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【お知らせ】平成22年度第2回白神山地世界遺産地域科学委員会及び白神山地世界遺産地域科学委員会設置記念シンポジウム「みんなで学ぼう白神山地!かがく委員会ってなぁに?」の開催について

2010.11.15 東北地方環境事務所

 世界自然遺産に登録されている白神山地において、科学的な知見を踏まえたより適切な保全管理を実現するため、本年6月、白神山地世界遺産地域連絡会議(東北地方環境事務所、東北森林管理局、東北森林管理局青森事務所、青森県、青森県教育委員会、秋田県、秋田県教育委員会で構成)は、白神山地世界遺産地域科学委員会を設置しました。
 この度、12月13日(月)に弘前市立観光館において第2回の科学委員会を開催します。
 また、前日の12日(日)には、科学委員会の設置を記念して、広く一般の方に科学委員会について理解を深め関心を持っていただくために、白神山地世界遺産地域科学委員会設置記念シンポジウム「みんなで学ぼう白神山地!かがく委員会ってなぁに?」を開催しますので、お知らせいたします。

1.平成22年度第2回白神山地世界遺産地域科学委員会の開催について

1)経緯

 平成5年12月に世界自然遺産に登録された白神山地の保全管理にあたっては、白神山地世界遺産地域連絡会議(東北地方環境事務所、東北森林管理局、東北森林管理局青森事務所、青森県、青森県教育委員会、秋田県、秋田県教育委員会で構成)を設置するとともに、白神山地世界遺産地域管理計画を策定し、関係行政機関、関係団体が緊密な連携・協力のもと、巡視の励行、入山マナーの普及啓発、情報提供・環境教育活動、調査研究・モニタリングなどに努めてきた。  
 平成24年のユネスコ世界遺産委員会では、白神山地を含む我が国の世界遺産の保全状況について定期報告が行われる予定である。近年の定期報告においては、顕著な普遍的価値を改めて確認することが求められるとともに、十分な保全管理体制が取られているかについても確認が行われている。
 このため、白神山地世界遺産地域連絡会議は、白神山地の世界遺産としての価値を将来にわたって確実に保全するため、本年6月、学識者で構成する「白神山地世界遺産地域科学委員会」を設置した。
 第1回の委員会においては、白神山地世界遺産地域の概要とこれまでの経緯について整理を行うとともに、管理計画の改訂やモニタリング計画の策定等について議論を行った。今回の会議においては、定期報告への対応や管理計画の改訂、モニタリング計画の策定等についてさらに議論を行う。

2)科学委員会委員(50音順、敬称略)

浅沼 晟吾
(元独立行政法人森林総合研究所東北支所 支所長)
幸丸 政明
(岩手県立大学 名誉教授)
田口 洋美
(東北芸術工科大学芸術学部歴史遺産学科 教授)
田中 信行
(独立行政法人森林総合研究所植物生態研究領域 主任研究員)
中静 透
(東北大学大学院生命科学研究科 教授)
檜垣 大助
(弘前大学農学生命科学部 教授)
蒔田 明史
(秋田県立大学生物資源科学部 教授)
由井 正敏
(岩手県立大学 名誉教授)

3)平成22年度第2回白神山地世界遺産地域科学委員会

日時:
 平成22年12月13日(月)9:30~12:30
場所:
 弘前市立観光館 研修室(〒036-8588 青森県弘前市下白銀町2-1)
 TEL 0172-37-5501 FAX 0172-35-3132
主な議題:
[1]
第1回科学委員会における助言について
[2]
モニタリング計画案について
[3]
管理計画改訂と定期報告質問票について
[4]
定期報告について 等

4)取材・傍聴等の取扱い

 科学委員会は公開で行います。会場の都合上、取材及び傍聴を希望される場合は、12月9日(木)までに下記問合せ先までご連絡ください。なお、取材・撮影等については、会議進行の妨げにならないようご配慮願います。

2.白神山地世界遺産地域科学委員会設置記念シンポジウムの開催について

1)趣旨

 白神山地が1993年12月に世界自然遺産に登録され、今年で17年になる。この間、関係機関は白神山地世界遺産地域連絡会議を設置するとともに、白神山地世界遺産地域管理計画を策定し、関係行政機関、関係団体が緊密な連携・協力のもと、遺産地域の巡視、入山マナーの普及啓発、保全管理に係る情報の発信、環境教育活動、調査研究・モニタリングなど行ってきた。2012年にはユネスコ世界遺産委員会において、白神山地を含む我が国の世界遺産の保全状況について定期報告が行われる予定であり、白神山地世界遺産地域の顕著な普遍的価値の再陳述、1995年に策定されて以来改訂されていない管理計画の見直し、気候変動への対応、白神山地のモニタリング計画の策定と実施を進める必要がある。そのため、本年6月、白神山地においても将来にわたって確実に世界遺産としての価値の保全を図るため、科学的知見に基づく順応的保全管理体制を構築することとし、「白神山地世界遺産地域科学委員会」を設置した。
 今回、科学委員会の設置を記念して、研究者、ガイド、巡視員、自然保護団体、行政、地域の方等の白神山地に関わる方々に科学委員会の役割とともに最新の研究成果等について理解を深め関心を持っていただくために、シンポジウムを開催する。
 シンポジウムでは、科学委員会委員が白神山地の顕著で普遍的な価値とは何かに焦点をあて、現在白神山地が抱える課題や、白神山地の価値を後世に守り伝えるために科学委員会を含む順応的保全管理体制をどう活かしていくのか等について講演する。

2)シンポジウム名

 白神山地世界遺産地域科学委員会設置記念シンポジウム
 「みんなで学ぼう白神山地!かがく委員会ってなぁに?」

3)開催日

 平成22年12月12日(日)13:00~16:00 (開場12:30)

4)開催場所

 弘前市総合学習センター 多目的ホール(青森県弘前市大字末広4丁目10-1)
 TEL 0172-26-4800 FAX 0172-26-2250

5)内容

◎報告
 「科学委員会ができるまで」(白神山地世界遺産地域科学委員会事務局)
◎科学委員会委員による講演
○中静 透氏(東北大学大学院生命科学研究科教授)
 「かがく委員会は、白神に何ができるの?」
○檜垣 大助氏(弘前大学農学生命科学部教授)
 「地すべりがおこるのに、森林の豊かな白神山地の謎」
○幸丸 政明氏(岩手県立大学名誉教授)
 「あらためて、白神地域にとっての『世界遺産』の意味を考える」

6)主催

 白神山地世界遺産地域科学委員会事務局、白神山地世界遺産地域連絡会議

7)申し込み等

 入場無料・事前申し込み不要。(直接会場においで下さい。)

<科学委員会及びシンポジウムに関するお問い合わせ先>

 白神山地世界遺産地域科学委員会事務局幹事:東北地方環境事務所
 西目屋自然保護官事務所 山崎(TEL 0172-85-2622、FAX 0172-85-2635)