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【開催報告】野鳥観察会『大潟草原の渡り鳥を観察』
2007.11.22 東北地方環境事務所
平成19年11月18日(日)に秋田県南秋田郡大潟村内の大潟草原鳥獣保護区とその周辺にて野鳥観察会を行いました。
この日の天気予報は雨、しかも次第に強くなるとの予報であったが、24名の参加者と6名のスタッフが日頃から野鳥に敬意を表し、愛情を注ぎ、自らの行いを正している成果が現れ(?)、予定通り観察会を行いました。
- 参加者24名:
- 男性13名、女性11名
- 講師・スタッフ:
- 6名
- 協力:
- 日本野鳥の会秋田県支部
この日の最初の観察ポイントは東西を鳥獣保護区に挟まれた水田。今年の水田耕作を終えた田んぼには、マガン・ヒシクイ・ハクガンが落ち穂を啄んだり、羽を休めたりしていました。するとやんちゃなトビの若鳥がマガン・ヒシクイ・ハクガンの群れにちょっかいを出します。それを避けた群れが上空を旋回する姿も見られ、特にハクガンの飛翔する姿には感嘆の声が次々と・・!

マガン・ヒシクイに混ざってハクガンが25羽観察できました。飛来してきたのは前日の土曜日。本当に良いタイミングで飛来してきてくれたものです。

NHKの記者からインタビューを受けた人もいました。ハクガンをみて感動し、喜びが次々と口をついて出てきます。
続いて保護区から北へ約2キロ離れた「北の池」へ。例年、干拓地内で最も早くカモ類が飛来する場所ですが、今年も9月中旬にカモ類が飛来し、現在も5~8種類のカモ類が観察されます。この日はコガモ・マガモ・オナガガモ・トモエガモ・カルガモ・カイツブリが観察できました。池全体にいたカモ達は我々の訪問に驚き、一斉に池の上空を旋回しました。4つの大集団に分かれて旋回する様子には皆さん歓声を上げて見入っていました。

マガン・ヒシクイに混ざってハクガンが25羽観察できました。飛来してきたのは前日の土曜日。本当に良いタイミングで飛来してきてくれたものです。

我々に驚いて北の池上空を旋回するカモの群れ。「うわ~っ、すご~い!!」と歓声が次々と・・飛び回るカモの羽音も聞かれ、その迫力に魅せられた方、多数!
この後、鳥獣保護区西区、秋田県立大学大潟キャンパスの牧草地での観察を経て、全員無事に管理棟へ帰着。その後全員で鳥あわせを行い観察会中、27種類の鳥と出会っていたことを全員で確認した。
【この日観察された鳥(移動中を含む)】
カワウ・アオサギ・ダイサギ・トビ・ノスリ・ケアシノスリ・チョウゲンボウ・オオハクチョウ・コハクチョウ・ヒシクイ・マガン・ハクガン・トモエガモ・コガモ・マガモ・カルガモ・オナガガモ・ミコアイサ・カイツブリ・カンムリカイツブリ・オオバン・シジュウカラ・オオジュリン・スズメ・ムクドリ・ミヤマガラス・ハシボソガラスの27種類
【文・写真】
秋田自然保護官事務所