ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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名取

18件の記事があります。

2021年03月11日黄色いハンカチ

名取 富樫信雄

時が経つのは早いのか遅いのか

止まっているのか

進んでいるのか

日々を過ごしていると目の前のことに一杯で、それ以外のことを

常に意識することは困難です。

好むと好まざると時と共に記憶が薄れている自分に気づく瞬間があります。

ただ今日も山元町の空には黄色いハンカチたちがパタパタと音を立て

ただただ夕日に、はためいています。

                                    2021311

                                 名取自然保護官事務所

                                      富樫 信雄

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2021年03月03日爽緑を待ちわびて

名取 富樫信雄

気づけばもう3月..

みなさま、いかがお過ごしでしょうか、

名取自然保護官事務所の富樫です。

名取トレイルセンターの園庭工事も終盤を迎え、芝張りも完了いたしました。

これからはしばらく根が張るまでの養生期間となります。

足裏と背中が覚えているフワっとした感触は

トレイル沿線各地にある芝生地を思い出させてくれます。

気仙沼市の岩井崎

唐桑半島 半造(はんぞう)園地広場

そして八戸市 種差海岸の天然芝生地

黄金色(冬季の芝生の色をこう呼ぶことを八戸自然保護官事務所のOさんに教わりました)から

爽緑色に変わる頃、このフワっとしたやさしさに触れていただきたいと願っております。

この芝生の感触がみなさまの憩いの場となりますように..

そして、トレイルを旅したみなさまの記憶再生装置となりますように..

春を飛び越えて初夏が待ち遠しい今日この頃です。

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2021年02月24日溢れる地元愛

名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。

今年度は事業の一つとして、地域の皆さまにみちのく潮風トレイル(以下MCT)

知っていただき、訪れるハイカーとの交流の機会を広めようとの趣旨で

「ハイカー受入れ体制強化事業」に取り組んで参りました。

お伺いしてみるとまだまだMCTをご存じいただけておらず、

より一層広報に励まなければと思いながら活動を続けておりました。

そんな中、MCT存じ上げております。との企業様との様子がこちらの写真です。

話が弾み、MCTの統括本部である、みちのくトレイルクラブの担当者さんも

前のめりでご説明されておりました。

この事業を通じて気づかされたのは、地域の皆さま(個人・企業・行政の全ての皆さま)

とても地元を愛されているということ。

地域のすばらしさをもっと広く知ってもらいたい(体験してもらいたい)と思っているのに

その機会と方法を見い出せず、もどかしく思われていること。

ならば、MCTをご活用ください! と熱くお伝えさせていただきました。

これからも地元愛を深めるツールの一つとして地域の皆さまに

MCTが愛されますよう取り組んで参ります。

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2021年02月16日風に立つライオン

名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。

ある日、名取トレイルセンターでの仕事を終えて帰所する際に、

なぜか園庭工事の現場に足が向きました。

丘(築山)の上に現場監督のSさんが佇んでおり、数秒間見入っていると...

お互い気づいて、大きく手を挙げて(お互い心の中で)今日もおつかれさまでした!

と交わしたのでした。

震災前の閖上の風景を知るSさんは何を想っていたのでしょうか。

園庭工事が完成した暁には感謝の気持ちをお伝えし、あの時何を想ったのか

そっと尋ねてみたいと思います。

追伸

2/13()、名取でも大きな揺れが生じました。

トレイルセンターの被害は幸いにも軽微なもので、

各所点検後、2/15()より通常通り開館しております。

これを機にみなさまも今一度、災害に対する「備え」を整えていただけましたら幸いです。

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2020年12月24日陽光のクリスマスイブ

名取 富樫信雄

こんにちは。名取自然保護官事務所の富樫です。

10月のアクティブレンジャー日記で名取トレイルセンターの園庭工事について

お伝えさせていただきましたが、あれから約1ヶ月半が経過し、

現在どのような様子になってきたか、お伝えいたします。

10月下旬の様子

現在の様子

(トレイルセンターの右側に何か出来ています)


あずま屋!

そしてトレイルセンターの南側(岩沼方面側)に位置する

野営場&オートキャンプエリアにも!

屋根付きの水場や...

トイレも出来上がりました。

オートキャンプサイトも形を現してきました。

(その奥には野営場のシェルターも!)

工事が進み、形が現れてくるのを見るたび、

完成した様子を想像しては楽しんでいる私です。

寒風厳しい環境下で、着々と工事を進めていただいている

現場の皆さま..本当に頭が下がる思いです。

さて、工事現場から反対側に目を向けると

蔵王連峰の頂がきれいに白く染まっているのが見えます。

冷たく凜とした青空の下、この景色を眺めながら

トレイルを歩めるのは名取区間の特権です。

名取トレイルセンターは年内12/28()までの営業となります。

今年もあとわずかとなりましたが、

館内でも、そして沿線のトレイルルートでも

冬の名取をお楽しみいただけましたら幸いです。

新年は1/4()から営業いたします!

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2020年12月17日師走の賑わい

名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。

何かと忙しい師走ですが、今月は2点のご報告です。

【その1】「トレイル巡視業務」

12月初旬に初めてみちのく潮風トレイルの路線巡視を行いました。

と言っても初めてなので、石巻自然保護官事務所管轄の

路線巡視に参加させていただきました。

巡視区間は牡鹿半島の根元に位置する大六天山です。

トレイルルートを南下する方向で小乗浜からスタートし、

大六天山→針浜まで巡視しました。

巡視ポイントは概ね以下の通りです。

・路線の状況確認:崩落その他、トレイルとして安全に歩ける状態を保っているか等

・路線障害物の整備:倒木・雑草繁殖等により歩くことの妨げになっていないか等

・標識(トレイルテープ含)の確認:破損、消失、適切に指標となっている状態であるか等

ということで、倒木をのこぎりで切除したり、、、

向こうとこちらで見通しを確認し、

トレイルテープの位置を付け直したり、

そして、今回の巡視で気付いたことがありました。

◎歩く方向(北上または南下)によって標識の見え方は違う。

どちらからの方向でも目に留まる位置に付けること。

◎季節によっても標識の見え方は変わる。

        ・冬期は足元の標識(杭型)は落ち葉に埋もれて見えにくい

・目線のトレイルテープは冬枯れで見通しがよい。

(夏期はこの逆の状態)

トレイルテープは季節の状況に応じて付け直した方がよりわかりやすい。

今回の気付きを所轄管内(福島県:松川浦~宮城県:東松島町まで)での

巡視に活かそうと心に刻んで下山したのでした。

石巻自然保護官事務所のNさん、Hさん、そして宮古自然保護官事務所のWさん

ご指導、ありがとうございました。

トレイルの標識は自然の中で目立ち過ぎず、でも大事なところで

ハイカー(この道を歩いてくださる皆さま)にそっと寄り添う存在であるように

今後とも維持管理に努めて参ります。

【その2】「みちのく潮風トレイルPRイベント @仙台駅」

さる12/11()13()の3日間、JR仙台支社様のご協力により

駅構内の「ヨリ未知SENDAIポータル」をお借りして

みちのく潮風トレイル(以下MCT)のPRイベントを開催しました。

今回の目玉は大型スクリーンに映し出される四季折々の風景を歩く

ハイカー達の映像です。

         みなさん一列に並んで鑑賞中。    防潮堤を歩くハイカーの映像。

私の上司(仁王立ちの女性)も思わず観入っておりました。

ご来場いただいた皆さまは...

映像を観て初めてMCTを知った方々

既にMCTを楽しまれている方々

MCTのコミュニティ繋がりで初めてお会いする方々

(中には熱狂的なMCTファンの方々も)

新幹線待ちの合間にふと立ち寄り、映像に観入り、全線マップを受け取り

新幹線ホームへエスカレーターで上がって行かれた方

そして...

青森県;蕪島から福島県;松川浦まで全線を通しで歩く

ハイカー(スルーハイカー)もお立ち寄りくださいました。

左が大阪から歩きに来られたスルーハイカーさん

右は名取トレイルセンターのIさん

(彼もまたスルーハイカーなのです)

お立ち寄りいただいた2日後、無事、松川浦に到着したと

ご本人様からご報告をいただきました。

本当に多くのみなさまにお立ち寄りいただき、

誠にありがとうございました。

既に歩き終わった方々

今、歩かれている方々

これから歩こうと思われた方々

また、そうでない方々も

関係者一同、みなさまのまたのお越しをお待ちしておりますので

どうぞ、みちのくを楽しみにいらしてください。

                 左:浦戸諸島MCT専用航路 U船長

                 中:私

                 右:名取トレイルセンターIさん

                 (映像:タートルHさん)

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2020年10月29日名取トレイルセンター 日常管理から待ち遠しい来春まで

名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。

着任して早や1ヶ月が経過いたしましたが、本日は業務の

一部をご紹介させていただきます。

◎名取トレイルセンターの維持管理業務

みちのく潮風トレイルの運営・情報発信施設である当館の

維持管理を行っています。

先日、冬季シーズンを迎える前に【暖炉の煙突掃除】を実施しました。

まずは暖炉周辺を養生し、

次に屋根に上がって、煙突キャップを外してワイヤーブラシで

煙突内部の清掃です。

想像していたよりススはたくさん出ませんでしたが、

溜まり溜まってからでは遅いので、定期的な清掃が必要と感じました。

諸々の清掃・点検・調整等を行い、最後は紙を挟んで各開閉部の密閉具合を確認して

作業完了です。

日常管理の留意点をトレイルクラブさんにお願いし、

これからの季節、来館者様が暖炉の炎を眺めながら寛いでいただいている

姿を想像して、完了確認を終えました。

今回は暖炉煙突清掃作業の立会い確認でしたが、

維持管理の必要性や管理上の留意点を確認することができ、

立ち会い業務の重要性を再認識させていただきました。

今後の業務にも活かして参りたいと思います。


そして、現在進行形の工事がこちらです。

【園庭工事】です。

来春の完成に向けて工事が進行中です。

館内から見た景色です。

左側が昨年12月の様子。 右側が1ヶ月ほど前の様子(現在はもっと進んでいます)

(ちなみにハイカーの軌跡が写っていますが、これは窓ガラスに装飾として貼ってあるシールです)

(歩いて見えるようにちょっと狙って撮ってみました^^)

東側(海側)から見た景色です。

広さはざっと、建物と駐車場を合わせた広さの2倍以上はあります。

この一帯が芝生に覆われた広場となり、みなさまにお寛ぎいただける空間が

来春に完成予定です。

また、ハイカーが泊まれるテントサイトの他、

オートキャンプサイトも併設予定です。

きれいな夕暮れ空のもと、完成した景色と共に大勢のみなさまが

楽しまれている様子を想像するだけで

ワクワクする気持ちが抑えきれません。

本日、ご紹介した業務はほんの一部ですが、ハイカーのみならず、ご来館いただくみなさまに

より一層、安全に快適にご利用いただけますよう、日々努めて参りますので

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

なお、園庭工事の様子は毎月更新して参りますので

どうぞお楽しみください。

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2019年09月03日意外な癒やし効果?

名取 松岡務

皆様、はじめまして、8/1付で就任させていただきました。松岡と申します。

ようやく暑さが和らいできました。

毎年、猛暑と言いますが、流石にお盆を過ぎての猛暑はほぼ記憶にありません。

今回の投稿は、「みちのく潮風トレイル」の「トレイル標識工事の立会い」で、

気が付いた事を記したいと思います。(立会いと言うよりは随行です。)

今回の案件は、8/20~8/22の日程で、名取市~岩沼市~山元町~亘理町の40箇所を

巡回しました。(トレイルの環境:農地~市街地~里山~登山道)

共同通信社様(2名)が同行し、取材中です。(「深山鎮魂の鐘」にて) (自身は写ってないです。)

8/21の日程で、山元町役場近くの「深山鎮魂の鐘」まで登山道を通ることになりました。

登山道を通るのは、久しぶりです。足元は悪い反面、足裏のやわらかな土(腐葉土)の感触は

心地良かったです。

(小学生の時は、山中の遊歩道?をよく歩いてました。)

同時に何故か、小学生の時の思い出がよみがえりました。(断片的で、脈略なしです。)

●山中の特定の木にシマリスがいて、何度も会いに行ったこと。(呼ぶと現れます。)

●山中の遊歩道?で、何度も熊とすれ違ったこと。(今時の熊は何故に凶暴なのか?)

●実家近くの八百屋のオウムが、自力でカゴを抜け出し、実家の庭のぶどう棚に飛んで来て、

 ぶどうを食べていたこと。

 (+自分と遊んでくれたこと。)(オウムは八百屋のぶどうが嫌い?)

●加茂水族館で電気ウナギで驚喜し、ペリカンに手を挟まれたこと。

 (加茂水族館:鶴岡市にあり、現在はクラゲで世界的に有名です。)

●山形から亘理町の鳥の海に海水浴に通ったこと。

 などなど・・・

今回、気が付いたことは、意外な癒やし効果?があった事です。

今後も是非、他のトレイルも歩いてみようと思います。

深山山頂より山元町を望む。

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