白神山地世界自然遺産地域は、自然環境保全地域・国定公園・県立自然公園・特別天然記念物(種指定)・森林生態系保護地域・国指定鳥獣保護区に指定されており、この各制度を所管する関係行政機関が連携し、より効果的な遺産地域の保全管理を行うため、「白神山地世界遺産地域連絡会議」において、相互に連絡調整を行っています。さらに、将来にわたって確実に世界遺産としての価値を保全するため、科学的な知見に基づく助言を得て管理に反映していくために、2010年6月に学識経験者等により構成される「白神山地世界遺産地域科学委員会」を設置しました。

保護地域等の指定

世界遺産地域の登録は、世界遺産条約に基づき地域の指定を行うのではなく、既に各種保護地域として指定されている区域の中から世界遺産区域としてふさわしいエリアを選び、登録することとなっています。白神山地の世界遺産地域としての保全に係わる法的裏付けは、下記の通りです。

  • 自然環境保全地域
    白神山地自然環境保全地域(平成4年指定)14,043ha
    環境庁長官が自然環境保全法に基づき指定し管理しています。
  • 国指定白神山地鳥獣保護区(平成16年指定)17,157ha
    環境大臣が鳥獣保護法に基づき指定し管理しています。
  • 秋田白神県立自然公園(平成16年指定)8ha
    (昭和39年指定の八森岩館及びきみまち坂県立自然公園を再編)
    秋田県知事が条例に基づき指定し管理しています。
  • 津軽国定公園(昭和50年指定)968ha
    環境庁長官が自然公園法に基づき指定し、青森県が管理しています。
  • 赤石渓流暗門の滝県立自然公園(昭和56年指定)1952ha
    青森県知事が条例に基づき指定し管理しています。
  • 白神山地森林生態系保護地域(平成2年設定)16,971ha
    青森営林局長及び秋田営林局長(当時)が保護林の再編・拡充について(林野長官通達)により設定しています。

パトロール

白神山地の自然環境の状況の把握と適切な利用の推進のために、地域内を定期的に見回ります。自然環境に悪い影響を与えるような行為がないよう、入山者のマナーの向上を図り、動植物の保護に努めています。

  • パトロール
  • 植物の調査
  • 標識の修理

白神山地世界遺産地域管理計画

関係行政機関(環境省、林野庁、文化庁、青森県、秋田県)が、相互に緊密な連携のもと、世界遺産地域を管理することを目的として、1995年に環境庁・林野庁・文化庁が策定しました。各種制度の運用や各種事業の推進などに関する基本的方針を明らかにしています。2013年には策定主体に青森県・秋田県が加わり、改定が行われています。

白神山地世界遺産地域連絡会議

関係行政機関が連携し、より効果的な遺産地域の保全管理を行うため、相互に連絡調整を行う場として設置されました。2010年からは関係市町村がオブザーバーとして参加しています。

白神山地世界遺産地域科学委員会

地域連絡会議に対して科学的な知見に基づく助言をすることを目的に、2010年6月に学識経験者による科学委員会が設置されました。

白神山地世界遺産地域モニタリング計画

白神山地世界遺産地域における順応的な保全管理の実施に資するため、必要なモニタリング項目や実施体制等を含めた総合的なモニタリング計画を作成しています。