報道発表：平成27年度白神山地世界遺産地域及びその周辺地域における自動撮影装置を用いたニホンジカ生息状況調査の結果について（お知らせ）

　東北地方環境事務所及び東北森林管理局では、白神山地世界遺産地域及びその周辺地域におけるニホンジカの生息状況把握のため、自動撮影装置による調査を実施しました。今年度分の調査結果をとりまとめましたのでお知らせします。

１．設置台数

79台（東北地方環境事務所設置26台、東北森林管理局設置53台）

※年度途中で4台増設（東北地方環境事務所1台、森林管理局3台）

２．設置場所

白神山地世界遺産地域及びその周辺地域（別添1参照）

別添1：シカカメラ調査結果発表資料（撮影位置図）.pdf

３．設置期間

平成27年5月から11月。ただし、場所により設置期間は異なる。

４．結果

　今年度の本調査（79台）によって、ニホンジカが撮影されたのは５か所（下表1～4、6）であった。また、別途、東北森林管理局が「白神山地世界遺産地域における原生的ブナ林の長期変動調査」業務のため青森県西目屋村に設置していた自動撮影装置において、ニホンジカが撮影された（下表5）。

	撮影日	時間	場所	頭数	性別
1	9/12	18:43	青森県深浦町大字深浦　深浦山国有林との境界付近	1	不明
2	10/1	5:08	青森県鰺ヶ沢町大字深谷町字矢倉山白神の森遊山道内	1	オス
3	10/6	18:11	青森県西目屋村大字大秋　滝沢林道	1	オス
4	10/7	5:15	青森県深浦町大字関　小童子山国有林との境界付近	1	オス
5	10/13	13:18	青森県西目屋村　西股沢（暗門の滝上流）	1	オス
6	10/15	9:23	青森県鰺ヶ沢町大字長平町	1	オス

※なお、上記以外に写真提供があった4件についても記者発表を行っている。

　来年度についても、自動撮影装置による調査を継続して生息情報の収集に努めるとともに、関係機関と連携の上、白神山地世界遺産地域とその周辺地域におけるニホンジカ対策を進めて参ります。

参考：白神山地世界遺産地域連絡会議
白神山地世界遺産地域の適正な保全管理の推進を図るために関係機関相互の連絡調整を行うことを目的とし、平成7年7月に、環境省東北地方環境事務所、林野庁東北森林管理局、青森県、秋田県、青森県教育委員会及び秋田県教育委員会により設置しました。平成22年からは、地元市町村（青森県鰺ヶ沢町、深浦町、西目屋村、秋田県藤里町、八峰町及び能代市）がオブザーバーとして参加しています。