2021年6月30日
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2021年06月30日朝日連峰の玄関口
磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野
皆様こんにちは。
羽黒自然保護官事務所の風間です。
皆さんは山に行くとき、何を使って行きますか?
バス?電車?車?
その中でも、車で行く方は多いのではないかと思います。
朝日連峰の玄関口の一つに、日暮沢口があります。沢のきれいな登山口です。
その日暮沢口に、新しく駐車場が完成しました。
以前は10台も止められないくらいの小さな駐車場のみでしたが、40台ほど止められる大きさになりました。
駐車場のオープニングセレモニーに参加してきました。
当日の天気は快晴です。
日暮沢口に行くまでの道はゴツゴツとした砂利が続きます。
その奥に、ぱっと開ける場所があり、そこが駐車場です。
駐車場内でセレモニーが行われました。
テープカットも無事に終わりました。
より多くの人が長く駐車場を利用できるよう、使用される皆様のご協力をお願いいたします。
そして、この駐車場の横には、日暮沢避難小屋があります。
三階建ての避難小屋です。
今年の9月に朝日連峰の中先峰にて、朝日連峰保全協議会主催の登山道保全作業が行われます。そのために、資材を人力で山小屋に運ぶ必要があります。
そこで、7月4日より一般登山者の方にも資材の荷揚げのご協力をいただきたいと思っております。
日暮沢避難小屋の一階に保全資材を置きますので、無理のない範囲で運搬可能な資材を運び、竜門小屋または狐穴小屋に置いていただけますと幸いです。
朝日連峰の荒廃箇所の保全作業へのご協力をお願いいたします。
今年も登山シーズンが始まりました。多くの方が楽しく山に登れる夏になるといいですね。
好きな山はと聞かれれば、迷わず岩手山と答えますが、
19の峰(下岳をのぞく18という説もあり)で構成される八甲田は、
単独峰である岩手山と違った魅力に溢れています。
そんな八甲田の調査のため、6月11日、井戸岳に行ってきました。
だいぶ時間が過ぎてしまいましたが、
今の季節はワタスゲなどが風に舞っている様子を思い浮かべながら、記しています。
メンバーは所長他4名、私が年長者、写真を撮っているとどんどん置いていかれます。
〈酸ヶ湯温泉から一時間と少しで仙人岱に着きます〉
〈仙人岱の木道をヒナザクラとショウジョウバカマが彩ります〉
〈ヒナザクラはまだ目覚めたばかりでした〉
〈仙人岱上部:パークボランティアの皆さんが道迷い防止に設置したロープがあります〉
〈仙人岱より大岳への途中から硫黄岳方向を振り返ってみます〉
〈仙人岱より一時間弱で大岳山頂です:ミヤマキンバイが咲き乱れていました〉
〈大岳から井戸岳へは、大岳避難小屋めざして一旦下ります〉
〈大岳避難小屋から井戸岳はミネザクラ咲き乱れる中を登ります〉
〈井戸岳の周辺のコメバツガザクラとミネズオウの競演〉
〈コメバツガザクラとミネズオウのカーペット〉
〈遅くまで残る雪でスキーを楽しむ人も多いといいます〉
〈ミヤマオダマキはまだ目覚めていませんでした〉
〈赤倉岳はほんとに赤いのです〉
〈毛無岱が見えてきました〉
〈毛無岱はミズバショウが目をさましたばかり〉
〈真剣に仕事の話しをしています〉
〈毛無岱の階段の下にイワナシがひっそり〉
一日の調査を終え、酸ヶ湯温泉に下山しました。
人は、太古の昔から森とともに歩んできました。
だから私達の遺伝子は、森の中にいるのが自然で、
心安らぐようにできているのでしょう。
仕事ではありますが、八甲田の自然の中で、細胞が生きかえる気がしました。
いつも「お山の診療所」と自分で勝手に言っています。