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東北地方環境事務所

令和4年度白神山地世界遺産地域及び周辺地域入山者数調査について(結果報告)

環境省では、平成16年度より白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データである入山者数を把握するため、白神山地世界遺産地域及び周辺地域の登山道入口等において赤外線式センサーによる自動計測を実施しています。
令和4年度分の調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。

1.全体の入山者数

計測を実施した 12 地点(⑩小岳は粕毛林道通行止のため、今年度は実施せず。別添資料 1)における入山者数の合計は 16,210 人となり、昨年度の 26,656 人から 10,446 人減少し ました(図1)。県外からの来訪者が多いブナ林、暗門の滝は、令和3年 12 月に発生した白神ライン砂子瀬ゲート付近の地滑りによる開通の遅れと、8月の大雨によるアクセス道損壊な どの影響で、入山者が大幅に減少しました。一方、岳岱では、一時通行止期間があったもの の 2,408 人と、昨年より 94 人の減少にとどまりました。今年度は、ほぼ全ての地点で減少傾 向となりました。 
図
 

2.計測箇所毎の詳細

(1) 青森県側の入山者数
【暗門地区・大川】
いずれの地点でも減少し、⑬ブナ林散策道は 10,867 人、①暗門の滝は 305 人、 ② 高倉森入口は 173 人となりました。⑫大川は、設置後まもなく大雨の影響で大川林道が 崩落したため、バッテリーの交換が出来ず、電力不足のため計測されませんでした。① 暗門の滝は、8月に歩道が損壊し、以降は開通することなくシーズン終了したため、平成 16 年度の計測開始以来、最少となりました。
【県道 28 号(通称:白神ライン)沿い】
白神ラインも大雨の影響で通行止めが続き、いずれの地点でも減少しました。③津軽 峠は 237 人、④天狗峠は 24 人、⑤一ツ森峠は 29 人となりました。
【日本海側】
⑥崩山は 535 人でした。8月の大雨で出水し、カウンタが流失したため4月~7月までの 計測となりました。⑦白神岳は 1,024 人でした。登山道へのアクセス道が崩落し、通行止 めとなったため4月~9月までの計測となりました。

(2)秋田県側の入山者数
アクセス道路が通行止になった箇所では減少しました。⑨二ツ森は 536 人、⑪岳岱も 昨年より 94 人減少し、2,408 人となりました。⑩小岳は、令和3年5月に発生した土砂崩れ により、粕毛林道が通行止となったため設置しておりません。

3.白神山地の観光入込数について(参考)

白神山地の観光入込数について(参考) 本調査は白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データ収集を目的に、世界遺産 地域を中心としたエリアの入山者数を調査しているものであり、遺産地域周辺の観光施設等を 含めた白神山地の観光入込数を示したものではありません。本調査結果については、白神山 地世界遺産地域科学委員会に報告する等して、白神山地世界遺産地域の環境保全対策に 活用いたします。 なお、白神山地の観光入込数については、青森県および秋田県がそれぞれ、青森県観光 入込客統計および秋田県観光統計として取りまとめていますので、そちらをご参照ください。

・青森県観光入込客統計(青森県HP内
・秋田県観光統計(秋田県HP内
 

5.問い合わせ先

環境省 東北地方環境事務所
西目屋自然保護官事務所
担当:齋藤 純一
TEL:0172-85-2622