東北地方環境事務所

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報道発表資料

東北地方環境事務所報道発表資料>2007年度

【通知】平成19年度白神山地世界遺産地域入山者数調査について(お知らせ)

2008.02.19 東北地方環境事務所

 環境省は、平成12年度より白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データである入山者数を把握するため、白神山地世界遺産地域周辺の登山道入口において赤外線式センサーによる自動計測を実施しています。
 平成19年5月から11月の間の結果が取りまとまりましたのでお知らせします。
 なお、本調査は今後とも継続し、白神山地の入山者数の把握に努めていくことにしています。

1 自動計測機器設置箇所

 白神山地世界遺産地域周辺の13箇所の登山道入口に自動計測機器(以下、機器)を設置しています。昨年度まで11機の機器を設置していましたが、今年度は新たに大川林道終点(大川[12])と真瀬岳登山道入り口(真瀬岳[13])に機器を設置しました。また、小岳登山道には昨年度まで旧道の登り口に機器を設置していましたが、今年度から新道と旧道の合流点の先に移設しました (別添資料1参照) 。

2 計測期間

 計測期間は平成19年5月24日から11月9日です。ただし、アクセス道路・登山道の冬期通行止めの状況によって機器毎の計測期間は異なります(別添資料2参照)。

3 入山者数調査結果概要

(1) 全体の入山者数

 登山道入口13箇所に設置した機器によるデータを基に推定した平成19年度の白神山地世界遺産地域への入山者数は、約7万5千人となりました(別添資料2参照)。今年度新規に設置した[12]大川と[13]真瀬岳の機器の値を除いた11カ所で4年間を比較すると、入山者数は比較的安定して推移していると考えられます(別添資料3-[1]参照)。月ごとでは全体的に8月の夏休みと10月の紅葉の時期の入山者が多い傾向にあります。

(2) 各登山道入口の状況

 入山者数の上位は、暗門の滝の約5万2千人(69.3%)、岳岱の約8千6百人(11.4%)、白神岳の約4千5百人(5.9%)、二ツ森の約3千5百人(4.7%)であり、この上位4箇所で全体入山者数の9割(91.3%)を超える結果となりました (別添資料2参照) 。
 今年度は雪解けが早く暗門の滝歩道が早く開通したため暗門の滝への入山者数は平成18年度に比べて6月は増加しました。一方、9月は天候が悪く歩道が通行止めになった日が多かったため昨年度に比べて減少しました(別添資料2,3-[1]参照)。気候的な要因が暗門の滝の入山者数に大きな影響を与えていることが分かりました。
 岳岱自然観察路の入山者数は雪解けが早かったため例年より6月が多く、全体でも昨年度に比べて増加しました(別添資料2,3-[2]参照)。 白神岳の入山者数は昨年度まで3年連続で増加していましたが、今年度は昨年度と比較し7月と10月の入山者数が大きく減少したため全体でもやや減少しました(別添資料2,3-[2]参照)。
 二ツ森登山道の入山者は10月に欠測があるもののそれを考慮しても4年連続で減少傾向にあると考えられます(別添資料2,3-[2]参照)。

(3) データの欠測と補正

 機器の誤作動、人為的な操作の間違いなどの原因によって欠測や、実際より多く計測される場合、少なく計測される場合があります。実際の入山者数と異なると思われるデータについて可能な限り補正を行い、補正が不可能だと思われる場合はデータに含めませんでした(別添資料2参照)。
 データの補正は以下の3つの方法で行いました。

  1. エラーと思われるデータを削除しました。
  2. 下山者数のデータが入山者数と比較して信頼性が高いと考えられる場合、下山者数の値を入山者数としました。
  3. ある期間において、入山者総数は分かるが1日当たりの値が計測されなかった場合、1日あたりの入山者数は(入山者総数)÷(日数)の均等配分で算出しました。

添付資料