ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年2月

4件の記事があります。

2016年02月26日自然体験リーダー養成講座 その③

三陸復興国立公園 石巻 黒田和真

みなさん、こんにちは。

今回も自然体験リーダー養成講座についてご紹介します。

 

1月に海藻おしば講座を行いました。

海藻おしばとは、海藻を素材とした押し葉作りのことです。

あまり認識されていませんが、東北の海は多くの海藻が生息しています。

つまり素材が多く手に入るので、海藻おしばを楽しむには、うってつけの環境なのです。

 

 

写真中にある緑色の海藻は、食用にされているアオサという海藻です。

このアオサは幅広な形をしているので、例えば生き物の体や髪の毛のように見立てたりして、

海藻おしばを作る事が出来ます。

このように海藻は種類によって色彩が異なり形も様々なので、

アイディア次第でオリジナリティー溢れる作品を作る事が出来ます。

 

 

また海藻は植物なので光合成のために、太陽光を必要とします。

カラフルな海藻が存在しているのは、実は光合成が関係しています...

その理由が気になる方は、ぜひ海藻おしばを体験しに来て下さい。

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2016年02月25日十和田八幡平国立公園八幡平地域の公園計画リニューアル

十和田八幡平国立公園 鹿角 高橋 孝貴

1956年(昭和31年)7月10日に八幡平地域が十和田八幡平国立公園に追加指定されてから、今年は60周年の記念すべき年になります。十和田八甲田地域は1936年(昭和11年)2月1日に指定されているので、今年が80周年となります。それぞれ、環境省主催の記念式典や、60周年、80周年記念のイベントが企画され、メモリアルイヤーであることが皆さんの目に触れることも多くなりそうです。ぜひこの機会に、十和田八幡平国立公園に足を運んでいただけるとうれしいです。


さて、そんな記念すべき年に、普段国立公園を訪れる際にはなかなか意識する機会のない部分でも大きな変化がありましたので、今日はそのことについてご紹介したいと思います。


皆さんは、各国立公園にはそれぞれ「公園計画」というものがあることをご存じでしたか?おそらく、このことを知っている方は少ないのではないかと思います。かくいう自分も、お恥ずかしながらアクティブ・レンジャーの仕事をするまでは知らず、国立公園について漠然としたイメージを抱いていたに過ぎませんでした。素晴らしい景観や自然の営みを保護しつつ適正に利用するため、特定の地域を国立公園として指定し、管理している、という認識どまりでした。


公園計画では、保護と利用の観点から国立公園の中を複数の地域に分け、それぞれの地域ごとに適切な保護と利用がされるように保護規制の強弱を設定しています。また、キャンプ場やスキー場、宿泊施設、車道、歩道、避難小屋などの利用施設が無計画に設置されることがないよう、適切な場所にそうした利用施設を設置する計画を定めています。


こうした計画は、定期的に点検・見直しを行い、環境や時代の変化に合わせて適切なものに変更していく必要があり、そうしないと実際の国立公園運営に様々な不都合が出てきます。残念ながら十和田八幡平国立公園の八幡平地域では、1956年(昭和31年)7月10日の当初指定以降、この公園計画の全面的な再検討が完了に至ることはなく、部分的な変更にとどまっていましたが、2016年(平成28年)2月22日、ついに八幡平地域の全面的再検討が完了し、公園計画がリニューアルされました。


リニューアルされた詳細な内容については、下記の公園紹介ページの各PDFファイルをご覧ください。

http://www.env.go.jp/park/towada/intro/index.html


今回の日記はかなり文字が多くなってしまいましたので、具体的にどのように変わったのかが分かりやすいビジュアルな例をご紹介します。下の図が、八幡平地域の指定当初からつい最近まで使用されていた公園計画図(一部抜粋)です。

旧・公園計画図


そして下の図が、今回変更された公園計画図(一部抜粋)です。

新・公園計画図


各境界線が明確になり、地名や施設名も最新化されているのがお分かりになるかと思います。実務で様々な判断が必要となるとき、判断基準のひとつとなる公園計画図が明確で誰にとっても分かりやすい形であることは、とても重要と言えます。


今回はいつもとは違った側面から、国立公園運営に関するご紹介をさせていただきました。

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2016年02月19日冬山トレッキング

白神山地 野原七恵

212日に西目屋小学校4年生の子どもたちと冬山の生き物探しに行ってきました。

当日は天気にも恵まれ、暖冬で残っているか心配していた雪も数日前に降ったおかげで十分にあり、スノーシュートレッキング日よりでした。

今回は西目屋村内で、冬期閉鎖していて車が通れない道を歩きながら、雪の上に残った動物の痕跡探しをしました。

身近な場所ですが、普段であれば冬には行けない場所に行ける!ということでわくわくしています。

何か発見があれば観察しながら進んでいきます。

たくさん見つかったのはウサギの足跡。

「ウサギの後ろ足は子どもの手袋と同じくらい大きい!」「大きいからスノーシューを履いている自分たちと同じで、あまり雪にも沈まない!」という発見がありました。

言葉で説明するのは簡単ですが、実際に見てみるととてもよく分かります。

これは何の動物の足跡だろう...と自分たちで推理しています。

「足跡が雪に深く残っているね。ウサギより身体が大きいから重くて、足が細い動物かな?」とヒントをあげると...

自分の手を突っ込んで、本当に深いかを確かめます!素晴らしい発想です!

結果、蹄の足跡だったのでカモシカと判明しました。

観察中は疲れも忘れますが、慣れないスノーシューに子どもたちもだんだんふらふらに...

お弁当を楽しみにしながら頑張って歩いて、なんとか目的地まではたどり着くことができました。

無事に目的地に着いてからは、スコップで雪を掘ってもらいます。

足場を掘ることで、雪を使ってお弁当を食べるイスとテーブルを自分たちで作りました。

さっきまでの疲れはどこに行ったのか、足場を掘る係とテーブル用に雪を積む係に分かれて楽しそうに作業しています。

頑張って作ったテーブルの向こうに広がる景色は...

晴れていたおかげで白神山地の山並みも遠くに見ることができました!

最後に、頑張って歩いたので、西目屋自然保護官事務所で使っているストーブのペレットの空き袋を使って"しり滑り"をして楽しんできました。

実際に動物を見つけることはできませんでしたが、たくさんの動物が住んでいる痕跡を見つけることができ、さらに冬の山での楽しみ方を体験することができました。

白神山地がすぐ近くにある西目屋村の豊かな自然を感じることができたのはないでしょうか。

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2016年02月15日冬の野鳥観察会 in 大潟

秋田 足利 直哉

 例年の2月中旬頃には、平野部にも白銀の世界が広がり、車の運転もかなり気を遣いながら・・というのが当たり前ですが、今年は秋田市の事務所から大潟村に向かう道路も田んぼも転々と雪が残っている程度となっています。

 野鳥たちはと言いますと既に「北帰行」を思わせる状況となっています。秋田市上空も南から北へ向かうガンの群れが見られますし、大潟村ではほぼ全域でガンの群れが採餌しているのが観察できます。塒となっている水域も既に結氷範囲はごく僅かとなっています。

 そんな中、2月14日(日)大潟村で野鳥観察会を実施しました。まさか、こんな状況になるとは思っていなかったのでタイトルを『冬の野鳥観察会』としていましたが、実際は冬と春が混在したような感じでした。

 観察会は東北地方環境事務所と秋田県鳥獣保護センターなどがある秋田県環境と文化のむらのとの共催で実施し、講師は日本野鳥の会秋田県支部の三浦(憲)さんと浜谷さんにお願いしました。

 当日はあいにくの雨・・雨・・雨・・・。でもあまり冷たさを感じさせない雨で、冬って感じがしませんでした。そんな雨の中、野鳥たちはいつもと変わらず過ごしていました。田んぼにはマガンやヒシクイのほか、ハクガンやシジュウカラガンがオオハクチョウ、コハクチョウらがそれぞれ群れで過ごしていました。数年前まではハクガンやシジュウカラガンはガンの中では少数派であったためか?マガンやヒシクイの群れの中に混じっている状態でしたが、最近は「ハクガンだけの群れ」、「シジュウカラガンだけの群れ」で過ごすのが当たり前になっているようです。この日もそれぞれの群れを遠巻きに観察しました。

じっくり観察できたのはハクチョウの群れ。数百羽の塊の中にオオハクチョウとコハクチョウが混じって観察し甲斐のある状況でしたが、更に亜種アメリカコハクチョウが混じっていたので、それぞれの違いをじっくりと観察することが出来ました。

   

 野鳥観察の様子。傘をさしたりレインウェアを着ながら。時にマイクロバスの中からやバスを風よけにしての観察でした。観察会当日は野鳥写真を撮影する暇は無かったので、前々日までに撮影した同じ様なシチュエーションの写真でご紹介!

     

 カモの群れです。池や水路で見られました。

  

 シジュウカラガンの群れです。比較的乾いた田んぼが好みでしょうか?

  

 ハクチョウの群れです。水路や田んぼで固まって過ごしています。

  

 この日、観察できた野鳥は25種+1亜種。あいにくの雨でバスから降りる機会が少なかったことを考えると

まずまずの数でしょうか?それでもハクガンやシジュウカラガンなど貴重な野鳥が雨でも元気に過ごす様子を観察できて、参加してくださった皆さんもそれなりに満足していただいたようです。

   

 これにて今年度の観察会は全て終了しました。これまでに参加して下さいました皆様、講師をつとめて下さった皆様、どうもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

  

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