2021年7月29日
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2021年07月29日登山道保全技術講習会と保全箇所の下見に行きました
磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野
こんにちは。
羽黒自然保護官事務所の風間です。
先日「登山道保全技術講習会」を行いました。
飯豊朝日地域では、登山道の荒廃が進んでいる場所が多々あり、それを補修し守っていこうという活動を行っています。
この登山道保全技術講習会は、登山道をどのように保全していくのか、その考え方や工法などを山岳関係者に伝えることが目的です。
今年度は新型コロナウイルスの関係により、オンラインで講師の方々に講義をしていただきました。
オンラインでも多くの方々が参加してくださいました。
その後、飯豊連峰の丸森尾根と梶川尾根にある、今後保全作業を行う予定の場所を下見してきました。
丸森尾根の登山道の荒廃箇所です。一歩足を踏み出す度にボロボロと崩れていきます。
なんと、植物がヤシ土嚢から生えてきている場所がありました!これは植えたのではなく、外部から自然に種が入ってきた植物です。これこそ保全作業の成果です。しっかり定着して大きくなってほしいものです。
過去の作業地のモニタリングを繰り返すことで、次の保全作業に活かしています。
今年度の保全作業は新型コロナウイルスの影響のため、少人数での作業になります。早く大勢で力を合わせて活動ができる日が来ることを願っています。
みなさま、こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。
さて、今回は歩くこと自体ではなく、
少し視点を変えたみちのく潮風トレイルの楽しみ方をご紹介したいと思います。
ここでは「みちのく潮風トレイル記念記帳」と呼ばれているノート。
トレイルの起点であり、終点でもある福島県相馬市の松川浦公園にも
その1つが置かれています。
きっとみなさまも旅の途中で、一度は手にしたことがあるのではないしょうか。
旅人が行き交う場所に用意され、これからの旅に馳せる期待や行く先々での旅情などが
書き残されている、あのノートです。
先日、訪れた(ザックを背負っていました)際も松川浦公園のスタッフさんから
「トレイルですか」とお声がけいただき、「はい!そうです!」とお答えしました。
そこで、松川浦公園事務所に設置されている
「みちのく潮風トレイル記念記帳」を見せていただくことになりました。
「みちのく潮風トレイル記念記帳」を久しぶりに開くと、これまでトレイル上の別の場所で出会った方々が、最近立て続けにここに到着されていて、この松川浦公園で
再会を果たしたような、ささやかな嬉しさがこみあげてくると同時に、
遥かな旅路をとうとう歩き終えたのか、と感慨深さを覚えました。
自分の記録を読み返してみると、「あのとき(過去)の自分」に時を超えて
出会ったかのようで、どこか懐かしく不思議な心境になりました。
ということで、みなさまもよろしければ、「みちのく潮風トレイル記念記帳」に
その時の思いを書き留め、また先達が残した思いにも触れてみてください。
松川浦公園では公園事務所に設置されており、スタッフさんにお声かけいただければ
「みちのく潮風トレイル記念記帳」をお出しくださいます。
このようなノートはたくさんではありませんが、トレイル沿線の各所で設置されており
私の記憶では岩手県内の三陸鉄道の各駅(全てではありません)の待合室などで
よく見かけた記憶があります。
誰かが書き留めた言葉をまだ見ぬ他の誰かが目にする。
「あぁ!! あのとき読んだ○○さん!!」
ノートの記録が、誰か同士の「トレイルマジック」とも言えるような不思議な出会いを
呼び寄せることもあるかもしれません。
「みちのく潮風トレイル記念記帳」が紡ぐ、時空を超えた出会いも、
みちのく潮風トレイルの楽しみのひとつです。