ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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磐梯朝日国立公園 羽黒

247件の記事があります。

2010年04月13日月山スキー場開き

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 羽黒自然保護官事務所の佐々木です。

 ご挨拶が遅くなりましたが、平成22年度も羽黒自然保護官事務所でアクティブレンジャーとして活動することとなりました。
今年度もよろしくお願いします。

 さて、4月10日に月山スキー場がオープンして、安全祈願祭に出席してきました。
4月といえばスキーは終わりですが、月山スキー場は積雪量が多く、冬場には営業することができません。
4月になって雪が落ち着いついた後にようやくオープンし、7月まで滑走を楽しむことができます。
日本一遅くまで滑ることができるスキー場です。



 安全祈願祭の様子 



 テープカットです。




 安全祈願祭終了後、リフト上部周辺を少し歩きました。
 晴天ということもあり、素晴らしい景色でした!

 今年度も皆さまよろしくお願いします。

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2009年09月10日平成21年度飯豊連峰保全連絡会 合同保全作業①(梶川尾根上部)

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 9月5日~6日に、飯豊連峰保全連絡会の合同保全作業が、飯豊連峰の梶川尾根上部で行われました。

 5日は天狗平から資材等を門内小屋まで運搬し、翌日6日は素晴らしい晴天の中、作業が行われました。大きく分けて、土留め工設置と緑化ネットを敷設する2つの作業を行いました。



<左上写真>
 雨水によって登山道が洗堀されるのを防ぐため、石組みを設置しました。

<右上写真>
 洗堀されたところに土砂を堆積させるため、麻製土嚢袋と現地の石を使って土留めを設置します。
歩道部の踏み石については、どこに石があれば歩きやすいか等、参加者で検討しながら作業を行いました。
いつも山を歩いている皆さんです。登山者の視点から色々な意見が出ました。

<写真左下>
 土留め工の設置が終わり、続いて裸地部には緑化ネットを敷設します。

<写真右下>
 作業も終盤です。最後まで皆さん頑張っていました。



 作業終了後には、参加者全員で設置した石組みや緑化ネットを見て周りました。
 

不備がないか等、皆で意見を出し合い、最後に必要箇所で手直し作業を行いました。

 今回の作業では34人もの方が参加してくださり、また当日に飛び入りで作業に参加してくださった方もおりました。
皆さん真剣に作業を行っておりましたが、時々笑い声があり、笑顔でとても楽しそうに作業を行っていました。飯豊を愛する人たちの想いにはいつも頭が下がります。
作業に参加された皆さま、本当にお疲れ様でした。

 また、9月19日~21日には飯豊の天狗ノ庭でも作業を行いますので、また皆さんにお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました。

 ※天狗ノ庭の作業については、http://c-tohoku.env.go.jp/to_2009/0824a.htmlをご覧下さい。
 ※飯豊連峰保全連絡会についてはhttp://c-tohoku.env.go.jp/to_2008/0417a.htmlをご覧下さい。

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2009年07月27日朝日連峰 銀玉水植生復元施設上部 現地調査

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木です。
 平成21年度の朝日連峰保全協議会の合同保全作業を9月~10月(詳細な日程は検討中です)に銀玉水上部で予定しています。
 今般、7月25日~26日に朝日山岳会、大江山岳会、株式会社ニュージェックと共に、現地に行って合同保全作業の事前調査を行いました。


 銀玉水で上部にて、関係者で意見を出し合って具体的な作業について検討を行いました。


 調査風景です。緑化ネット敷布の面積等を測量しています。


 調査を終えて小朝日岳から大朝日岳、中岳が見通せました。
雨予報でしたが、予報が外れて晴れて暑いくらいでした。梅雨明け前ですが、晴れてすっかり夏山でした。今年の保全活動が楽しみです。


※朝日連峰保全協議会について
 朝日連峰の自然を保全するために、地元山岳関係者を中心とした朝日連峰保全協議会が平成21年5月22日に設立されました。羽黒自然保護官事務所では、協議会の事務局として関わらせていただいております。詳細は下記をご覧下さい。
http://c-tohoku.env.go.jp/to_2009/0609a.html
http://c-tohoku.env.go.jp/to_2009/0727a.html

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2009年06月11日登山者カウンター設置 (飯豊連峰登山口)

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木大樹です。挨拶が遅くなり恐縮ですが、今年度も引き続き羽黒自然保護官事務所でアクティブレンジャーとして活動させていただいております。よろしくお願い致します。

 裏磐梯自然保護官事務所から飯豊連峰の御沢登山口にカウンター設置の報告がありましたが、6月9日~10日にかけて羽黒自然保護官事務所でも登山者カウンターの設置を行いました。昨年同様、今年度も、丸森尾根登山口、梶川尾根登山口、大嵓尾根登山口、大日杉登山口の4箇所です。

 大日杉登山口のものは車からすぐにアクセスできるところに設置してありますが、他の3箇所については登山者以外の人数のカウントなどを防ぐために、登山口から離れたところに設置してあります。佐藤レンジャーと2人で協力してカウンターを現場まで運び、設置作業を行いました。


カウンターを現場まで運びます。重さは10キロ以上あるので、足下に注意しながら慎重に運びました。


大日杉登山口のカウンターを設置しているところです。


丸森尾根登山口のカウンター。設置完了です。

 倒れないようにしっかり設置を行いましたが、もしかしたら強風等によって倒れることもあるかもしれません。もし倒れているなどなにかありましたら、恐れ入りますが羽黒自然保護官事務所(電話:0235-62-4777)まで連絡をいただけば幸いです。

 また、平成20年度の登山者の数は下記のとおりです。ご参考下さい。
  ・丸森尾根登山口    入山者305人  下山者699人
  ・梶川尾根登山口    入山者965人 下山者1,138人
  ・大嵓尾根登山口    入山者306人  下山者477人
  ・大日杉登山口     入山者1,438人 下山者1,374人

 梅雨入りしてしまいましたが、これから登山シーズンですね。飯豊や朝日、出羽三山の山歩きや保全活動が楽しみで今からうきうきワクワクしています。今年もまた山で皆さんにお会いできることをとても楽しみにしていますので、よろしくお願いします!

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2009年02月02日冬期月山巡視

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木です。

 29日、冬期間の利用状況を把握する為に、佐藤レンジャーと月山の巡視に行ってきました。当日はこの時期にしては珍しく天気快晴でした。夏季は多くの登山者や観光客で賑わっている月山ですが、今の時期はとても静かです。雪上には多くの動物たちの足跡が見られ、巡視中もキツネやノウサギと出会いました。


素晴らしい天気の中の巡視となりました。


スキーで巡視を行いました。


立谷沢川と鳥海山。
月山から眺める鳥海山の展望は何度見ても素晴らしいです。お気に入りの風景です。

 多くの高山植物を見ることのできる夏の月山もいいものですが、まっ白になった今の時期の月山もまた素晴らしいものです。春夏秋冬、山の楽しみは尽きません・・・。

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2008年11月17日国指定大鳥朝日鳥獣保護区の標柱交換作業を行いました。

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木です。

 羽黒自然保護官事務所では、昨年度より国指定大鳥朝日鳥獣保護区の標柱の交換作業を行っています。(参考: http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2007/10/15/index.html )

 今月11日に、朝日鉱泉から鳥原山の登山道の間に設置してある標柱の交換作業に行ってきました。交換箇所までは登山口から高低差300mほどの登りを登らなければなりません。現地までは徒歩でないと行くことができないので、長さ2m重さ約13㎏の標柱を現地まで運搬する必要がありました。運搬方法については思案しましたが、肩に担いで運搬することにしました。設置箇所は二箇所なので、羽黒自然保護官事務所の佐藤レンジャーと私でそれぞれ一本ずつ担ぎあげることにしました。骨の折れる作業でした。



 標柱を担ぐ佐藤レンジャー。このように道具はザックに入れて、標柱は肩に担いで運搬しました。

 標柱を運搬後、現地ではスコップ等を用いて深さ50㎝ほどの穴を掘って、そこに標柱入れて、上から土を被せます。次に上から水締めして土を固めます。



 スコップで標柱を埋める穴を掘ります。



 上は作業前の写真、下は作業後の写真です。

 現場での作業については、マニュアルがないのでとにかく経験が大切です。作業した後には必ず振り返って、失敗や反省点などがあれば報告書に書いて、なるべく次に繋がるように心がけるようにしています。

 作業箇所からは雪化粧した大朝日岳を見ることができました。
夏に実証試験を行った保全作業箇所 http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2008/09/464.html が今どのようになっているのか、とても気になっています。来年に緑化ネットから芽吹きがあることを祈っています。

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2008年11月07日飯豊連峰 登山者カウンター回収

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 飯豊連峰の登山口に設置した、登山者カウンター(参考 http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2008/07/397.html )の
回収を行いました。

 羽黒自然保護官事務所では、カウンターを梶川尾根登山口、丸森尾根登山口、ダイグラ尾根登山口、大日杉登山口の4ヶ所に設置してあります。
冬期に設置したままにしてしまうと雪によって壊れてしまうことや、冬期はメンテナンスを行うことができないので、雪シーズンの前に一度回収します。

 作業は二手に分かれて行いました。
羽黒自然保護官事務所の佐藤パークレンジャーは、梶川尾根登山口、大日杉登山口のカウンターを。
私は丸森尾根登山口とダイグラ尾根登山口のカウンターの回収を行いました。
カウンターは大日杉登山口を除いて、登山口から少し離れたところに設置してあるので、設置箇所からカウンター本体を肩に担いで運搬して車まで運びます。
本体は10㎏ほどあるので、少し骨が折れる作業です。

 データ解析などはこれから行う予定です。来月の登山シーズン前には再度設置します。

 


 回収した4基の登山者カウンター。




 飯豊の山麓部の温身平(ぬくみだいら)では紅葉が綺麗でしたが、稜線部は雪ですっかり白くなってしまっています。
(写真では、稜線部に雲がかかっているので、ちょっと分かりにくいかもしれませんが・・。)
 
 同様に、朝日連峰や月山でも雪が積もってきているようです。
登山をされる方は本格的な雪山装備が必要だと思いますので、十分留意の上登山下さい。

 いよいよ冬。。。個人的に雪が待ち遠しい今日この頃です。

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2008年09月29日朝日連峰 登山道整備の実証試験

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 こんにちは、羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木大樹です。

 9月20日~23日に朝日連峰登山道調査業務の実証試験が三方境と西朝日岳東側鞍部にて行われました。
(実証試験の事前調査 : http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2008/07/401.html

 当日は4班(狐穴班、竜門班、西朝日班、サポート班)に分かれて作業を行いました。羽黒自然保護官事務所の佐藤レンジャーは狐穴班、東北地方環境事務所の内木レンジャーと私は竜門班で作業を行いました。

 三方境では流水コントロール(雨水によって登山道が掘れるのを防ぐ為、石組みと土嚢袋を設置する作業)、と植生復元作業(許可を得て現地で種を採取し、裸地化している箇所に種を蒔いて上から緑化ネットをかぶせる作業)を行いました。
 西朝日岳東側鞍部では、上記の作業に加え、池塘が決壊しているのでその復元作業を行いました。


 石組み作業中です。
 ショウレンという道具を用いて、大きな石を動かして石組みを行います。
悪天が続く中の作業となりました。


 緑化ネット施工中です。
 播種を行う、ネットを張る、ネットを固定する。など各自別れて作業を行います。


 西朝日岳東側鞍部には登山道のすぐ脇に池塘があり崩壊する危険があるので、境界部法面に石と土嚢袋を並べました。
 池塘にはきれいな花が咲くので中に入って写真などを撮りたくなると思いますが、入らないようにしてくださいね。

 4日間ともに天気が悪く、特に最終日は暴風で作業が遅れましたが、予定していた作業は全て終了することができました。今回は32人の方に作業にご参加いただき、関東や新潟方面などからも参加者がありました。作業に参加された皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。


 作業中4日間、毎日同じ景色の中でも、少しずつ稜線が赤く染まっていく様子が分かりました。季節は確実に秋に移っているようです。恐らく今週末くらいが紅葉のピークだと思います。

 先週末、月山や鳥海山では初冠雪が記録されました。昨年より25日も早い冠雪です。
 登山をされる方は、防寒具などを忘れないようにお気を付け下さい。気温の変化が激しい毎日です。体調管理には気を付けてお過ごし下さいね。

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2008年09月02日飯豊連峰保全連絡会 合同保全作業

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木大樹です。

8月29日~9月1日に飯豊連峰保全連絡会の合同保全作業が行われました。
参考:http://c-tohoku.env.go.jp/to_2008/0417a.html

今回の保全作業は昨年の実証試験地に引き続き、天狗ノ庭にて作業を行いました。
天狗ノ庭はかつて登山道であったところでしたが、現在は荒廃が大きく立ち入り禁止となっています。
今回の作業は、裸地化箇所の植生復元作業、石組みと土嚢袋による流水コントロールを行いました。

※植生復元作業・・・・許可を得て現地で種を採取し、裸地化している箇所に種を蒔いて上から緑化ネットをかぶせる作業。
※流水コントロール・・雨水によって登山道が掘れるのを防ぐ為、石組みと土嚢袋を設置する作業。


作業前に、NPO飯豊朝日を愛する会、株式会社ニュージェック、羽黒自然保護官事務所パークレンジャーから説明がありました。
皆さん熱心に聞いています。


緑化ネットの作業風景です。みなさん息がぴったりで本当に作業がスムーズに進みました。

連絡会会員、一般参加者を含めて、59人の参加がありました。
たくさんの方が参加してくださり、2日作業の予定がなんと1日で終わってしまいました。
また事前に山岳関係者の皆様が緑化ネットや食材を荷上げしてくださいました。
全て皆さんの善意によるボランティアです。本当に頭が下がる思いです。

私も飯豊での保全活動を通して、知り合いや山仲間がたくさん増えました。本当に嬉しく思っています。
これからもよろしくお願いいたします。



作業後、皆さんで記念撮影。

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2008年08月21日玄山道分岐 登山道修復設計の事前調査 【飯豊連峰】

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木大樹です。

飯豊連峰の登山道調査業務では、今年度の保全計画として御西岳~飯豊山間の玄山道分岐にて、登山道の修復設計を計画しています。
現地での施工内容などについて、地元関係者にも事前に意見をいただきたく、今月6日に現地に集まってもらい、事前調査を行いました。

東北地方環境事務所と羽黒自然保護官事務所のパークレンジャーにサポートとして同行して、登山道の荒廃状況を確認も含めて、4日~8日で現地に入りました。
オンベ松尾根の登山口から入山して、弥平四郎登山口へと下山しました。
少し曇っている日もありましたが、好天に恵まれた中の現地調査となりました。


玄山道分岐にて測量範囲や施工内容の検討を行いました。


また、昨年度、一昨年度の実証試験箇所である、天狗ノ庭、御西、種蒔山分かれにて、状況確認を行いました。
天狗ノ庭では、昨年設置した緑化ネットから種子が芽吹いていました。


緑化ネットからは芽吹きが!

今年の飯豊連峰保全連絡会の合同保全作業は、今月29日~来月1日に天狗ノ庭での活動を予定しています。
参考(http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2007/09/25/index.html

今年の活動も非常に楽しみです。
久しぶりにお会いする方たちもいるので、お会いできるのを楽しみにしております。


5日間飯豊連峰にいましたが、こんなに長期で現場に入ったのは初めてです。
天候に恵まれた事もあって、帰りたくない気持ちになってしまいました。
下山時はちょっと寂しいくらいでした。


御西小屋から烏帽子岳、梅花皮岳、北股岳。

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