令和2年度白神山地世界遺産地域及び周辺地域入山者数調査について(結果報告)
令和2年度白神山地世界遺産地域及び周辺地域入山者数調査について(結果報告)
環境省では、平成16年度より白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データである入山者数を把握するため、白神山地世界遺産地域及び周辺地域の登山道入口等において赤外線式センサーによる自動計測を実施しています。令和2年度分の調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。
1.全体の入山者数
計測を実施した13地点(別添資料1)における入山者数の合計は28,217人となり、昨年度の73.5%にとどまりました(図1)。県外からの来訪者の多いブナ林散策道の減少幅が大きく(5,859人減)、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛などが影響したものと考えられます。
2.計測箇所毎の詳細
(1)青森県側の入山者数
【暗門地区・大川】
いずれの地点でも減少し、⑬ブナ林散策道は13,097人、①暗門の滝は7,265人、②高倉森入口は288人、⑫大川は467人となりました。特に⑬ブナ林散策道は、5月、6月の減少が大きく、全体数減少の主要因となりました。
【県道28号(通称:白神ライン)沿い】
③津軽峠は571人、④天狗峠は140人、⑤一ツ森峠は67人となり、入山者数が減少しました。
【日本海側】
いずれの地点でも減少し、⑥崩山では740人、⑦白神岳は2,279人となりました(崩山では6~7月にかけて機器の不具合により欠測があったため、実際の入山者数に比べて低い値となっています)。
(2)秋田県側の入山者数
いずれの地点でも減少し、⑨二ツ森は888人、⑩小岳は217人、⑪岳岱は1,948人となりました。
3.白神山地の観光入込数について(参考)
本調査は白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データ収集を目的に、世界遺産地域を中心としたエリアの入山者数を調査しているものであり、遺産地域周辺の観光施設等を含めた白神山地の観光入込数を示したものではありません。本調査結果については、白神山地世界遺産地域科学委員会に報告する等して、白神山地世界遺産地域の環境保全対策に活用いたします。
なお、白神山地の観光入込数については、青森県および秋田県がそれぞれ、青森県観光入込客統計および秋田県観光統計として取りまとめていますので、そちらをご参照ください。
・青森県観光入込客統計(青森県HP内)
http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/kanko/kankoutoukei.html
・秋田県観光統計(秋田県HP内)
http://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/9790
- 問い合わせ先
- 環境省 東北地方環境事務所
西目屋自然保護官事務所 担当:雪本 晋資
TEL:0172-85-2622 FAX:0172-85-2635