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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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十和田八幡平国立公園

188件の記事があります。

2016年11月02日あっという間に

十和田八幡平国立公園 阿保 聡

 十和田八甲田地域では入山者数を把握するため、登山道入口等に赤外線センサー式の入山者カウンターを設置して7月~10月の入山者を計測していますが、11月になったのでカウンターを撤去するために酸ヶ湯まで行ってきました。

酸ヶ湯

 酸ヶ湯では前日の深夜から降雪があり、到着するとすっかり雪で白くなっていました。

 積もるときはあっという間です。

カウンター

 カウンターにも10cm程度雪が積もっていました。

 寒いので解体作業は厚手のグローブをつけて行いましたが、やはり細かい作業がしづらいです。2回ほど雪の中に小さい部品を落としてしまい、探すのに難儀しました。

竹竿

 作業後に酸ヶ湯周辺を少し歩いてみました。久しぶりの雪の感触が気持ちいいです。紅葉シーズン後の平日で、積雪も重なり、とても静かでした。

 道路脇には除雪の目印となる竹竿が立てられていました。この地域は1日で1m近く雪が積もることもある豪雪地帯です。

 ちなみに、気象庁のアメダスが設置してある地点で、日本で一番積雪が多い場所が酸ヶ湯です。

 これからの季節、お出かけの際には、天気や道路状況等の確認をすることをお勧めします。

地獄沼

 地獄沼の様子です。

雪を歩く

 足首まで雪が積もっていました。

 

御倉山

 作業を終えて事務所に戻る途中で十和田湖の御倉山を見ると、上がちょっとだけ白くなっていて、下の紅葉と併せて三色に色づいていました。

 今回積もった雪は根雪にならずに消えてしまうとは思いますが、やっと私の好きな冬山のシーズンが来ると思うとそわそわしてしまいますね。

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2016年10月27日秋から冬へ

十和田八幡平国立公園 阿保 聡

 業務で蔦野鳥の森に行き、蔦沼の写真を撮影し事務所に戻ったところ、田畑首席自然保護官が前日に撮った写真を見せてくれました。2枚を比べると、この時期の1日の変化が見て取れたので皆さんに紹介しようと思いました。

蔦沼26日

 これが26日に田畑首席自然保護官が撮った写真です。

蔦沼27日

 そしてこれが27日に私が撮った写真です。思っていたよりも紅葉が進んでいて、もう終わりかけでした。

 日の当たり方やカメラの違いもありますが、結構葉が落ちたように見えます。

 こうしてみると、1日ずつ着実に冬に向かっていることを実感できますね。秋から冬への移行期間はなんとなく寂しさがありますが、冬には冬のおもしろさがありますので個人的にはとても楽しみにしています。

 国内だけではなく、世界的に見ても有数の豪雪地帯である八甲田。その冬の魅力もお伝え出来ればと思っていますので、楽しみにしていて下さい。

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2016年10月26日松見の滝巡視

十和田八幡平国立公園 阿保 聡

 このところ朝、出勤時に家から出ると、車のフロントガラスに露がついていることが多くなり、だんだんと暖機が必要な季節になってきました。

 十和田八甲田エリアでは、山には雪が積もり始め、奥入瀬渓流の紅葉は後半にさしかかり、蔦沼や十和田湖の紅葉は見頃を迎えそうな感じです。

 先日、松見の滝まで巡視に行ってきました。

 松見の滝は、南八甲田山域を源流とする黄瀬川にある滝で、日本の滝百選にも選ばれています。上下2段の流れになっていて、合計の落差は90mと大変見応えがあります。

黄瀬林道

 松見の滝までは、黄瀬川沿いの林道歩きがしばらく続きます。まだ紅葉を楽しめます。奥入瀬渓流と違ってこちらは静かです。

松見の滝入口

 松見の滝への入口です。ここから先は急斜面をトラバースしながら歩く場所が多く、滑りやすいので注意が必要です。

松見の滝

 そして、これが松見の滝です。

 肉眼ではスケール感に圧倒される位迫力があるのですが、写真ではうまく伝わらないのが残念です。

 紅葉には少し遅いかなと思っていたのですが、まだきれいな紅葉を見ることが出来ました。

 一見の価値のある滝なのですが、アプローチが長く(片道3時間前後)、林道歩きが続くので、八甲田や奥入瀬と比べると、訪れる人はかなり少ないです。

 八甲田では道路に雪が積もり一時的に道路が閉鎖されるなど、着実に冬に向かっていることを実感します。山へお出かけの際は気象条件や路面状況の把握に努め、十分注意してお出かけ下さい。

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2016年09月06日蔦野鳥の森の倒木処理

十和田八幡平国立公園 阿保 聡

 1951年に気象庁が統計を取り始めて以来、初めて東北地方の太平洋側に上陸した台風10号でしたが、各地に被害を残していきました。

 十和田八幡平国立公園内の蔦温泉の近くには、環境省が管理している蔦野鳥の森という散策歩道があり、6つの沼や数多くの野鳥が見所ですが、翌日に状況を確認したところ、やはり何箇所かは倒木で通行できない状況になっていました。一日でも早く利用できる状態にするため、私を含めた3人で倒木の処理をしました。

倒木処理1

 当日はこのような状況でしたが、チェーンソーを使い処理しました。

手前と奥から徐々に処理していきますが、大木が2本重なって倒れていて苦戦しました。

倒木処理2

 作業の甲斐あって、何とか通れるようになりました。今回は4箇所が倒木で通れなくなっていましたが、全て無事に通れるようになりました。

 大がかりな作業になる場合は業者さんに依頼する場合もありますが、今回は利用者が多い時期でもあり、早めに開通させたく作業を行いました。予想以上に大変で作業後は汗だくでクタクタでした。

 青森では暑さのピークを過ぎ、トレッキングに適した時期になってきましたので、みなさん是非、十和田八甲田地域に遊びに来て下さい。

倒木処理3

 蔦でも秋を感じるようになりました。

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2016年08月15日山の日制定記念行事が開催されました

十和田八幡平国立公園 工藤紀恵

こんにちは。盛岡自然保護官事務所の工藤です。

お盆を迎え盛岡市内は秋の気配を感じる風が吹くようになりました。

 

8月11日は各地で山の日制定記念の行事が執り行われましたが、網張ビジターセンターにおいても十和田八幡平国立公園八幡平地域指定60周年記念 山の日制定記念として「トークイベント 岩手山に魅せられて」が開催されました。

イベントでは国立公園八幡平地域南部の象徴的な存在である岩手山に様々な方面から関わってきた3名の方に、岩手山によせる思いを語っていただきました。

 

岩手山地区パークボランティア会長の阿部丕顕さんからは、日頃のボランティア活動の一部として岩手山九合目避難小屋の維持管理や、山頂部の誘導ロープ設置作業などについてお話がありました。

山岳写真家でツアーガイドの中山大太郎さんは素晴らしい写真の数々を紹介。また年齢を重ねたことで、山とのつきあい方が変わってきたといったお話も伺うことができました。

版画家で、日本山岳会岩手支部長の阿部陽子さんは、豊富な登山経験から登山中の熱中症予防法やストック利用について等様々なお話がありました。

お一人30分の持ち時間でしたが、お三方とも時間がまだまだ足りないようでした。それだけ岩手山への思いが胸にあふれていると言うことなのだと思います。

トークイベントに参加された約70名の方々は、ゲストのお話にうなずいたり、おぉっと声を挙げたりしながら熱心にお話を聞かれていました。

私自身も岩手山との関わりについて、また山の日について考えさせられる1日となりました。

 

会場の様子と、当日の岩手山の姿です。

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2016年08月10日高田大岳巡視

十和田八幡平国立公園 阿保 聡

 登ったことがある方はわかると思いますが、長年笹藪に覆われて悪路として名高い北八甲田山系高田大岳(1552m)の登山道が、今年ついに刈り払いが行われましたので、先月巡視に行ってきました。

 以前はとても普通に登山ができる状態ではありませんでしたが、今回の刈り払いによって登りやすくなりました。しかし、広範囲のぬかるみや苔むした洗掘場所があるので注意は必要です。

刈り払われた登山道刈り払われた登山道2

 ここの登山道はとにかく直登が続くのでなかなか登り甲斐がありますし、登山者もまだ多くないので紅葉などの混雑時期には穴場になるかと思います。

山頂から

 山頂から少し小岳側に歩いたところから小岳方面を撮った写真です。当日は1300m以上が所々ガスに覆われる天気でしたが、幸い雨には降られずに済みました。雨天時はかなり滑ることが予想されますので、さらに注意が必要です。

 今年は、雛岳登山道分岐~高田大岳小岳鞍部までの登山道も刈り払いが行われ、縦走も含めルートのバリエーションが増えそうで楽しみです。

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2016年07月26日『80周年!』

十和田八幡平国立公園 大野 花南

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏の十和田湖 (御鼻部山展望台から)です。

風の少ない日はマリンブルーの湖面に白い雲が写っています。

また、この時期は雲海で湖が覆われ、幻想的な雰囲気となる日があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田連峰を有する十和田八幡平国立公園十和田八甲田地域が

今年の2月1日に指定『80周年』を迎えました。

 

7月9日には指定80周年を記念しての、式典が十和田湖畔休屋で行われました。

当日は地域の関係者や十和田湖保育園の子ども達など

280名以上の方々が会場へお越しくださいました。

 

 

 

 

 

 

環境省、青森県、秋田県の共催で行われたこの式典は、当日までの準備、調整、

当日の運営、後片付け等、多くの方にご協力いただき、無事に終えることができました。

 

ご協力いただいた皆さま、大変ありがとうございました。

 

式典終了後には十和田湖の遊覧船の特別無料運行が行われたり、

夜は湖畔に花火が打ち上げられる等、盛りだくさんな1日でした。

 

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大暑が過ぎ、各地から梅雨明けのお知らせが聞こえてきます。

今日の十和田湖は晴天で日差しが暑いですが、湖から吹く風は少し冷たく、ここち良いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湖畔でまったり涼みにいらっしゃいませんか...( ^o^ )

 

 

十和田自然保護官事務所 大野

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2016年07月04日岩手山山開き

十和田八幡平国立公園 工藤紀恵

7/1、岩手山の山開きが行われました。

「岩手山」岩手県最高峰2038メートルの火山で、南部片富士と呼ばれるその姿は多くの岩手県民の心の風景となっています。

 

岩手山は八幡平市、滝沢市、雫石町の3市町にまたがっており、午前6時には3市町登山口で一斉に山開きの神事が執り行われました。

盛岡自然保護官事務所は雫石町の御神坂(おみさか)登山口の神事に参加し、山頂を目指します。 

 

 

   

登山口から山頂までの標高差はなんと1428m、登りのコースタイムは4時間40分。

小雨の中スタートとなりましが、標高を上げると徐々に雲間から雫石の町が見え隠れし、9合目不動平避難小屋に到着の頃には青空が広がりました。

山頂は多くの人でギュウギュウです。各団体が掲げる旗が風に揺れてピッケル交換、万歳三唱を大いに盛り上げました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

お鉢を回って、コマクサやイワヒゲなどの高山植物を眺めてから同じコースを下山しました。下山のコースタイムは3時間30分。長い一日でした。

 

夏山本番ですね。安全第一で山登りしていただき、十和田八幡平国立公園を満喫してください。

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2016年04月27日蔦野鳥の森、オープン!

十和田八幡平国立公園 大野 花南

久しぶりの日記更新になりました、十和田自然保護官事務所の大野です。

事務所がある休屋周辺のサクラの蕾が膨らんできています。

もう数日すると、十和田湖を眺めながら、お花見が楽しめそうです。

さて、425日に蔦野鳥の森遊歩道の冬期閉鎖を解除し、

また散策をお楽しみいただけるようになりました。

蔦沼 / キクザキイチゲ

遊歩道上の雪は融けてしまいましたが、

蔦沼から見える赤倉岳には、まだ雪が残っています。

菅沼に群生するミズバショウも見頃です。

水面に雪が少し残る瓢箪沼では、カエルの卵が見られます。

蔦野鳥の森遊歩道は点在する6つの沼を巡るコースになっています。

春の花が顔を出し、これからは新緑の美しい季節です。

野鳥のさえずりを聴きながら、ゆっくり散策してみませんか

2015.5.11の長沼

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2016年04月26日国指定鳥獣保護区内、制札交換作業

十和田八幡平国立公園 十和田 阿保 聡

 はじめまして、今年度より十和田自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーとして勤めることになりました阿保です。私独自の視点で十和田八甲田地域の魅力を発信していこうと思っておりますので、よろしくお願い致します。

 さて、自然保護官事務所の業務には国指定鳥獣保護区の管理業務も含まれており、当事務所では、国指定十和田鳥獣保護区、国指定下北西部鳥獣保護区、国指定小湊鳥獣保護区を担当しています。鳥獣保護区がどういうものかはこちらに詳しい概要が載っています。

 国指定鳥獣保護区内には、その地域であることを指し示す看板(制札)が複数設置されています。

制札 こういう看板なのですが、見たことある方も多いのではないでしょうか。

 積雪の多い地区では雪で曲がって折れてしまうことも多く、そういう場合は交換が必要になり、先日その作業を行ってきたので簡単にご紹介します。

倒れる制札 ちょっと見づらい写真ですが、これは十和田湖の生出(おいで)キャンプ場近くにある制札です。雪融けと共に曲がってしまいました。

折れる制札

 引き抜いてみると支柱が地中で折れてしまっていました。当然支柱を交換しないといけません。制札も曲がって錆が出ているので交換します。

 支柱を埋めるためには深さ6080cm程度の穴を掘りますが、なかなか大変です。

制札完成

完成写真です。

国指定十和田鳥獣保護区内だけで約50本の制札が設置されていますが、それらをすべて管理する必要があります。

 十和田湖はこれから新緑の気持ちいい季節になり、生出キャンプ場もゴールデンウィーク前には解放しますので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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