報道発表資料
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報道発表:平成27年度白神山地世界遺産地域及び周辺地域の入山者数調査について(お知らせ)
環境省では、平成16年度より白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データである入山者数を把握するため、白神山地世界遺産地域周辺の登山道入口等において赤外線式センサーによる自動計測を実施しています。
登山道入口12箇所における、平成27年5月から11月までの白神山地世界遺産地域及び周辺地域への入山者の合計は延べ約2万5千人でした。
1.全体の入山者数
登山道入口12箇所(別添資料1の①~⑫)における平成27年度の白神山地世界遺産地域及び周辺地域への入山者数の合計は、25,200人であり、昨年の調査結果と比較して5,466人増加しました<図1>。
図1 白神山地世界遺産地域の入山者数の推移(①~⑫の合計)
2.各登山道の入山者数
(1)青森県側の入山者数
①暗門の滝の入山者数は、前年度と比べ約5,800人増加しました。前年度と比較すると、8月の入山者数が7,800人増加しています。これは、前年度は例年最も入山者数が多くなる8月に21日間閉鎖されていたことが影響していると考えられます。
②高倉森の入山者数は、前年度と比べ約270人増加しました。これは、前年度より計測期間が約50日長かったこと、③津軽峠の閉鎖期間が長かったため、高倉森の登山口を利用する人が増えたことが影響したと考えられます。
③津軽峠の入山者数は、前年度と比べ約200人減少しました。これは白神ラインが閉鎖されており、津軽峠へアクセス可能な期間が10月7日から11月13日までと短期間であったためと考えられます。
④天狗峠、⑤一ツ森峠、⑧櫛石山の入山者数は、過去11年間で最も少ない値になりました。これはアクセス道路である白神ラインの開通期間がシーズン終了前の2週間と短期間であったためと考えられます。
(2)秋田県側の入山者数
⑩小岳については、小岳に至るアクセス道路が今年度開通しなかったため、機器を設置していません。
⑪岳岱については、前年度と比べて約1,200人増加しました。これは、前年度は10月からの開通であったのに対し今年度は5月から開通しており、開通期間が影響した可能性があります。
⑨二ツ森については、前年度と比較して約1,400人減少しました。これは、7月24日から25日にかけての大雨によってアクセス道路で土砂崩れが発生し、7月から8月の夏季シーズンに15日間閉鎖していたことが影響した可能性が考えられます。
※なお、本調査は白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データ収集のため実施しているものであり、白神山地の観光入り込み数の状況の把握ため実施しているものではありません。本調査結果については、白神山地世界遺産地域科学委員会に報告する等して、白神山地世界遺産地域の環境保全対策に活用いたします。
3.別添資料
別添資料1:平成27年度自動計測機器設置箇所.pdf
別添資料2:平成27年度入山者数集計表.pdf
別添資料3:入山者数集計表(平成16年度~平成27年度).pdf
- ■ 問い合わせ先
- 東北地方環境事務所 国立公園課長 佐々木 真二郎 担当:西目屋自然保護官事務所 自然保護官 藤井 沙耶花 Tel:0172-85-2622