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東北地方環境事務所

報道発表資料

2015年01月28日
  • 報道発表

平成26 年度白神山地世界遺産地域及び周辺地域入山者数調査について(お知らせ)

環境省では、平成16年度より白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データである入山者数を把握するため、白神山地世界遺産地域周辺の登山道入口等において赤外線式センサーによる自動計測を実施しています。 登山道入口12箇所における、平成26年5月から11月までの白神山地世界遺産地域及び周辺地域への入山者の合計は延べ約2万人でした。

1.全体の入山者数

登山道入口12箇所(別添資料1の①~⑫)における平成26年度の白神山地世界遺産地域及び周辺地域への入山者数の合計は、19,734人であり、昨年の調査結果と比較して9,432人の減少でした。また、過去11年間の中で最も少ない結果となりました<図1>。
これは、通行不能であったアクセス道路の開通時期が遅れた場所があったことや、昨年の豪雨によって長期にわたり通行不能となった場所があったためと考えられます。

図1 白神山地世界遺産地域の入山者数の推移(①~⑫の合計) 図1 白神山地世界遺産地域の入山者数の推移(①~⑫の合計)

2.各登山道の入山者数

(1)青森県側の入山者数

①暗門の滝の入山者数は、前年度と比べ約8,600人減少しました。これは昨年8月の大雨により、暗門の滝に至る歩道橋が流され、例年最も入山者数の多くなる8月に歩道が21日間閉鎖していたことが影響したと考えられます。

②高倉森、③津軽峠の入山者数は、前年度と比べ減少しました。これは白神ライン(暗門ゲートから津軽峠まで)の道路災害により、開通時期が例年よりも2ヵ月程度遅れたことが影響したと推測されます。

④天狗峠、⑤一ツ森峠、⑧櫛石山の入山者数は、前年度と比べ半数以下に減少しました。これは8月の大雨による土砂崩れにより、8月6日から冬期閉鎖まで白神ライン(赤石渓流線分岐~深浦町西岩崎山)が閉鎖されたことが要因と考えられます。

(2)秋田県側の入山者数

⑩小岳については、小岳に至るアクセス道路が今年度開通しなかったため、機器を設置していません。

⑪岳岱については、昨年度からアクセス道路の復旧工事が続けられており、開通が10月10日であったことから入山者数は昨年度よりも減少したと考えられます。

⑨二ツ森については、昨年度よりも2割程度増加しており、⑩小岳や⑪岳岱を利用できなかった利用者が、⑨二ツ森を利用した可能性も考えられます。

添付資料

■ 問い合わせ先
東北地方環境事務所 国立公園・保全整備課長 佐々木 真二郎
担当:西目屋自然保護官事務所 自然保護官 藤井 沙耶花
Tel. 0172-85-2622