○国指定鳥獣保護区モニタリング・被災ペットの支援に向けた取組【野生生物課】(H24.1)
2012年01月13日
○国指定鳥獣保護区モニタリング・被災ペットの支援に向けた取組【野生生物課】(H24.1)
東北地方環境事務所
東北地方環境事務所では、東日本大震災により影響を受けた国指定鳥獣保護区の鳥獣の生息状況のモニタリングを実施するとともに、被災ペットの支援に全力を尽くしています。
国指定仙台海浜鳥獣保護区の定期的なモニタリングについて
仙台海浜鳥獣保護区は津波により地形が大きく改変しました。その状況を把握するため、蒲生特別保護地区において、4月より定期的に定点モニタリング調査を実施しています。震災後も大きな自然環境の変化が見られ、失われた砂浜が徐々に繋がり、8月には七北田川河口が閉塞してしまいました。9月下旬には台風による増水で以前あった河口より仙台港寄りに新たな河口が出現するなど、いまだ地形の変化が続いていますが、季節毎の鳥類が確認されており、今後も定期的な観察が必要です。
震災前 蒲生干潟(H21年3月) |
→ | 震災後 蒲生干潟(H23年3月) |
震災前 仙台海浜(H21年6月) |
→ | 震災後 仙台海浜(H23年3月) |
被災ペットの支援について
環境省では、被災ペット支援のため、動物用ケージやテントなどの必要な物資の配布を行うとともに、民間団体が設立した「緊急災害時動物救援本部」と連携し、動物受け入れ可の避難所の情報、動物ボランティア募集、避難所での動物との過ごし方などの情報を提供しています。また、東北地方環境事務所では、仮設住宅を設置した自治体に対して仮設住宅へのペット同居に関するアンケートを実施しました。その結果、条件付同居を含めると84%の自治体でペット同居を認めています。(H23.7.25現在) | 福島県飯野町第一シェルター(動物一時収容施設) |
今後も、国指定仙台海浜鳥獣保護区の継続的なモニタリングを実施していくとともに、被災ペットの支援を行っていきます。