2021年7月 8日
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2021年07月08日森吉山野生鳥獣センター 6月の観察会と7月のお知らせ
秋田 成田苑子
皆さま、はじめまして!
4月より秋田自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーとして着任いたしました、成田苑子と申します。
さて、北秋田市にある森吉山野生鳥獣センターでは今年もイベントを実施しております!
6月の観察会のご報告をさせていただきます。
<カエル・イモリ観察会>
6月12日(土)、今年度最初のイベントである「カエル・イモリ観察会」を実施しました。
今年もNPO法人秋田水生生物保全協会にご協力いただき、開催いたしました!
当日は、森の中の湿度と気温が高めで、カエルやサンショウウオの観察にはばっちりの天候!
どんなカエルたちと出会えるのかわくわくです。
参加者の方にも水辺にはいり、卵を探してもらったり、発見したカエルを手に乗せてみたりと、どっぷりと両生類の世界の浸っていただきました。
また、遊歩道沿いでちょうど産卵しているモリアオガエルと出会うことができました!
大人が夢中になっている姿がとても印象的な観察会でした♪
<野鳥観察会>
カエル・イモリ観察会の次の日、6月13日(日)には、日本野鳥の会 秋田県支部の皆さまにご協力いただき「野鳥観察会」を実施しました!
この日もムシムシした天気でしたが、鳥見にはちょうどいい天候でした。
実は、前日のカエル・イモリ観察会と同じルートを使用しましたが、足元に注目して歩くのか、
頭上の様子や音に注目して歩くのかで森の様子も違って見えました。
お昼ご飯も森の中でのんびりと♪森の中はやっぱり気持ちがいいですね!
野生鳥獣センターに戻り、観察できた鳥の種類を確認すると、28種類になりました。
声だけ聞こえた鳥もいれば姿をばっちり確認できた鳥まで色々でしたが、沢山の鳥たちが森吉の森に暮らしていることが確認できました。
また、観察会の最後には、「100年後の森づくり」と題して、植樹体験も行いました。
秋田県自然保護課の職員の方に指導していただきながら、クマゲラが棲む森を想像して植樹を行いました。
7月も10日(土)に樹木観察会、24日(土)にコウモリ観察会、25日(日)に昆虫観察会と盛りだくさんの
予定です。
是非ご参加ください!
先日の土砂災害の被害に遭われた方々へ、心からお見舞い申し上げます。
慈雨といわれるように、花や樹木を慈しむような雨もあれば、
時には豪雨のようにまとまって牙をむく。
十和田湖畔も雨が降り続いています。
そんな中で、今日も平穏で仕事をさせていただくことの
感謝の気持ちでいっぱいの朝でした。
通勤路で今年も見かけた、ミヤママタタビです。
〈7/6花はまだ咲いていないようでした〉
北海道を旅していると、あちこちで見かけるピンクの葉(一見花のように見えて、
ずっと何の花だろうと思っていた)が、本州のマタタビの仲間だと教わりました。
標高や緯度が高い場所にあるのか、八幡平の奧山にもあるという情報もあります。
6月後半の業務の一部の様子をお知らせします。
6/20八甲田パークボランティア オオハンゴンソウ防除活動
〈作業説明:二人一組で根から引き抜くように説明〉
〈地域の方に呼びかけて参加者を募りました〉
〈大きな根はなかなか抜けない〉
〈自家製クロモジ茶を準備しました〉
〈当日の成果ゴミ袋7袋〉
6/26白神ブナモニタリング調査
※ブナモニタリング調査の詳細は:"http://monitoring.sakura.ne.jp/what/"
〈世界遺産のブナの森からのぞむ岩木山〉
〈とてもめずらしいホソツクシタケ:ホオノキの実にしか生えない〉
世界遺産白神ブナの森は、写真を撮る余裕があまりありませんでした。
6/30十和田山調査同行
今回は通常ルートからです。
〈ここから入って行きます〉
〈途中から少しだけ十和田湖の展望〉
〈長身の人は屈まないと歩けません〉
〈山頂で計画を練っています〉
〈展望が少ない中、高田大岳が見えて嬉しくなります〉
〈つい岩手山を探してしまいます〉
〈岩木山ものぞめました〉
事務所周辺の草刈り中に、ふと手を止めたら目に入った四つ葉のクローバー。
刈り取る前に、掘り起こしてみました。
成長点が踏みつけられることや、突然変異でできる確率は10万分の1ともいわれます。
牧草として利用される別名シロツメクサ(白詰草)は、江戸時代にオランダから
ガラスが輸入される際に詰め物として入っていたものが
発芽して広がったという説があります。
調べると様々なエピソードがあり興味深いです。
幸せの象徴とも言える四つ葉のクローバーが、
みなさんの元にたくさんの幸福を運んで来ますように。