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東北地方環境事務所

報道発表資料

2020年02月17日
  • 結果報告

令和元年度白神山地世界遺産地域及び周辺地域入山者数調査について(結果報告)

環境省では、平成16年度より白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データである入山者数を把握するため、白神山地世界遺産地域及び周辺地域の登山道入口等において赤外線式センサーによる自動計測を実施しています。 令和元年度分の調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。

1.全体の入山者数

計測を実施した13地点(別添資料1)における入山者数の合計は38,382人となり、平成30年度の調査結果と比較して14,086人増加しました。また、調査地点を13カ所とした平成28年度以降、最も高い値となりました。(図1)

【別添1】R01入山カウンター設置箇所

【別添2】入山者数集計表_R01

【別添3】入山者数集計表_全年

2.計測箇所毎の詳細

(1)青森県側の入山者数

【暗門地区・大川】

①暗門の滝では昨年度から2,851人増加し、8,342人となりました。昨年度に利用形態が変更され一般利用者が利用しやすくなったことから、昨年度に引き続き人数が増加したと考えられます。

②高倉森入口は368人、⑫大川は538人となり、昨年度より人数が増加しました。

⑬ブナ林散策道では昨年度から6,889人増加し、18,956人となりました。ただし、昨年度は機器の不具合による欠測が発生し、過小な値となっています。計測を開始した平成28年度(24,742人)と比較すると、今年度は減少傾向となっています。

【県道28号(通称:白神ライン)沿い】

③津軽峠は919人、④天狗峠は216人、⑤一ッ森峠は72人となり、昨年度より人数が増加しました。これは、白神ラインの全線開通が9月(H30)から5月(R1)へと早まったこと等が原因と考えられます。

【日本海側】

⑥崩山は1.587人となり、平成29年度の1,602人に次いで高い値を示しました。⑦白神岳では2693人とほぼ平年並みの値となりました。

(2)秋田県側の入山者数

⑨二ツ森は1,395人、⑩小岳は294人、⑪岳岱は2780人となり、概ね平年並みの値となりました。

3.白神山地の観光入込数について(参考)

 本調査は白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データ収集を目的に、世界遺産地域を中心としたエリアの入山者数を調査しているものであり、遺産地域周辺の観光施設等を含めた白神山地の観光入込数を示したものではありません。本調査結果については、白神山地世界遺産地域科学委員会に報告する等して、白神山地世界遺産地域の環境保全対策に活用いたします。

 なお、白神山地の観光入込数については、青森県および秋田県がそれぞれ、青森県観光入込客統計および秋田県観光統計として取りまとめていますので、そちらをご参照ください。

・青森県観光入込客統計(青森県HP内)

http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/kanko/kankoutoukei.html

・秋田県観光統計(秋田県HP内)

http://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/9790

■ 問い合わせ先
東北地方環境事務所
担当:西目屋自然保護官事務所
自然保護官   西田 樹生
TEL:0172-85-2622 FAX:0172-85-2635
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