東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

報道発表資料

2011年08月05日
  • その他

特別パネル展示『陸中海岸国立公園 震災の記憶~そして復興に向けて~』の開催について

東北地方環境事務所

《概要》
 環境省東北地方環境事務所では、浄土ヶ浜ビジターセンターにおいて、陸中海岸国立公園の写真展を開催します。東日本大震災によって、陸中海岸には未曾有の大津波が押し寄せ、多くの人々や施設が被災しました。しかしながら、長い年月を経て形成された海蝕や奇石等の多くは、変わることなくその姿を残しています。陸中海岸国立公園内各地域の復旧状況や風景地をパネル展示で紹介します。
 また、浄土ヶ浜ビジターセンターでは、夏休みシーズンを迎え、自然情報の提供や観察会等の自然ふれあいイベントを開催していますので、併せてお知らせします。

 岩手県から宮城県にかけて南北180kmに及ぶ陸中海岸国立公園は3月に発生した大津波によって、海岸部全域が甚大な被害を受けました。
 国立公園の資源である自然環境が大きく改変を受けた場所も多く、自然を楽しむために整備された園地や野営場等が全壊した地域もあります。
 しかしながら、長い年月を経て形成された海蝕や奇石等の多くは、変わることなくその姿を残しています。陸中海岸国立公園内各地域の被害状況や復旧状況、変わることのない風景地をパネル展示で紹介します。
 また、環境省では、浄土ヶ浜地区をはじめ、主要な公園利用施設の復旧・再整備を通し、引き続き国立公園制度を活用した地域復興を図っていくこととしています。

1 行事名

 特別パネル展示『陸中海岸国立公園 震災の記憶~そして復興に向けて~』

2 開催期間

 平成23年8月~9月

3 開催場所

 浄土ヶ浜ビジターセンター(岩手県宮古市日立浜町)

4 浄土ヶ浜ビジターセンターについて

 陸中海岸国立公園を紹介する中核施設として、2010年4月にオープンしました。浄土ヶ浜を中心とした陸中海岸国立公園の自然環境や沿岸12市町村の見所等の情報を紹介しています。大型映像コーナーでは、陸、海、空の視点から迫力ある映像で陸中海岸国立公園の自然を余すことなく体感することもできます。

場所

 〒027-0001 岩手県宮古市日立浜町32-69

休館日

 4月~10月無休、11月~3月水曜日及び年末年始

開館時間

 9:00~17:00(4月~10月) 9:00~16:00(11月~3月)

入館無料

問合せ

 TEL 0193-65-1690 FAX 0193-65-1691

その他

 浄土ヶ浜ビジターセンターでは、当写真展示の他にも、宮古市の協力得て、震災直後の写真も展示します。
 また、夏休みシーズンを迎え、自然情報の提供や観察会等の自然ふれあいイベントを下記のとおり開催します。詳細は浄土ヶ浜ビジターセンターのホームページをご覧下さい。 
 浄土ヶ浜ビジターセンターホームページ http://www.jodogahama-vc.bz-office.net/

(主な日程)

■7月30日(土)~8月21日(日)
夏休み期間中、午前午後に自然観察会、館内でクラフト体験等を開催します。
■8月6日(土)17:30~20:00
夜間散策イベント「上を向いて歩こう~星と魚に癒されて~」を開催します。
■8月7日(日)13:30~15:30
ネイチャーゲームイベントを開催します。
■8月11日(木)14:00~16:00
クレイアニメ上映とクレイアートワークショップを開催します。

[参考:陸中海岸国立公園の被災状況]

 陸中海岸国立公園の自然資源のうち、北山崎(岩手県田野畑村)の海食崖、つりがね洞(岩手県久慈市)、三王岩(岩手県宮古市)、穴通磯(岩手県大船渡市)の奇岩等については、津波による被害は確認されていません。
 公園利用施設(園地、野営場等)については、全124施設のうち、全壊18%(22施設)、半壊31%(38施設)が津波により被災しました。
 環境省では、陸中海岸国立公園の利用拠点である浄土ヶ浜集団施設地区(岩手県宮古市)と気仙沼大島集団施設地区(宮城県気仙沼市)の2地区において、緊急復旧事業に着手し、三陸復興国立公園構想の実現に取組みます。