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【通知】飯豊連峰保全連絡会議 合同保全作業の報告について

2008.10.06 飯豊連峰保全連絡会事務局 (羽黒自然保護官事務所)

■合同保全作業の報告について

 平成20年8月29日(金)から9月1日(月)にかけ、飯豊連峰の天狗ノ庭で、平成20年度の合同保全作業が行われました。
 今回の作業箇所は、天狗ノ庭の荒廃を危惧すること等を理由に、今年6月26日の飯豊連峰保全連絡会議第1回会合で決定されたものです。

 作業行程の概要としては以下のとおりです。
 8月29日、天狗平ロッジに集合し、梶川尾根〜梅花皮小屋まで番線、剣スコップ等資材の荷上げを行いました。梅花皮小屋に到着後、緑化ネットの固定に使用するペグを番線から加工しました。
 8月30日、前日に荷上げした資材に加え、事前に荷上げしていた緑化ネット25巻、土のう袋150袋を作業箇所である天狗ノ庭に運搬しました (うちネット5巻は事前に天狗ノ庭まで運搬していました)。また資材運搬とあわせて、梅花皮小屋から天狗ノ庭までの移動時に、許可を得たイネ科等の種子採取を行いました。なお、移動区間では未熟な種子が多かったため、天狗ノ庭周辺でも午前中にヒメスゲ等を中心に結実種子を採取しました。

 30日午後からの作業は以下のとおりです。
・平成19年度実証試験で施工した緑化ネットの一部が剥がれていたため、張り直しました。
・植生復元する箇所は、転石を取り除き、採取した種子を蒔き、緑化ネットを被せ、番線を打ち込んで地面に縫いつけ、さらに重しと微地形効果を期待して転石を置きました。ポイントとしては土砂流下を防止するため上流側より順に、また弛みを保たせて敷きました。
・流水コントロールとして、雨裂による溝になっている箇所に、土砂を堆積させて安定させるための、石組みや土のう袋による土留めを設置しました。ポイントとしては土留め中央部から水が流出するように中央部が低くなるようにしました。

作業前に種子の採取(写真)
作業前に種子の採取

種まきと緑化ネット敷き(写真)
種まきと緑化ネット敷き


流水コントロールとして、土のう袋を設置(写真)
流水コントロールとして、土のう袋を設置

作業終了後に記念撮影(写真)
作業終了後に記念撮影


 今回の資材量は前回平成19年度のほぼ倍の数量がありましたので、翌日31日までの作業を予定していたのですが、昨年度の経験者も多く、力仕事ができる人は土のう袋を運ぶ、あるいは種を蒔く、上から緑化ネットを被せる、番線で固定する等、各自の役割分担が功を奏し、見る見るうちに作業が進み、作業初日のうちに計画量全てを完了する事ができました。
 作業後は梅花皮小屋に帰還し、その夜の打ち上げではクマ汁なども振る舞われ、大いに盛り上がりました。

 今回の作業を行うにあたり、多くの方から事前荷上げに協力して頂きました。中には毎週のように、また一度に1巻以上も運び上げて頂いた猛者もいました。
 置賜森林管理署からは「飯豊山周辺森林生態系保護地域の保全管理に関する連絡調整会議」において共同で取り組む事業と位置付けられ、緑化ネット、土のう袋の資材提供を頂きました。
 NPO法人飯豊朝日を愛する会からは計画の世話役となって頂き、資材、飲食料の提供、作業計画の決定など、子細に渡ってご尽力頂きました。
 今回の作業に関わって頂いた飯豊連峰を愛する多くの登山者、地域関係者各位の思いと力の結集に敬意を表したいと思います。
 (当日の参加状況は、13団体、59人の参加がありました。)

※飯豊連峰保全連絡会の登録状況は、35の団体個人、合計153人(9月4日現在)です。

【使用資材】

・緑化ネット25巻(122cm×30m:15〜18kg)
・麻製土のう袋150袋(100×60cm)
・番線#10 約450m(計約40kg)
・剣スコップ 4本
・ツルハシ 1本
・ハンマー 2丁
・ワイヤーカッター 2丁 など