ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白神山地

202件の記事があります。

2007年02月09日暗門へ巡視

白神山地 石橋 史朗

暗門へ巡視に行ってきました。
途中から車を降りてスノーシューを履いて
5kmの道のりを歩いて向かいます。

野ウサギの足跡を見たり、



標識を押している雪をどけたりしながら、

秋の標識9/20撮影         今の標識

2時間かけてようやく到着です。
景色は以前来たときと様変わりしていました。


暗門のカツラの木
写真をクリックすると夏の写真と比較できます。

写真を撮ってはたと気付きます。
同じ時間をかけて帰らなくては…。

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2007年02月05日きのこ3?マスタケ?

白神山地 石橋 史朗

去年の10月4日、鳥獣保護区の看板の交換に行ったときのことです。


看板を担ぐ石橋AR

こんな感じで看板の支柱を背負って
沢の中を歩いていると、

なにやらオレンジ色の物体が…。



近寄ってみると

きのこのようです。

帰ってから詳しい人に聞いてみると
「マスタケ」というきのこなのだそうです。

調べてみるとマスタケも前回紹介した、サルノコシカケ科のようです。
でも、触ってみても硬くはありません。




ちなみに、皆さんが普段食べているきのこの中にもサルノコシカケ科があります。
なんでしょう?
それはマイタケです。
言われてみるとマイタケとマスタケは似ているかもしれません。


サルノコシカケ科と言っても色も形も大きさも様々なきのこがその中に含まれているようです。

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2007年01月23日きのこ2?ツリガネタケ?

白神山地 石橋 史朗

きのこの2回目はツリガネタケです。
(第1回はホコリタケでした。)


ツリガネタケ

サルノコシカケ科のきのこで倒れた木や枯れ木に生えます。

サルノコシカケは漢字では「猿の腰掛け」と書き、
まるで、猿専用の腰掛けのようだと言うことでその名が付けらたのでしょう。
漢方薬としても用いられることが多いため知っている人も多いと思います。
もっともツリガネタケよりも
こちらの写真のほうが「猿の腰掛け」と言われて納得できるかもしれません。


H19 8/4撮影サルノコシカケ科のきのこ
※名前までは分かりませんでした。横になっているのでコシカケルには少し不便そうですが…。

こちらの写真はさながら「サルノコシカケにコシカケているサルノコシカケ」といったところでしょうか?


H18 9/9撮影 変なサルノコシカケです。


逆方向から見た所


拡大したところ

こんな変なサルノコシカケになったのはおそらく、
?立ったまま枯れた木にサルノコシカケが着く
?その木が折れて倒木となる
?サルノコシカケが方向を変えて成長する。
となったからでしょう。

なぜ横に伸びた方がいいのかは分かりませんが(水が裏側に入らないようにするため?)
どうやらサルノコシカケは上下の区別がついているようです。

ところで、下の2枚の写真を見比べてください。

そうです、気付きましたか?
実は、右の写真は左の写真の1ヶ月後に撮った写真なのです。
たった、1ヶ月でここまで成長するとは思っていなかったので、
びっくりです。

今年はどんな姿になっているでしょうか?
楽しみです。

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2007年01月12日押し葉の標本

白神山地 工藤 倫代

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨日は、事務所の展示・資料コーナーに展示するものを作りました。
秋に拾ってきて作った押し葉をラミネート加工したものです。

ラミネートフィルムに押し葉を挟んでラミネーターに差し込み…




好きなサイズや形に切って、角を丸くしてできあがり!
簡単で展示しやすく、色が映えます。
あとは何の木の葉っぱか記して展示します。

昨年行われた西目屋村エコツーリズム推進秋季モニターツアーに参加された皆さんには、思い出の一品になっていただけたら良いなあと思い、ブナやモミジの葉で作ったカードくらいの大きさのものをお渡ししました。

葉一枚分に切って、穴を開けてリボンを通し、しおりにしても良いですよね。


右のハリギリの葉っぱは石橋ARが拾ってきてくれました。めずらしい模様がついてますね。


ヤマウルシ


ほかには和紙等をはさんで作ってみました。
コースターなどにいかがですか?


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2007年01月05日年賀日記

白神山地 石橋 史朗


H19年 1/5撮影の岩木山

あけましておめでとうございます。
今年もアクティブに行こうと思います。
アクティブレンジャー日記を楽しみにしていてください。

下の写真は去年の桜の時期にほぼ同じ場所から撮った写真です。
どちらの岩木山もきれいです。

H18年 5/12撮影の岩木山

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2006年12月22日きのこ1?ホコリタケ?

白神山地 石橋 史朗

こんにちは。
あいかわらず、事務所でパソコンとにらめっこ西目屋の石橋です。
久しぶりの日記となってしまいました。

夏は外に行ってばかりでネタがあっても日記が書けない、
冬は内にいるけどネタがないので日記がかけない、
とぶつぶついっても始まらないので、
それじゃあってことで、夏の事を今書きます。
(まるで、夏休み最終日の小学生みたいですが…。)
タイムリーなネタではないですけれど、
日記を読んで緑の白神を思い出してください。

今回のテーマは

「きのこ1?ホコリタケ?」

です。





10/12 撮影

なぜこれがホコリタケと言うかは
たたいてみると分かります。


9/26 ミニ白神 撮影

ほらホコリみたいな胞子※1
キノコのてっぺんから出てきます。
たたいてもたたいても出てきます。
つい楽しくなって夢中になって叩いてしまいます。

このキノコの別名は「キツネノチャブクロ」といいます。
また、このキノコの仲間に「タヌキノチャブクロ」というのもあるのですが、
タヌキとキツネがこれを持っている姿を想像するとなんとも愛らしくないですか?

実はこのキノコ食べられるんです。
え、こんなの口に入れたらむせてしまうよと
思ったあなたご安心を。

食べるのは小さくて白い時だけで
その時はまだ胞子は出ません。


これぐらいなら食べられそう。
9/29 一ツ森 撮影※2

でも私は食べるより叩いてホコリを出す方がいいですけどね。

次回はきのこの2回目です。
乞うご期待!


※1 菌類は胞子で子孫を増やすことが出来ます。このあたりのお話も後で出てくる予定です。

※2 もしかするとこちらはタヌキノチャブクロかもしれません。不勉強ですいません。

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2006年12月01日雪の花

白神山地 工藤 倫代

今日から12月、西目屋もずいぶん寒くなってきました。
例年より雪が降るのは遅かったのですが、昨日から花びらのような雪がひらひらと舞い、朝起きると辺り一面、雪に覆われていました。


事務所の裏山


この季節に花が咲いているとは!

…と思いきや細い枝にかかった雪です。
白い、綿のような花に見えませんか?


事務所から見える岩木山は白い大きな帽子をかぶっていました。
あの中は吹雪いてるのかな?

実は西目屋の冬はあまり体験したことがありません。自宅のある弘前よりも雪の量が結構多いそうです。これから迎える厳しい冬を覚悟して頑張りたいと思います。




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2006年11月30日雪とコケ

白神山地 石橋 史朗

11月24日に白神ラインが通行止めになったので
我々アクティブレンジャーは事務所でパソコンとにらめっこです。

今日は、朝から雪が降ったりやんだり。
と思っていたら急に強く降り出したので、
これはシャッターチャンスとばかりに
カメラを持って飛び出しました。




まだ、温度があまり低くないせいか、
(といっても-1℃でした。)
降っても雪の形を留めているのは短い時間で
すぐに水に変わってしまいます。

ふと見ると、コケにも雪が積もっています。


緑と白のコントラストがきれいです。

コケは冬になっても緑のまま雪の下で静かに春を待つのだそうです。

さて、今日の夜も雪の予報が出ています。
明日はどんな景色になっているでしょうか。

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2006年11月17日冬近し

白神山地 石橋 史朗

事務所の外にある気象観測施設の温度を見ると1.6度。
※11/17 8:50現在


電信柱みたいなのが気象観測施設。

どおりで寒いわけだ。

白神に冬が近づいている。

週末に降った雪の影響で
11月13日に暗門から岩崎までの
白神ラインは春まで通行止になった。


暗門の通行止めの所(11/15撮影)

冬になれば、雪深い白神に入ることはかなわず、
われわれアクティブレンジャーは、
事務所で春を待つ。

来週白神ラインは全線通行止めとなり、
そしてまた白神に冬が近づく。



今日はちょっと感傷に浸りながら日記を書いてみました…。

○11月13日 暗門?岩崎(日本海側)の白神ライン通行止め
○11月24日 白神ライン全面通行止め 予定

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2006年11月14日りんごもぎ体験

白神山地 工藤 倫代

11月4(土)から6日(月)まで 西目屋村エコツーリズム推進秋季モニターツアー が実施されました。

モニターツアーには東京や千葉などの首都圏から15名の方が参加されました。

1日目は白神山地ビジターセンターで、大型上映『世界遺産白神山地 いのち輝く森』を観覧した後、りんごもぎ体験。2日目はブナ原生林散策体験や郷土料理体験、地元交流食事会が行われ、最終日は暗門の滝 第一の滝まで徒歩で目指しました。


ブナ原生林散策体験で訪れたマザーツリー


第一の滝

私が一番印象に残ったのは、1日目のりんごもぎ体験です。これが意外に上手くとれません。りんご名産地、青森県弘前市で生まれ育った私の周りにはりんごは沢山ありますが、りんごもぎをした経験がほとんどなかったので貴重な体験となりました。


りんごもぎ体験で収穫したのは「サンふじ」というりんごでした。全く品種の同じ「ふじ」に袋をかけないで育てたのが「サンふじ」と教えていただきました。袋をかけないで育てた「サンふじ」は日にあたって、さらにおいしいそうです。

参加者の皆さんは初めての体験で、どのりんごがおいしいかな、うまくとれるかな、と少し悩みながらも楽しんで収穫されていました。

参加者の皆さんと地元の方々の交流を通し、西目屋の生活文化に触れて白神山地の奥の深い魅力を発見できたと思います。


環境省は白神地区をエコツーリズム(※)推進の取り組みを行うモデル地区として決定し、その取り組みの支援(平成16年度?平成18年度)を行っています。

(※)自然環境や歴史文化を対象とし、それらを体験し、学ぶとともに、対象となる地域の自然環境や歴史文化の保全に責任を持つ観光のあり方

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