ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

磐梯朝日国立公園 裏磐梯

171件の記事があります。

2010年06月22日磐梯朝日国立公園指定60周年記念行事開催

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

今年、磐梯朝日国立公園は指定60周年を迎え、ここ裏磐梯地区ではさまざまな行事が開催されました。

記念事業のひとつとして、6月19日(土)に登山家の田部井淳子さんをゲストに迎え、雄国沼エコトレッキングが開催されました。
当日は朝から雨が降りそうで降らなそうな天気ではありましたが、幸い中止になるほどの雨でもなく一安心。参加された方々は、パワフルな田部井さんと共にトレッキングを楽しみ、ガイドを担当してくださったパークボランティアさんの熱心な自然解説に耳を傾け、雄大な磐梯朝日国立公園の自然を満喫しました。


田部井淳子さんと一緒に記念撮影

続いて、6月20日(日)裏磐梯猫魔ホテルにて、磐梯朝日国立公園指定60周年記念式典が行われました。式典では、磐梯朝日国立公園の優れた自然景観の保護に功績のあった方々が表彰され他、国立公園内で自然保護活動などに取り組んでいる団体から活動報告がありました。あらためて自然の大切さ、保護活動の大変さが伝わってくる内容でした。


東北地方環境事務所小林香所長より受賞者に表彰状が贈られる

式典後、午後からは「磐梯朝日国立公園の環境と観光を考えるシンポジウム」が開催され、田部井淳子さんによる基調講演をはじめ、行政機関の関係者と専門家等によるパネルディスカッションが行われました。「国立公園内の豊かな自然をどう守り、生かすか…」、といった保護と利用をテーマに、知識経験豊富なパネラー同士の熱い論議が交わされました。


登山経験そして人生経験豊富な田部井淳子さんによる講演

60周年記念事業にいうことで、エコトレッキング、式典、シンポジウムととても有意義な2日間でした。ありがとうございます。また記念事業に関わった皆さん、お疲れ様でした。

ページ先頭へ↑

2010年06月21日雄国沼の様子

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

皆さん、こんにちは。
東北南部はようやく梅雨入りしたようで、裏磐梯は雨や曇りの日が多いです。

さて、ちょっと遅くなりましたが、先週の6月17日に行った雄国沼の様子をご紹介いたします。

雄国沼周辺では、毎年6月から7月にかけて色とりどりの高山植物が咲き誇り、湿原は国指定の天然記念物に指定されています。特にニッコウキスゲの大群落は見もので、見頃になる時期には多くの登山者やハイカーで賑わいます。


コバイケイソウ
開花の時期は、雪解けが遅かったこともあり、若干いつもの年に比べ遅いようです。コバイケイソウもちらほらと咲いていましたが、今年はさて、豊作か不作か…。


レンゲツツジ
花はほぼ見頃となっていますが、全体的に固まって咲くというよりはところどころ咲いているという感じです。昔は今より数も多く、喜多方方面からは山が赤く見えることもあったとか。


タテヤマリンドウ
リンドウにはいろいろと種類はありますが、雄国沼の湿原ではタテヤマリンドウが咲きます。天気が良かったので、この日は綺麗に咲いていました。

ちなみに、ニッコウキスゲはわずかながら1~2本咲いているのを確認しましたが、大群落になるのはもう少し先のようです。だいたい6月下旬から7月上旬にかけてが見頃になるでしょうか。これからが楽しみですね。


最後に雄国沼へ行く方へのお知らせです。

※1 金澤峠から雄国沼へ行かれる方
平成22年6月5日(土)~7月19日(月)までの間、雄国萩平駐車場から金澤峠までの間は、マイカー規制が行われており、規制期間中は代替交通機関としてシャトルバスが運行されております。おおむね1時間に1~2本程度運行されていますので、金澤峠から雄国沼へ行かれる方はシャトルバスをご利用ください。なお、シャトルバスは有料です。
■シャトルバス運行についての問い合わせ
 ・会津乗合自動車(株) TEL.0242-22-5560

※2 雄子沢登山口(雄国沼登山道)から雄国沼へ行かれる方
 レンゲツツジやニッコウキスゲが見頃となる時期(だいたい6月~7月)、雄子沢川駐車場は大変混み合います(特に天気が良い土日など)。登山道入り口には、バスの停留所もありますので、バスなどの公共交通機関のご利用もおすすめいたします。
■運行バス
 ・磐梯東都バス(裏磐梯ロイヤルホテル~喜多方駅)
  時刻表などはバス会社へお問い合わせください。

ページ先頭へ↑

2010年06月14日磐梯山登山道巡視

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

6月も半ばになり、天気が良い日には裏磐梯周辺の巡視へ出掛けることが多くなってきました。それでも、まだまだ行ったことのないところは山ほどあります。

さて、先日(6月11日)は、磐梯山周辺の登山道の巡視をおこないました。

上の写真は、銅沼(あかぬま)という沼です。裏磐梯登山口から登っていくのが一般的なのですが、今回はあえて八方台から中ノ湯を経由して行ってみました(時間的にはそんなに変わりませんが…)。名前の通り、沼の色が赤茶けています。今は新緑のベストシーズンで登山する方も多いのですが、今日は私一人しかいませんでした。ひっそりと静かに佇む銅沼と荒々しい磐梯山の組み合わせがベストマッチです。

エゾハルゼミの抜け殻を発見。この日も元気よく大合唱していました。(元気が良すぎて、やや耳障りにも感じましたが…)

今の時期、割と登山道や道路沿いでよく見られる、スイカズラ科落葉低木のタニウツギの花が綺麗に咲いていました。今は丁度、田植えの時期でもあることから「田植え花」とも呼ばれるそうです。淡いピンク色の花で目立ちやすいですから、すぐに見つけることができます。

ページ先頭へ↑

2010年06月10日パークボランティア清掃・保全活動実施

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

皆さん、こんにちは。
ここ最近、裏磐梯は晴天が続き、汗ばむような陽気です。夏になったらもっと暑くなるのでしょうか?

さて先日、6月9日に裏磐梯地区パークボランティアの方々と一緒に、裏磐梯野鳥の森探勝路の清掃・保全活動をおこないました。参加メンバーはパークボランティア5名、裏磐梯ビジターセンター職員1名と私の計7名で、ちょっと少ない人数でしたが、皆さん熱心に取り組んでくださり、作業は順調に進みました。


主な作業は、木道の上に積もった落ち葉や枯れ葉の掃き掃除や木道にかかった笹や木の剪定などを行いました。

あまり利用者が少ないところでは、木道が笹などに覆われていましたが・・

作業後は、ご覧のようにスッキリしました。
だいぶ手入れがされていなかったようで、パークボランティアの方々も「とてもやりがいがあった」と感想を述べていました。今回の作業に限らず、自分の身の回りもしっかり整理整頓しスッキリしたいものですね・・。

今回ご協力してくださった皆さま、ありがとうございました。
今後の保全活動もよろしくお願いいたします。

ページ先頭へ↑

2010年06月07日アクティブレンジャー写真展開催中

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

昨年からはじまった、東北地区アクティブレンジャー写真展を今年もビジターセンターなどで展示会を開催しています。ぜひ、お時間をみつけてお立ち寄りいただければと思います。

現在、裏磐梯で開催している写真展は以下の通りです。

開催内容:アクティブレンジャーのおすすめスポット2010
開催場所:裏磐梯ビジターセンター(レクチャールーム内)
開催期間:平成22年6月2日~7月30日(火曜定休日)
開館時間:午前9時~午後5時(入館は16:30まで)
入館料:無料
電話:0241-32-2850(裏磐梯VC)
※事情により開催期間、展示内容が変更になる場合もあります。ご了承ください。




美しい風景写真が中心の展示となっています。個性的でユニークな作品が揃っていますよ!

各東北地区の国立公園のビジターセンターや観光案内のパンフレットも配布しております。ぜひ、お気に入りのところを見つけて、お出かけしてみてはいかがでしょうか?

ページ先頭へ↑

2010年05月25日磐梯山開き

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

5月23日(日)第53回磐梯山開きが猪苗代スキー場で行われました。先日、点検登山の時にもお伝えしましたが、今年は例年以上に雪が多く登山道が確認できないことから、山開きが2週間の延期となっていました。

当日は、あいにくの空模様で、午後から雨の予報も出ていましたが、式典には多くの関係者、登山客が集まり、今年一年の安全を祈願しました。式典終了後、登山道入り口では、先着で記念のペナントが配られ、今年は磐梯朝日国立公園指定60周年の文字が入っていました。


式典の様子

まだまだ登山道には残雪がありますが、前回来た下見に比べればだいぶ減っていました。
弘法清水まであと少しのところです。

弘法清水では、多くの登山客が詰めかけ、10時からは青空郵便局が開局。記念ハガキなどが先着で配布されていました。さらに、山小屋もオープンし、本格的な登山シーズンを思わせる盛況ぶりでした。


磐梯山山頂(1,819m)の様子です。ここも多くの登山客で賑わっていました。
写真では、伝わりにくいかと思いますが、この時はかなりの強風で気温も低く、早々弘法清水へ退散してしまいました・・。また機会があれば、山頂でのんびりしたいものです。

ページ先頭へ↑

2010年05月21日裏磐梯野鳥の森で森林浴

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

皆さん、こんにちは。裏磐梯では待望の(?)新緑が美しい季節となりました。
裏磐梯を観光される方々も日に日に増し、修学旅行などの団体バスも頻繁に走り回っています。散策するには、今がベストシーズンのようですね。


さて、天気が良くまさに散策日和だった5月21日(金)に、裏磐梯野鳥の森探勝路へ巡視に出掛けました。野鳥の森へは、五色沼(裏磐梯)周辺からですと、車で15~20分ほどの道のりです。探勝路も木道が一部整備され、それ以外のところも道は悪くないので、気軽な散策やバードウォッチングには最適な場所だと思います。さらに探勝路の奥へ行くと、ブナの新緑がとても美しいところがあります。心地よい風に吹かれながら、森林浴を楽しんではいかがでしょうか?

また、ミズバショウやキクザキイチゲなども見頃でした。

ミズバショウ

アオジ

野鳥の森探勝路の中間あたりはこのように、新緑が綺麗です。

心も身体も癒されそうですね・・。オススメです。

ページ先頭へ↑

2010年05月18日磐梯山点検登山

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

前回の安達太良山に引き続き、5月23日(日)に山開きを控えた、磐梯山の点検登山を、5月14日(金)に、町村役場、山岳会の方々とおこないました。磐梯山の山開きは、例年ですと、5月の第二日曜に行われるのですが、天候不順や残雪がある影響で、4年ぶりに延期となりました。この日は、地元テレビ局のほか、韓国からの取材クルーが同行し、磐梯山の取材をおこなっていました。寒い中ご苦労様です。


取材を受ける山岳会の方

今回実施したルートは、磐梯山ゴールドラインの途中にある、八方台登山口をスタートし、中ノ湯跡、弘法清水を通り、磐梯山山頂まで向かい、帰りは川上登山口へ下山するルートをとりました。

さて、八方台登山口を出ると、つい先日に降ったと思われる新雪が登山道を覆い、周りの木々には無数の霧氷と、まるで銀世界を思わせる雰囲気になっていました。ところどころ雪で滑り落ちそうな危険箇所は、除雪し足場を確保しました。通る際は、十分にご注意ください。(一部トラロープを張っているところもありますが、ないところもあります。)


危険箇所の除雪

出発してから2時間、ようやく山小屋がある弘法清水にたどり着きました。ここも予想以上の積雪でした。さらに弘法清水から進むこと30分、やっとのことで山頂に到着しました。残念ながら視界は悪く、磐梯山からのパノラマを楽しむことはできませんでした。ただ、登山道の途中には、おもしろい形をした霧氷などを見ることができ、また違った角度から楽しめました。


鳥の翼(?)のような霧氷

この後も、2~3時間かけて川上登山口へ下山しました。弘法清水から川上登山口へは、八方台からの道に比べると、雪は少なく歩きやすいと思います。花もところどころ咲いており、写真はありませんが、イワナシ、オオカメノキ、エンレイソウなどが咲いていました。

まもなく山開きが行われる磐梯山ですが、例年以上に雪があることから、十分に山の装備を整えてから登ることをお勧めいたします。気軽に登れる山だからといって油断は禁物です。

ページ先頭へ↑

2010年05月13日安達太良山登山道の点検・補修作業

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

ここ最近、裏磐梯では春の訪れと共にヤマザクラの開花が目を引くようになってきました。
檜原湖の周り走る道路沿いでは、ミズバショウも見頃を迎えています。
さらに、キビタキやオオルリなど野鳥の種類もぞくぞくと増えてきているようです!

さて、先日の5月12日(水)に猪苗代町役場、山岳会の方々と合同で、5月16日(日)に山開きを控えた安達太良山の登山道の点検・補修をおこないました。今回実施したルートは、沼尻登山口~障子ヶ岩付近の往復です。

当日は、あいにくの空模様で時折、雨や雪が降るなかの作業となりました。
今年は、4月に何度か雪が降ったためか、例年に比べ雪が多く残っていました。
ところどころ雪になぎ倒された支障木を撤去しつつ、登山道をひたすら進んでいきます。


支障木の処理


徐々に標高が高くなるにつれ、強風・視界不良・雪と、まさに人を拒むかのような荒れ具合の天候となり、予定していた行程を変更し、少し早めに下山することにしました。


天候が荒れる中、危険箇所のロープ張り


荒れる天候、さらに泥だらけで滑りやすい登山道の側には、ささやかなサービスというわけではありませんが、可愛らしいイワナシの花が咲いていました。雨にしたたる姿もなかなか良い感じですね・・・。

最後に、今回ご一緒させていただいた皆様、お疲れ様でした。

ページ先頭へ↑

2010年05月06日ビジターセンター支援 リスとムササビの展示物をつくろう!

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

皆さん、こんにちは。
ゴールデンウィークは思う存分楽しめましたか?

さて、ちょっと遅くなりましたが、先週の出来事をご紹介したいと思います。

去る4月28日(水)、パークボランティアさん方の団体活動として、裏磐梯ビジターセンターにて展示物の作成をおこないました。当日は雨の中、そしてお忙しい中のご参加、ありがとうございました。

今回はどんな展示物を作成したかというと、リスとムササビに変身できる展示です。
作るパーツは、大きく分けて3つあり、頭部・しっぽ・目と耳に分かれます。


早速、ビジターセンター職員の五十嵐氏より作り方のレクチャーを受けます。
今回は、適当な大きさの布を切り縫いする作業のため、手先の器用さやセンスが問われます。
皆さんも裁縫は得意ですか?
私も、中学生以来の裁縫には参りました・・。


なかなかはじめは、どこから手をつけてよいかわからず、皆さん苦戦を強いられています。
適宜、五十嵐氏よりアドバイスを受けながら、着々と制作を進めていきました。


作成開始から5時間後。ようやく、展示物らしくなってきました。
ご覧の通り、ムササビの特徴がよくでていますね。
すばらしい!

今回制作に協力してくださったパークボランティアの皆様、企画・設計してくださったビジターセンター職員の方々、お疲れ様でした。

ぜひ、裏磐梯へ来た際には、リスとムササビの展示をお楽しみください。

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ