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東北地方環境事務所TOPICS>2008年度

【開催報告】自然観察会『太平湖から小又峡の甌穴を訪ねる』

2008.09.29 東北地方環境事務所

 小又峡は今から約200万年前に火山の噴火によって噴出した火砕流が冷えてかたまり、それが長い年月を経て浸食されて出来た一枚岩の深い浸食峡谷です。川底には無数の甌穴が見られ、今も尚その浸食の過程にある良き自然観察素材であり、秋田県の名勝天然記念物にも指定された景勝地です。
 少しずつ秋の気配は感じられるようになってきた太平湖を船で渡り、小又峡で自然観察会を実施いたしました。

実施日時:
2008年9月21日(日)午前10時~午後3時
参加者:
31名
講師・スタッフ:
8名
主催:
森吉山野生鳥獣センター運営協議会

 早朝、雷&豪雨で目覚め観察会の開催を危惧しましたが、予定時刻が近づくにつれ徐々に雨脚が弱まり、昼前には雨が上がり、午後には青空も見えた中で観察会は行われました。

 まずは遊覧船に乗るために桟橋まで歩きます。太平湖のある秋田県北部は長い間まとまった雨が降っていないために水位が下がり、その為船に乗り込むために下る階段がいつもよりも長くなっていた。そんな渇水状態の太平湖を約30分間遊覧しながら小又峡の遊歩道入口に渡る。ここも同様に遊歩道へ登る階段がいつもより長くなっていた。

<いつもの倍はありそうな階段を上って歩道へ>
<いつもの倍はありそうな階段を上って歩道へ>

 小又峡の散策はいつものように3つの班に分かれて行いました。今回は地質に詳しい講師が格好の観察素材で迫力ある解説を行っていました。参加された方からも「地質って難しくて敬遠してたけどこうして実際に見て、話を聞くと面白いね!」といった感想も聞かれました。
 他にも秋の花や渓谷沿いに生息する野鳥を観察しながら三階滝を目指しました。通常30分ほどで到着する三階滝ですが、随所で講師の解説を聞きながら約1時間のゆっくりしたペースで歩きました。この日歩いたコースには大小様々な滝があり、淵があり、甌穴があり、足下の岩盤から見上げる峰の岩肌まで切れ目のない一枚岩の峡谷となっていて、かつては大火砕流が流れていた場所のまっただ中に身を置きながら歩いていきます。

<随所で観察しながら約1時間で三階滝へ>1 <随所で観察しながら約1時間で三階滝へ>2 <随所で観察しながら約1時間で三階滝へ>3
<随所で観察しながら約1時間で三階滝へ>

 この日の目的地である三階滝は「一度見てみたかった」「何度見ても良いな~」と参加された方が言う小又峡はもちろん滝の豊富な森吉山麓を代表する滝です。

<遊歩道の終点にひかえる三階滝>
<遊歩道の終点にひかえる三階滝>

<滝をバックに記念撮影>1 <滝をバックに記念撮影>2 <滝をバックに記念撮影>3
<滝をバックに記念撮影>

 有り難いことに我々の実施する観察会には毎回、何組か親子で参加してくださる方々がいます。今回は同じ小学校に通う小学3年生の女の子2人とそのお母さんが参加してくれました。こうして各世代の方々に参加していただいている観察会は我々スタッフにとっても楽しい観察会です。

<潟上市から参加の小学3年生>
<潟上市から参加の小学3年生>

 こうして行われた楽しい観察会に小又峡の甌穴も笑顔を見せてくれました。楽しい空気ってこうしたものにも伝わるのでしょうか?

<小又峡の「笑う甌穴」です>
<小又峡の「笑う甌穴」です>

 最後になりましたが、この観察会の実施に際してご協力いただいた「太平湖グリーンハウス」の皆様には心からお礼申し上げます。

【文・写真:秋田自然保護官事務所】