ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年4月20日

2件の記事があります。

2021年04月20日パークボランティアの年度はじめ集会を開催しました!

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

そろそろ羽黒自然保護官事務所のまわりの桜は盛りを終え、ピンク色の絨毯を道路に敷き詰める時期となってきました。

それと同時に、周りの山々は少しずつ緑色の衣をまとうようになってきました。

このあたりは、日々季節の移り変わりを眺めることができる、本当に自然豊かな場所です。

さて、先日、磐梯朝日国立公園・羽黒地区のパークボランティアの年度はじめ集会を開催いたしました!

風が強く、雨も横から降ってくるような天気でしたが、沢山のパークボランティアの方々にご参加いただきました。

パークボランティアとは、国立公園内の自然活動、利用者指導、調査、公園利用設備の維持業務や美化清掃を行ってくださる方々です。

皆さんがかぶってらっしゃるおそろいの帽子やワッペンがきらりと光ります。本当に自然が大好きで明るい方々が多く、私も元気を分けていただいたように思います。

年度はじめ集会では、令和3年度のパークボランティアの活動について活発な意見交換が行われました。

また、今年度は、鶴岡市消防署の方に来ていただき、自然活動中のけがの応急手当の方法について講義をしていただきました。

午後には、「SDGsと国立公園」というビデオの上映会を行いました。

コロナ禍ということもあり、様々な場面で活動する団体が思うように活動ができない状況ではありますが、このように顔を合わせて、自分たちは何をするべきなのか話し合える機会というのはとても大切だと実感しました。

自然というのは何も変化が起こっていないように見えるかもしれませんが、実は驚くほど繊細で、いろいろな問題を抱え、日々刻々とその状況は変化していきます。

様々な関係者の方が多方面からサポートすることで自然は保たれていくのですね。

新緑の季節に向かうGWも間近に控え、自然に触れる機会が今以上に増えていくかもしれませんが、少しでもいろいろな活動を意識してくださると光栄です!

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2021年04月20日コアジサシ繁殖前の準備

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

新年度最初の話題は国指定仙台海浜鳥獣保護区蒲生特別保護地区での蒲生干潟自然再生協議会運営事務局の活動について報告します。

 東日本大震災から10年、蒲生干潟でも防潮堤や蒲生干潟と七北田川間で海水交換を行い、干潟の汽水環境を維持するために重要な導流提も3月に完成いたしました。日本一低い日和山の周辺も整備されたことから、多くの人々がこれから訪れることが予想されます。

 蒲生干潟では2005年以降、繁殖も飛来も確認されなくなったコアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)が2019年、2020年に繁殖が確認されました。今年も繁殖してほしい、訪れる人たちには静かに見守ってほしいという気持ちを込めて、コアジサシの繁殖地を保護するため、看板を設置作業を4月18日に行いました。

  日本野鳥の会宮城県支部の皆さんが中心となって準備を行ってくださいました。私たちはコアジサシ

の看板を繁殖が想定される場所の砂浜や砂山を囲むように看板を配置して設置作業を行いました。

    設置後、記念撮影。マスクで顔のほとんどが隠れてますが、久々の活動に笑顔です。

繁殖シーズンには

 4月下旬から8月までの間は、干潟周辺、砂浜で繁殖、子育てする鳥たちにとってとても大切な時間です。

子育て放棄とならないように、どうぞ近寄らず遠くからそっと見守るよう協力よろしくお願いいたします。

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