磐梯朝日国立公園
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2022年03月04日おひな様の登場
磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野
こんにちは。
羽黒自然保護官事務所の風間彩野です。
3月になりました。羽黒自然保護官事務所の周りは相変わらずどんよりした天気の日が多いですが、日が長くなり、太陽が顔を出す日も少し出てきました。もうすぐ希望の春です。
冬芽が大きくなってきました。春が待ち遠しい!
3月に入り、月山ビジターセンターにひな祭りの飾りが並びました!
大きな大きなひな壇です。賑やかですね!
入り口を入るとすぐ目の前にあります。繊細なので触らないように気をつけてくださいね。
奥の展示室にも大きなひな壇があります。迫力満点です!
表情豊かなひな人形です。是非じっくり見ていってください。
また、月山ビジターセンターではスノーシューの無料貸し出しをしております。かんじきもあります。
ビジターセンターの周りは雪でいっぱいです。溶けてしまう前に体験してみませんか?
皆さん是非月山ビジターセンターに遊びに来てね。待ってます。
月山ビジターセンターHP→ https://gassan.jp/
2022年02月24日【必見】飯豊朝日の登山道保全の記事が載りました!!
磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野
こんにちは。
羽黒自然保護官事務所の風間彩野です
先日、飯豊連峰と朝日連峰の登山道保全活動に関する記事が、全国山の日協議会のHPに掲載されました。
羽黒自然保護官事務所として筆を執らせていただきました。
【記事はこちら】
https://www.yamanohi.net/report.php?id=2036
今年、山形県は山の日全国大会の開催県となっています。
これを機に、飯豊朝日の取組の注目度が上がると嬉しいです。
是非ご覧ください!!
2022年02月24日まだまだ冬は明けません
磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野
こんにちは。
羽黒自然保護官事務所の風間彩野です。
この頃の庄内地方はどんよりとした天気が続いています。
空が青かったことを忘れてしまいそうです。暗い日が続くと心もパッとしないので早く青空を見たいです。
雪が多く降った日の翌日は、車が事務所に入れないので一日の仕事は除雪から始まります。
除雪しないと玄関までたどり着くのもひと仕事です。
風が強い庄内。除雪機で遠くに飛ばしたはずの雪が体の上から降ってくることもしばしば。
事務所内に入れば、ペレットストーブのじんわりとした暖かさが待っていると思うと除雪も頑張れます。
さて、路面の雪と凍結に注意しながらゆっくり走行して月山ビジターセンターに行ってきました。
ビジターセンターの軒下の雪を除雪した時にできた大きな山。一階の屋根よりも遙かに高く、大きなかまくらが作れそうです。
月山ビジターセンターの正面玄関の脇です。看板があったはずですが、雪の中に埋まっています。来館される方、気がつかずに通り過ぎてしまわぬようご注意を。
ビジターセンター脇のバス停。バス停の看板と雪の高さを比べてみてください。雪が壁になっています。風が直接当たらないのでバスを待つには良いかもしれませんね。
月山ビジターセンターの横にある二夜の池です。夏は二枚目の写真のようになっていました。雪が降ると池である事がわからなくなりますね。
左の四阿、見覚えがある方もいるのではないでしょうか。
そうです。これです。大きな雪の帽子をかぶり、雪の毛布にくるまっているようです。雪が溶けたら、また訪れた人の休憩所として活躍してくれることでしょう。
月山ビジターセンターではスノーシューを無料で借りることができます。是非暖かい服装で周辺を歩いてみてください。
まだまだ冬は続きますが、短時間晴れ間が出たり雪の日が減ったりと少しずつ春に向かっているような気がします。春が待ち遠しいです。
2022年02月21日裏磐梯から愛を
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 村上英夫
日本のあちこちから大雪のニュースが聞こえてくる2月18日の朝、裏磐梯自然保護官事務所はこの日も早朝から除雪で1日の仕事が始まりました。
左の雪形は磐梯山、右はハート、のようです。
磐梯山とハートが並んだ作品のタイトルは「大好きな裏磐梯から愛を」らしいです。
今年も『裏磐梯雪祭り』が中止になったので、代わりに小さな小さな雪まつりです。
2022年02月16日西吾妻山へ
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 村上英夫
グランデコスキーリゾートから標高1982メートルの西大巓へ登り、さらに2035メートルの西吾妻山へ至るコースは、四季折々の味わいがある人気のルート。
積雪期は、なだらかな山稜に樹氷原が広がり、多くのハイカーが、スノーシューやワカン、シールを装着したスキー等を履いて登っていきます。
会津地方はしばらく冬の厳しい天候が続いていましたが、この日はまさかのピンポイントの晴天。
リフトを利用しスキー場トップから登山開始。
すでに複数の明瞭なトレースが山頂へ延びていました。
氷と雪を被ったダケカンバやオオシラビソの樹林帯を1時間ほど歩いて標高を上げていくと、背後の視界が開けて、裏磐梯の景色が見えてきます。
標高1800メートル近くになると、幹や枝葉がほぼ完全に氷に覆われた樹氷が登山者の周囲を囲みます。
1時間40分のハイクアップで西大巓の山頂到着。ここでシールを外して鞍部に下ります。
山頂からは、たおやかな姿の西吾妻山が眼前に。
避難小屋が小さく見えます.
西大巓から西吾妻山へのルートには広大な樹氷原が広がり、「モンスター」と呼ばれる樹氷の間を縫うように歩きます。
西吾妻の樹氷は、蔵王や八甲田ほど背が高くないので「リトルモンスター」とも呼ばれます。
シュカブラ(雪の風紋)もきれい。
西吾妻小屋は3分の1ほど雪に埋もれ、中に入るには窓の横の冬季用出入口を使います。右の写真は9月に撮影したもの。
西吾妻山頂の道標は雪の下。山頂付近は平らで茫洋としてどこが山頂なのか判然としませんが、無雪期とは異なり視界が開けているので、県境尾根の向こうに一切経山の姿が望めます。
背後には西大巓が雲海に浮かんでいました。
天気が良いと最高のコースですが、山がガスに包まれると、なだらかな山容がルートファインディングを難しくします。
また、西大巓からスキー場へ下るルートは樹間が狭く、滑走するには技術と経験が求められ、雪の中に隠れた枝や倒木もあるので、十分な注意が必要です。
この日、出会ったハイカーは約10組、25名ほど。
スノーシューまたはワカンのハイカーが多く、スキーとスノーボードの方々が約10名。
好天の週末には多くのハイカーが訪れる、吾妻の自慢のルートです。
2022年01月28日久しぶりに青空が
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 村上英夫
裏磐梯は昨年末から冬の厳しい天候のため、雪に押し込められる日々が続きました。
しかし1月25日の火曜日は、ついに朝から青空が広がりました。
除雪機とスコップに触れることなく朝から仕事を始めることができたのは、1月になってからおそらく初めて!
しばらくフィールドへは出ることができなかったので、このチャンスを逃がさず、五色沼探勝路へ向かいました。
まず基点の裏磐梯ビジターセンターから毘沙門沼へ。
雪と氷に覆われた沼の向こうに磐梯山が、青空の中に白く輝いていました。
雪に埋もれかけた弁天沼の展望台に上がると、たおやかな白のラインを描く西吾妻の姿が望めます。
気温が低いので雪はサラサラ。
降雪によってハイカーの踏み跡がリセットされると、ルートファインディングが難しい場所もあるのですが、この日は探勝路全体に明確なトレースができていました。
周辺にはいろいろな動物たちのたくさんの足跡が。
木々の梢でさえずる鳥たちや、沼をゆらゆらと進むカモの姿も。
弁天沼の先には、るり沼があります。
ここに設置された展望台も、磐梯山のきれいな眺望を楽しむことができる絶好のスポットとして人気があります。
1時間半の巡視中に、6組のハイカーの方々とすれ違い、挨拶を交わしました。
三脚を据えて望遠レンズで写真を撮影している方も。
自分が生まれ育った福島に、雪と氷に覆われた美しい景色を楽しめる場所が身近にあることを再発見した嬉しい朝でした。
2022年01月14日雪がたくさん降っています
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 村上英夫
裏磐梯自然保護官事務所は、猪苗代町から北へ約10キロ、北塩原村の五色沼の近く、国道459号の道路沿いにある小さな平屋の建物です。
標高は801メートル、冬は降雪量が多く、会津地方の中でも気象条件が比較的厳しい地域です。
先週は気温がマイナス15℃まで下がりました。
雪がたくさん降った朝は、私たち職員の車を止めることができず、事務所に入れず、事務所を訪れる方々のための駐車スペースもなくなってしまいます。
なので、朝の最初の仕事は除雪です。
昨年11月末に最初の大雪が降り、年末から年明け以降も、どんどん雪が降り続いています。
スコップだけではおそらく1日かけても終わりません。
事務所が所有する除雪機を2台使い、階段や出入り口付近ではスコップで頑張ります。
それでも雪が多い朝は2時間近くかかります。
地面に降り積もった雪が、屋根の上の雪とつながってしまうと、建物が押しつぶされるので、屋根の雪下ろしも必須。
ロープとカラビナで体を確保して屋根に登ります。
事務所からは南に磐梯山、北東に西吾妻の山々が望めます。
雪雲が切れて山がきれいに見えることもあります。
ですが3月になるまでは、雪をまとって白く輝く山々の姿を目にするチャンスは多くありません。
この季節に裏磐梯を訪れるハイカーは多くありませんが、裏磐梯スキー場や猫魔スキー場、グランデコスノーリゾートへ向かう車や、ワカサギを釣りに桧原湖へ向かう他県ナンバーの車をたくさん見かけます。
国道は、県と村の除雪車が、1日に何度か道路を往復し、きれいに雪を除けてくれます。
除雪車が道路の雪を削り取って行くと、道路脇には数十センチの雪の壁が残ります。
除雪車に押し固められた雪なので、人も車も踏み越えられない高さになると、またスコップと除雪機で仕事をしなければなりません。
このような日が毎日続く時期もあります。
吹雪の中の除雪は寒いなんてものではなく、顔や髪に冷たい雪がへばりつき、眼鏡も曇って目が見えなくなり、泣きたくなります。
でも、体が鍛えられます。特に上半身の鍛錬になります。体幹も鍛えられそう。
健康的! 悲喜こもごも・・・
2022年01月12日Before After
磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野
こんにちは。
羽黒自然保護官事務所の風間彩野です。
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
クリスマス寒波と年越し寒波の影響で、一気に雪まみれになりました。
雪と暴風で前が見えないくらいです。自然の厳しさを直に感じながら生活をしています。
では、雪が降る前と降った後の写真を並べてみましょう。
●羽黒自然保護官事務所
Before
After
●月山ビジターセンター
Before
After
●羽黒野営場
Before
After
●羽黒山五重塔
Before 4月の私がいます。
After こちらは澤野保護官の作品です。しんしんと降る雪の音が聞こえてきます。
美しいのは夏だけではありませんよ!!
冬季通行止めの道もかなりありますので行ける場所は限られますが、是非冬の磐梯朝日国立公園も訪れてみてくださいね。
2021年12月21日羽黒山スキー場開き
磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野
こんにちは。羽黒自然保護官事務所の風間彩野です。
本格的に冬がやってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
一軒家の小さな事務所は、雪景色になりました。
さて、12月18日に羽黒山スキー場開きの式典に参加してきました!
今年度は雪が少なく(晴れ女風間が庄内にいるからでしょうか)、当日のオープンはできませんでしたが、無事に式典は終了しました。
当日の天気です。吹雪いています。庄内の冬がはじめての私にとって、新鮮な経験です。車の運転もゆっくりのろのろ走行です。
式典の様子は撮影できませんでしたが、無事に終了しました。
山伏のいる山、羽黒山。式典は厳粛な雰囲気に包まれました。長い年月の伝統を感じました。
満面の笑みの澤野保護官です。「みんなスキーしに来てね~」
最後に、雪の羽黒をお楽しみください。
月山ビジターセンターも雪に包まれています。冬季もOPENしていますので羽黒地域に遊びに来た際は是非訪れてみてください。
寒い冬でもほかほかの館内です。のんびりするのもよし、雑誌を読むのもよし、出羽三山のことを勉強するのもよし。
月山ビジターセンターのHPはこちら → https://gassan.jp
羽黒山の入り口です。大きな鳥居をくぐって中に入ります。(防寒・防風対策を!足下は登山靴・長靴等をはいてください。天候が悪いときは行かないようお願いします。)
赤い橋から見える大きな滝。それはそれは幻想的です。寒さと引き替えにこんな素晴らしい景色に出会えるとは・・・行く価値大ありですね。
少し奥に行くと、「五重の塔」が現れます。雪をかぶった塔は、周りの木々と同化しているようで静かにそこにたたずんでいます。なんと立派なのでしょう。塔の下ではあまりの迫力に皆さん開いた口がふさがらない様子でした。
ずぼずぼと雪の中を進みます。夏の雰囲気とはまた違い、荘厳な雰囲気に包まれています。生き物の気配がせず、何も音が聞こえないので、本当にこの世かな?といった雰囲気です。
羽黒山に登頂しました。ここも一面雪景色。三神合祭殿に手を合わせてきました。雪の羽黒地域は寒いだけではありません。神秘的な雪景色を体験するために、そしてウィンタースポーツを楽しみに、是非来てみてください。
寒がりな私は澤野保護官に驚かれます・・・。
それでは皆さん、良い年末を!!是非全国の国立公園にも行ってみてくださいね。
裏磐梯ビジターセンターから、五色沼自然探勝路を約100メートルほど進んだところに、自然情報を掲示している小さな建物があります。
通称「サテライト」。
連日の積雪に次ぐ積雪のため、見るからに雪に押しつぶされそうな気配になってきたので、屋根の雪下ろしを先週行いました。
積雪量が多く、軒先まで積もった雪が屋根の雪とつながりかけて、ほぼ「滑り台」状態。
屋根から落ちて怪我をする状況ではなさそうでしたが、念のため登山用のロープ、カラビナ、ハーネス、スリングを使って体を確保して、2人が屋根へ。
上からスノーダンプとスコップで雪を落とし、下からは落雪の危険が無いポイントを選んでハシゴをかけ、あるいは積もった雪の上に登り、スコップで雪を削り落とします。
before ⇒ after
before ⇒ after
ビジターセンターの職員2人に裏磐梯自然保護官事務所の職員5名全員が加わり、さらに地域おこし協力隊の方が助っ人として加勢してくださり、2時間の苦闘の末、ミッション終了。
さて、最近の五色沼自然探勝路は、踏み固められた明瞭なトレースがついており、スノーシューなしで迷うことなく歩ける日が多くなってきました。
気温は緩みつつありますが、それでもまだ雪解けの気配は訪れません。
ビジターセンター横の探勝路入口近くでは、普段ははるか頭上にある電線が眼前に。
おいでの際はご注意ください。