて楽しむための空間づくり」「くらし・なりわいの持続性向上」などの7項目に整理し、それぞれ目指すべき将来の姿と短・中・長期の取組ステップ等を整理しました。なお、先端モデル事業において核となる宿泊施設の誘致についても、本マスタープランにおいてその基本的考え方を位置付けています。

4.問い合わせ

 環境省東北地方環境事務所
 十和田八幡平国立公園管理事務所(担当:松尾)
 TEL:0176-75-2728