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東北地方環境事務所

報道発表資料

2019年02月19日
  • 結果報告

平成30年度白神山地世界遺産地域及び周辺地域入山者数調査について(結果報告)

環境省では、平成16年度より白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データである入山者数を把握するため、白神山地世界遺産地域及び周辺地域の登山道入口等において赤外線式センサーによる自動計測を実施しています。 平成30年度分の調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。

1.全体の入山者数

計測を実施した13地点(別添資料1)における入山者数の合計は24,296人となり、昨年より8,715人低い値となりました(図1、別添資料2、3)。これは、全体のおよそ5割を占める⑬ブナ林散策道において機器の不具合に伴う欠測が発生し、実際より低い値となったことが主な原因と考えられます。

図1白神山地世界遺産地域及び周辺地域への入山者数の推移

【別添1】H30入山カウンター設置箇所

【別添2】入山者数集計表_H30

【別添3】入山者数集計表_全年

2.計測箇所毎の詳細

青森県側の入山者数

【暗門地区・大川】

①暗門の滝では昨年の1175人から大幅に増加し、5491人(全体の約23%)となりました。これは今年度より利用制限が緩和されたことが影響していると考えられます。

②高倉森入口ではほぼ横ばい、⑬ブナ林散策道では大幅に減少しましたが、これは機器の不具合による欠測が発生したことが影響していると考えられます。

⑫大川では昨年度から121人増加し、465人となりました。

【県道28号(通称:白神ライン)沿い】

④天狗峠および⑤一ッ森峠では昨年度より入山者数が増加していました。これは、昨年度はアクセス道路の白神ラインが年間を通じて全線開通しなかったのに対し、今年度は9月に全線開通したことが影響したものと考えられます。

③津軽峠ではH28年度から入山者数が徐々に減少していますが、今年度に関しては欠測の影響が考えられます。

【日本海側】

⑥崩山および⑦白神岳では入山者数が昨年より低い値を示しました。これは欠測が発生したことが影響していると考えられます。

(2)秋田県側の入山者数

いずれの地点でも昨年度より低い値を示しました。

⑨二ツ森では、工事のためにアクセス道路の開通が9月になったこと、⑩小岳および⑪岳岱では欠測が発生したことが影響していると考えられます。

3.白神山地の観光入込数について(参考)

本調査は白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データ収集を目的に、世界遺産地域を中心としたエリアの入山者数を調査しているものであり、遺産地域周辺の観光施設等を含めた白神山地の観光入込数を示したものではありません。本調査結果については、白神山地世界遺産地域科学委員会に報告する等して、白神山地世界遺産地域の環境保全対策に活用いたします。

なお、白神山地の観光入込数については、青森県および秋田県がそれぞれ、青森県観光入込客統計および秋田県観光統計として取りまとめていますので、そちらをご参照ください。

・青森県観光入込客統計(青森県HP内)

http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/kanko/kankoutoukei.html

・秋田県観光統計(秋田県HP内)

http://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/9790

■ 問い合わせ先
東北地方環境事務所
国立公園課長  木住野 泰明
担当:西目屋自然保護官事務所
自然保護官   西田 樹生
TEL:0172-85-2622 FAX:0172-85-2635
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