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【お知らせ】飯豊連峰保全連絡会議 第4回会合の概要について
2010.02.12 東北地方環境事務所
平成22年1月29日(金)、福島県喜多方市の「飯豊とそばの里センター」にて、飯豊連峰保全連絡会議第4回会合が開催されました。
内容は、梶川尾根上部、天狗ノ庭、玄山道分岐で行われた合同保全作業についての報告(ニュースレター第5,6,7号参照)と各団体からの活動報告について情報交換が行われました。報告概要は以下のとおりです。
【小国山岳会・NPO飯豊朝日を愛する会】
- ダイグラ尾根、大境山、梅花皮沢(途中まで)の道刈りを実施した。
- 梶川尾根上部、天狗ノ庭の合同保全作業の受皿となった。(丸森峰での作業含む)
- 小国町の委託を受け、梅花皮小屋、天狗平ロッジの管理を行った。
- 登山届の管理を行った。(天狗平届出所、丸森尾根登山口(新設)、倉手山登山口、小国駅)
- ホームページを通して登山者情報の提供を行った。
- 合同訓練や町民登山等の登山技術指導や立哨によるマナー啓発を行った。
【置賜森林管理署】
- 森林ふれあい推進事業、森林環境教育フィールド活用としての森林環境教育・森林レクリエーション事業を実施した。
- グリーンサポートスタッフによる巡視活動、新潟大学と共同でのナラ枯れ対策、大日杉ルートの看板設置やゴミ回収等の保全管理事業を実施した。
- 合同保全作業において、保全作業への参加及び資材提供を実施した。

平田代表の挨拶

各団体からの発表
【喜多方市山都総合支所】
- 平成21年3月に飯豊連峰環境問題連絡会が設立され、7月4日~5日にかけて、切合小屋周辺のゴミの回収を行った。回収量は約900㎏であり、ヘリで降ろした。まだ全てのゴミを回収出来ていないため、来年度以降も引き続き実施していく予定である。
【環境省東北地方環境事務所】
- 10月3日~9日にかけて、玄山道分岐における保全修復工事を実施した。現地石材を使った石組みによる流水コントロール、歩行路の固定、緑化ネット敷設を行った。
【その他】
- 丸森尾根、梶川尾根、ダイグラ尾根、大日杉、川入の5箇所に登山者カウンターを設置した。入山者合計は6,128人(前年比115%)、下山者合計は6,984人(前年比110%)であり、ダイグラ尾根の入山者、大日杉の入下山者が前年に比べ4割ほど増加していることが確認できた。
- 小国山岳会・NPO飯豊朝日を愛する会より、天狗平、大日杉、川入の登山者カード集計データを提供いただき、登山者カウンターのデータと照合させて分析を行った。全体の記載率は50%以下であり、両面様式の場合は裏面が記載されていないケースが目立った。
- 平成18年度~19年度に実証試験を行った梶川峰上部、天狗ノ庭、御西小屋付近、種蒔山分れのモニタリングを実施した。植生回復の状況、侵食状況の推移について報告した。天狗ノ庭では水みち部の植生の生育は良好であるものの、ネットが密着していない箇所では土壌や萌芽した植物の移動が確認された。ネットの効果がある間に植生を回復させる必要があり、次年度以降もモニタリングを続ける必要がある。
来年度の飯豊連峰保全連絡会は平成22年6月中の開催を予定しております。
来シーズンも飯豊にかかわる方々と手を携えて保全活動を進めて行きたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。
《第4回会合には、26団体40人の参加がありました。》
参考URL:http://tohoku.env.go.jp/
【発行者】
飯豊連峰保全連絡会
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