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東北地方環境事務所TOPICS>2007年度

【開催報告】紅葉の赤水渓谷散策とブナ植樹体験:自然観察会実施報告

2007.10.24 東北地方環境事務所

森吉山野生鳥獣センターと同運営協議会、秋田県の共催で、赤水渓谷の散策とブナの植樹体験を実施しました。

自然観察会の舞台となる森吉山麓高原の紅葉は、例年より1週間ほど遅れているとのことですが、標高900mから上はきれいに色づいて盛りを迎え、森吉山野生鳥獣センターのある標高650m付近はブナが黄色く色づいてきたというところでした。赤水渓谷は、清流に青い空、木々が様々に色づいて「天国の散歩道」にふさわしい景観でした。

10月14日
(日)
参加者:
40名
インストラクター等:
7名
行程:
徒歩約9km

集合場所の森吉山野生鳥獣センター駐車場は他の行事とも重なって満杯

森吉山野生鳥獣センター構内のレクチャー広場は、クマゲラの棲む森を見ながら説明が受けられるようにつくられた施設。ここでオープニングを行った

センターの裏を流れる立川の飛び石を渡って赤水渓谷に向かって出発

やはり立川に架けられた秋田杉の間伐材を使った木橋を渡る。
この木橋は、長さ数メートルの集成材をつないで橋げたを組み立てる工法で「プレストレスト木橋」といわれるもので、集成材の内側にワイヤを通し、両端から締め付けているとのこと。昨年秋田県が架けたもので長さは12.5m

森吉山麓高原一番の人気スポットの桃洞滝に至るノロ川遊歩道を進む

指差しているのはキノコでしょうか

見上げているのはヤチダモの大木。ここはヤチダモが群生しているめずらしいところ

ツキヨダケ:毒キノコです

桃洞沢と赤水沢との分岐で:3班の皆さん
ここには太くて長い流木が横たわっていましたが、9月17日の豪雨できれいに流されてしまいました

桃洞・赤水分岐から約20分
いよいよ赤水渓谷におりて「天国の散歩道」のはじまり
甌穴と深みを避けて、一枚岩のうえを流れる水の中を歩く。渓谷の紅葉は見頃には少し早いが、清流に写して美しい

こんなものが出迎え

峰にはキタゴヨウやクロベなどの針葉樹の緑と岩壁にはりつくカエデやウルシの赤がコントラストをなしてきれい。ブナはもう少しで鮮やかな黄色に染まる

班ごとに座れそうな場所を見つけてお弁当タイム

滑りやすいところはロープで確保して渡ります

今日の散策の折り返し点で:1班の皆さん

2班の皆さん

牧場として開発された区域をブナ林に再生しクマゲラの棲める森をつくるため、秋田県は森吉山麓高原自然再生事業に取り組んでいます。この一環で自然環境学習としてブナの植樹を体験しました

秋田県担当者から説明と植樹の指導を受ける

植栽したブナの苗は種から育てられた30~40cmほどの大きさです。
牧場として利用するため表面の土を剥いで牧草を育てたので、ブナが育つ土壌としては適さないそうです。そのため沢山の堆肥を混ぜたりして土作りをしたとのことです

最年少で参加の浜田君(9歳)はがんばって3本植樹

クマゲラが棲める立派なブナ林に育つことを祈って、力を合わせて植樹。自分の植えた苗がどうなっているか生長を見るのが楽しみという声

【文・写真:秋田自然保護官事務所】