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東北地方環境事務所

環境影響評価(環境アセスメント)に関する取組

近年、東北地方において、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、大規模な風力発電所や地熱発電所の建設計画が増加傾向にあります。大規模な土地改変の可能性がある再生可能エネルギーの導入を推進するにあたり、自然環境の保全について適正な配慮がなされるためには、東北地方の自然環境の地域情報が非常に重要となっています。
 東北地方環境事務所においては、大規模開発事業が実施される予定の現地の確認、自然環境に関する地域情報の収集を行うとともに、本省と連携し、環境影響評価法に基づいて実施される環境影響評価図書の審査等を行っています。

環境影響評価制度の概要についてはこちらをご覧ください。
環境影響評価制度のあらまし(環境影響評価支援ネットワーク)

環境影響評価(環境アセスメント)関連業務

◆環境影響評価法の対象事業に関する地域情報等の収集

・地域特有の保全すべき野生生物、自然公園、水・大気及び地質などの自然環境情報

・環境影響の大きい開発事業(大規模開発事業)の進捗状況

◆環境影響評価制度に関する普及啓発事業

<平成30年度:見学ツアーの開催>

『~持続可能な社会を目指して~ 東北地方における環境影響評価制度』

見学① 仙台駅東口見学((仮称)仙台駅東口開発計画)

 街中にて行われる環境アセスメントの取組み(日影、騒音低周波音等の影響等)

見学② 西公園見学(地下鉄東西線建設現場)

 法対象事業(鉄道)における取組み(樹木の移植等)

見学③ 東北大学青葉山新キャンパス見学(東北大学青葉山新キャンパス整備事業)

 条例対象事業(学校用地の造成の事業)における取組み(照明の反射影響低減、透水性舗装、エコトンネル等)

話題提供① 「環境アセスメントについて」

 仙台市環境局環境共生課 高橋 和範 氏

話題提供② 再生可能エネルギーに係る環境アセスメントの動向」

 田中菜摘技術士事務所 田中 菜摘 氏

(見学② 西公園見学)             (話題提供① 環境アセスメントについて)

※この他、登壇者によるトークセッション及び参加者による意見交換を行いました。

<平成29年度:シンポジウムの開催>案内チラシ(平成29年11月27日(月)開催)

『環境アセスメント制度と再生可能エネルギーの推進―持続可能な社会を目指して―』

基調講演 「環境アセスメント制度~制度と動向~」

東京工業大学 環境・社会理工学院 教授 村山 武彦 氏

取組み紹介① 「東北大学環境科学研究科と仙北市との連携協定~地域と大学との新たな結びつき~」

 東北大学大学院 環境科学研究科 教授 土屋 範芳 氏

取組み紹介② 「岩手県企業局における再生可能エネルギー事業への取組~高森高原風力発電所の建設事例について~」

 岩手県企業局 中屋敷 暢 氏

取組み紹介③ 「地域住民による環境アセスメント活動」

 東北工業大学 工学部環境エネルギー学科 教授 山田 一裕 氏

※著作権等保護のため、当日の配付資料を一部編集しています。ご了承ください。

<平成28年度:セミナーの開催> 案内チラシ(平成28年10月27日(木)開催

『環境アセスメントって? 自然環境と私たちの生活環境を守るために 』

講義① 「環境影響評価制度について」

 環境省 総合環境政策局 環境影響評価課 係長 安陪 達也

講義② 「環境影響評価制度と住民参加について 生態系にどう関わる?」

 東北大学大学院環境科学研究科 教授 香坂 玲 氏

講義③ 「近年の対象事業と環境影響について~環境アセスメントの実際~」

 東北大学大学院環境科学研究科 教授 駒井 武 氏

※個人情報や著作権等の保護のため、当日の配付資料を一部編集しています。ご了承ください。

東北地方における環境影響評価法対象事業

東北地方の環境影響評価法対象事業において手続中及び手続き終了案件数は、平成31年3月末現在で149件です。そのうち、再生可能エネルギーである風力発電所事業が、大部分を占めています。           なお、平成25年度以降に評価書の公告を行った事業者には、実施した環境保全措置等について図書にまとめて公表する「報告書手続」が義務づけられています。

東北地方における環境影響評価法の対象事業件数と種類 (平成31年3月末現在)

事業の種類

手続段階別

手続終了

件数

配慮書

方法書

準備書

評価書

報告書

工事中

供用※

青森県

道路(高速国道)、         鉄道(新幹線)、飛行場      発電所 (原子力、風力)

5(1)

17(3)

12(1)

5

6

5

5

49(5)

岩手県

発電所(地熱、風力)

9

9(2)

6(1)

1

0

2

1

28(3)

宮城県

河川(ダム)、鉄道(鉄道)、     発電所(火力、風力)      土地区画整理事業

0

4

1

1

4(1)

1

5(1)

12(1)

秋田県

道路(高速国道)、河川(ダム) 発電所(火力、地熱、風力)   廃棄物最終処分場

5(1)

10(1)

4

2

1

7

6

34(2)

山形県

道路(高速国道、一般国道)   発電所(風力)

1

0

0

0

0

2

2

5

福島県

鉄道(鉄道)、            発電所(火力、風力)

3

11

6

0

1(1)

3

4(1)

28(1)

22

48

28

9

11

20

22

149

注1) 括弧内の数字は、対象事業実施区域が2県にわたる案件のため、カウントが重複している分を示す(計の行については重複した分を差し引いてある)。                              注2)報告書は工事中及び供用に含まれるため合計に計上しない。                      ※一部供用を含む

詳細についてはこちらをご覧ください。
環境アセスメント事例情報の検索(環境影響評価情報支援ネットワーク)