ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年6月

16件の記事があります。

2018年06月08日太平湖湖水開きと森吉山野生鳥獣センターの開館

秋田 足利 直哉

秋田自然保護官事務所の足利です。

 6月1日は、秋田駒ヶ岳山開き、八幡平山開き、丁岳山開きなど秋田県内各地で山開き行事が行われました。森吉山鳥獣保護区にある太平湖でも湖水開きが行われ、森吉山野生鳥獣センターも今シーズンの開館を迎えました。

 太平湖湖水開きは、太平湖グリーンハウスで行政機関や地元団体など関係者約40名が参加して執り行われ、来訪者の安全祈願と遊覧船の安全運行を祈願する神事から始まり、続いて桟橋で関係者のテープカットによる遊覧船の出港式を行い、今シーズンの第1便が出港し、小又峡桟橋との渡船が始まりました。

<神事の様子>

  

<テープカットの様子>

 

 太平湖は昭和28年の森吉ダムの完成によって出来た人造湖です。遊覧船は太平湖に流れ落ちる滝などの見所を船長が解説しながら、小又峡の桟橋へと渡っていきます。なお乗船料は、往復で大人1400円、小人700円となっています。

 小又峡は、秋田県指定の名勝、天然記念物となっており、滝・甌穴・淵・瀬など水の流れが次々と変わり様々な表情を見せる峡谷です。遊覧船を下りるとそこから歩道が伸びており、散策を楽しむことが出来ます。

  

  

 続いて、森吉山野生鳥獣センターへと向かいました。森吉山野生鳥獣センターは今年で15シーズン目を迎えました。さすがにあちこちに傷みが出てきましたが、地道に点検や修繕を行いながら来館された方々に不都合など無く、満足していただけるよう努めています。今季の開館期間は6月1日から1031日までの予定です。

  

 開館期間中、自然観察会やクラフト作品づくりなど様々なイベントを企画しております。また開館期間を通じて、来館者に楽しんでいただくよう、工芸、手芸、絵画、写真など様々な作品展示も行っています。

 

<現在開催中の「流木art作品展」の様子>

  

 6月の自然観察会は、6月10日(日)に『野鳥観察会』(午前8時30分~午後3時)を開催します。昨日コースの安全確認と下見を行った際にはアカショウビンにも出会えました。6月30日(土)には『カエル観察会』(午後1時~午後5時)を開催予定です。この時期にはモリアオガエルの産卵シーンが見られるのではないかと期待しています。どちらも現在参加者募集中です。

 6月のクラフトは、6月24日(日)に『流木アートに挑戦!!』と題して、作品作りに取り組んでいる方を講師にお招きして、作品を作ります。参加には材料代として500円が必要です。また常時可能なプログラムとして「ストーンペイント」を実施しています。

 6月の展示は、吉田豊史「流木art作品展」と日本野鳥の会秋田県支部「あきたの野鳥写真展」を開催中です。吉田さんには24日のクラフト講師もお願いしており、日本野鳥の会秋田県支部には10日の野鳥観察会の講師をお願いしております。

   

 10日の野鳥観察会は、当日受付でも大歓迎です。様々な野鳥や昆虫、花に出会えます。

  

<渓谷のカワガラス>

  

 イベントの申込は、電話・FAX・Eメールでお願いします。

「NPO法人冒険の鍵クーン」

 電話0186-72-3168

 FAX050-7515-6163 

 Eメールcontact@ku-n.jp

  

  

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2018年06月07日南三陸 海のビジターセンター 自然体験プログラム

三陸復興国立公園 石巻 大内 直人

こんにちは。石巻自然保護官事務所の大内です。

気温が高くなる日が多くなり、いよいよ初夏の陽気となって参りましたが、

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今回は、「南三陸海のビジターセンター」にて先日開催されました自然体験プログラム「SUP」について

ご紹介いたします。

SUP」とは、サーフボードの上に立って、専用のパドルを漕いで進んでいくアクティビティです。

プログラムに参加された皆さん(私も含め)当日が「SUP」初体験でした。

SUPSUP

準備運動と一通りのレクチャーを受けていざ海へ

最初は、ボードの上でのバランスを取ることと、パドルを漕ぐタイミングに苦労しましたが、10分も練習するとボードの上に立って会話と「SUP」を楽しめるようになりました。

SUP

今回は霧の影響もあり、近場の海岸まで漕いで折り返してきましたが、天気が良ければ近くの島まで漕いで

行くことができるということです。

南三陸海のビジターセンターでは、この他にも「カヤック」や「スノーケリング」等海のアクティビティを

楽しむことができます。

皆さんも是非体験されてみてはいかがでしょうか。

南三陸海のビジターセンターについてはこちら

http://kawatouminovisitorcenter.jp/kawa/

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2018年06月05日十和田湖山開きに参加しました

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

エゾハルゼミの声が賑やかになってきた十和田湖畔です。夏山シーズンが始まり、あちこちの山開きの便りが届く季節となりました。

十和田湖畔の外輪山にある山の一つ、白地山(しろじやま)の山開きは6月3日でした。

白地山(1,034メートル)は、十和田八幡平国立公園の秋田県小坂町と青森県平川市の県境にまたがる、十和田湖の西に位置している山です。

今回は、小坂町から発荷峠へ至る途中にある鉛山峠園地から登りました。

1時間もすると、眺めの良い白雲亭展望台に着きます。

悪天候の昨年と打って変わって、十和田湖の素晴らしい景色が見られました。

【白雲亭展望台からの十和田湖の風景】

樹林帯を20分ほど歩くとミソナゲ峠に至り、再び展望がひらけます。

997展望所までアップダウンを繰り返し、さらに白地山湿原を経て30分ほどで山頂です。

【白地山湿原からの岩手山】

【山頂から見た岩木山】

登山道脇には、白地山のバッジの絵柄にもなっているツバメオモトを始め、サンカヨウ、ヒナザクラ、シラネアオイなど数々の花が咲いていました。

【ツバメオモト】               【サンカヨウ】

【ヒナザクラ】                【イワイチョウ】                      

【ユキザサ】                  【ミヤマカタバミ】

下りは、神事が執り行われる小坂町大川岱の樹恩の鐘広場へ下ります。

【シラネアオイの群落】            【樹恩の鐘】

日差しは夏のような1日でしたが、標高が上がるにつれ風が涼しくなり、快適な登山日和でした。登山道が乾いている時は危険箇所が少ないですが、雨で濡れてしまうと滑りやすいのでお気をつけください。

見慣れた十和田湖の風景を、違う角度から眺めるのもまたおもしろいのではないでしょうか。

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2018年06月05日登山シーズン到来「八幡平山開き」

十和田八幡平国立公園 工藤紀恵

こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。

岩手県と秋田県にまたがる八幡平(1613m)では6月1日に山開きが行われました。

山頂レストハウス内において、地元の観光関係者や、山岳関係者が参加し今季の登山の

安全を祈る神事及び山開き式を行いました。

 

 

式典には地元のゆるキャラも参加していました。

八幡平市からはリンドウの妖精「ありんちゃん」

(注:右側ののレンジャー服を着た男性はゆるキャラではありません)

 

鹿角市からはきりたんぽの日に誕生した「たんぽ小町ちゃん」

 

視界不良のため山頂でのセレモニーは中止となりましたが、有志が20名ほど山頂にて万歳三唱で山開きを祝いました。

 近年「八幡平ドラゴンアイ」の名前で一気に全国区となった鏡沼の雪どけは、今年も竜の瞳が開いてきたようです。撮影日は視界不良でしたがうっすらと確認できました。

 

 

いよいよ本格的な登山シーズンが始まります。八幡平は小さなお子さんからお年寄りまで幅広い年代の方が楽しめる山です。今年も沢山の方々に十和田八幡平国立公園の魅力を満喫して頂きたいです。

国立公園でお会いしましょう。

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2018年06月04日今年も秋田駒ヶ岳の自然観察会が行われました

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

63日に「第1回 秋田駒ヶ岳自然観察会(シラネアオイ)」が行われました。

朝から雲一つ無い晴天で、絶好の観察会日和です。1日に山開きをしたばかりの秋田駒ヶ岳には所々に雪渓が残されていますが、雪解けの早かった場所では少しずつ高山植物が姿を見せています。

【八合目から撮影:雪渓を歩く登山者が小さく写っています】

八合目から阿弥陀池までの新道コース上では、オオバキスミレやミヤマキンバイ、サンカヨウを多く見ることが出来ました。まだつぼみの個体も多く、数日後には登山道脇を鮮やかに彩ってくれるでしょう。

【新道コース脇の様子:オオバキスミレ(左)、ミヤマキンバイ(右)】

また、観察会では植物の話だけではありません。秋田駒ヶ岳やその周辺の歴史、地元に住む人ならではの昔話を話すボランティアの方もいます。私がご一緒した班のボランティアさんは、「お妾さん(男女岳)の方が大きいことに女岳が怒り、噴火した」というお話を聞かせてくれました。

【男岳分岐にて:女岳について解説中】

阿弥陀池周辺ではチングルマやヒナザクラが咲き、帰りのシャクナゲコースではシラネアオイの群落や色鮮やかなムラサキヤシオが見られました。こちらも、まだ咲き始めといった様子で、短い山の夏を「急げ、急げ」と生育しているように思います。見ている側からすれば、来るたびに変わる景色が目新しいです。

【シャクナゲコース脇の様子:シラネアオイ(左)、ムラサキヤシオ(右)】

これからさらに暑い季節がやってきますが、山の上の植物はさらに「アツく」咲き乱れていきます。北日本一といわれる秋田駒ヶ岳で高山植物を堪能してはいかがでしょうか。

次回は7月8日(日)にコマクサの観察会が行われます。

お申し込み・お問い合わせは下記までお願いします。

TEL 0187-46-2244(休暇村乳頭温泉郷)

http://www.qkamura.or.jp/nyuto/activity/

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2018年06月01日十和田湖畔の風

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

爽やかな風が十和田湖畔を流れています。

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。

十和田湖畔休屋にある十和田ビジターセンター前の、私のお気に入りの風景をお届けします。

【中央の二本のがシロヤナギの大木】

十和田ビジターセンターは、十和田湖、奥入瀬、八甲田の各エリアの動植物や地形などの展示や、クラフトコーナーなどがあり、十和田八幡平国立公園の情報を知ることもできます。

管理事務所から十和田ビジターセンターに行く途中に、十和田神社に通じる杉並木がありますが、今、様々な花が咲いています。

【十和田神社に続く杉並木】

【いい香りが漂うラショウモンカズラ】      【マイズルソウ】

【ニリンソウ】              【ムラサキケマン】

十和田湖畔には、山沿いに行かないと見られない植物が、たくさん咲いています。

ゆっくり歩いて、風を感じながら、湖畔を歩いてみませんか?

【湖側からみたビジターセンター】

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