ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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磐梯朝日国立公園 羽黒

247件の記事があります。

2010年11月24日月山VCイベント ぶらっと観察会

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 こんにちは、羽黒自然保護官事務所の佐々木です。
11月下旬だと言うのに、なんだか今年はまだ暖かいですね。

 さて、11月21日(日)に月山ビジターセンターの開館時期最後のイベント、「ぶらっと観察会」が大山の下池で行われました。
 ここしばらく雨天続きでしたが、当日は天気は快晴。小春日和のような暖かさの中の観察会となりました。

 当日は下池で野鳥を観察し、その後湖畔を歩きました。
 

 下池では冬の水鳥が多く飛来し、ハクチョウやカモ類を多く観察できました。双眼鏡やフィールドスコープで鳥達の仕草や様子をみて色々想像するのがまた面白いんですよね^^


 晩秋の下池です。今年は夏が暑かったせいか、まだ紅葉している木の葉が残っています。


 晴天で、観察会中は鳥海山がとても綺麗に見えました。

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2010年11月15日飯豊連峰 登山者カウンターを回収しました

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 11月11日に飯豊連峰に設置している登山者カウンター4基(丸森、梶川、大嵓、大日杉)を、積雪期に備えて回収を行いました。

ここのところ天気が悪く、作業当日も雨で滑りやすい条件であったので回収は少し大変でしたが、無事に回収することができました。


登山者カウンター 梶川号です。

これからデータの補正や解析などを行いますが、今年は例年に比べて登山者の数が少ないようでした。


上部は雪です。
冬は近いですね。

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2010年10月22日紅葉もそろそろ終盤です

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 里山や里にツキノワグマが下りてきて、新聞やニュースでほとんど毎日といっていいほど取り上げられています。

 野生動物と言えば、大自然の中に暮らしていて、小さい頃にテレビ番組や図鑑、写真などを見て、その姿にとても憧れたりしました。
 そのような威厳のある野生動物が里に下りてきた途端、厄介者のように取り上げられていることに、少し心が痛みますね。 

 動物たちの暮らしの場所は山や森であって、その中でこそ彼らの尊厳が守られるのだと思います。野生動物と人との関係について、私たちはこれからも考えて行かなければならないですね。

 さて、19日に月山に出かけて来ました。
 紅葉は最盛期を過ぎていて、山頂付近は夜は氷点下の気温になっているようで、水たまりが一部凍っていました。
 
 
月山リフト上の様子。紅葉も終盤です。

 羽黒口からの車道は、10月20日に冬期閉鎖されました。西川口、姥沢のリフトも今週末の24日までと聞いています。

 標高が高いところでは紅葉は終盤になっていますが、まだ登山口周辺では楽しめると思います。季節は確実に移っていきますね。

 飯豊や朝日の登山道についても、吊り橋の板を外したり、車道が冬期閉鎖になるところがこれから増えてきます。
入山前には事前にしっかり情報を集めてから入山するようにしてくださいね。

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2010年10月18日紅葉の祝瓶山

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 10月14日、公園計画見直しの現地調査のために、坂本保護官と朝日連峰の祝瓶山に巡視に行ってきました。

 当日は晴天に恵まれ、素晴らしい紅葉を見ることができました。
 祝瓶山は東北のマッターホルンと言われるような独特の山様をしており、近年登山者が増えている山です。
 長井口と小国口の両方の登山口がありますが、今回は長井口から入山しました。
 桑住平のブナ林が美しく、尾根の登りになると展望もよく、祝瓶山山頂が近づいて来るのが実感できて登っているととても気持ちが良い山です。

 山頂からは飯豊や朝日連峰を見渡すことができます。
 

 尾根の登りでは紅葉が素晴らしく、山頂が近づいてくるのが実感できます。


 稜線部の紅葉。見事ですね^^


 至る所でツキヨタケが見られました。ムキタケに似ている有名な毒キノコです。
とても大きなキノコなので、もしも食べれることができたら、一つでお腹いっぱいになりそうです(笑)

 なお、長井口からの登山口の野川に架かる吊り橋がありますが、吊り橋は11月6日に撤去するようです。(冬期間に雪が積もって壊れるのを防ぐためです)
入山される予定の方はご注意ください。

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2010年10月15日【日本のいのち、つないでいこう! COP10まで3日前】

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

オニヤンマとセミ

 少し前の季節になりますが、登山道のすぐ側にオニヤンマを見つけました。
オニヤンマといえばとても大きなトンボで格好いいですよね。子ども頃に憧れであったトンボであることを思い出しました^^



 よ~く見てみると、何かをムシャムシャ食べているではありませんか。
 なにを食べているのだろうと見てみると、小さなセミを捕まえたようで、それを足でしっかり掴み、ムシャムシャ食べています。
 トンボと言えば小さな虫などを食べているものと思っていたので、見つけた時は驚いてしまいました。

 山にいても、実際には見ることの少ない生きものたち。
 今こうして日記を書いている時にも、自然の中では様々なドラマが繰り広げられていると思います。
 時々、そのようなことをふと考えてみるのですが、それだけでも楽しいものですね。


「COP(Conference of the Parties)」とは、国際条約を結んだ国が集まる会議(締約国会議)のことです。多様な生き物や生息環境を守り、その恵みを将来にわたって利用するために結ばれた生物多様性条約では、10回目の締約国会議「COP10」が2010年10月、愛知・名古屋で開催されます。
詳細は、http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/index.html をご覧ください。

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2010年10月13日飯豊合同保全作業の報告について

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 皆さま連休はいかが過ごされましたか。
 天気がパッとしない日が続きましたので、屋内で過ごされた方も多かったかもしれませんね。 
 今年は(も?)やはり暖かいのか、まだ飯豊や朝日、月山でも冠雪が確認されていないようです。
 例年であれば、そろそろ冠雪が確認されるのですが、今年はいつ初雪が降るのでしょうね。

 さて、飯豊連峰保全連絡会の合同保全作業について、ニュースレターを作成しました。下記から閲覧できます。
http://c-tohoku.env.go.jp/to_2010/1013a.html

関係者の皆様にも郵送しましたので、よろしくお願いします^^


 さて、写真がないと寂しいので事務所の写真を載せます。
 羽黒自然保護官事務所の外観はこのような感じです。
 一軒家のような感じなので(実際そうなのですが)、訪問される方に時々驚かれます。

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2010年10月07日飯豊の紅葉について

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 先週の飯豊では作業風景を紹介しましたが、稜線では紅葉が始まっていましたのでご紹介します。

 今年は夏が暑く、急に寒くなったので例年よりも紅葉が1~2週間遅いようです。
 今週末の連休は丁度良い時期かもしれません^^


稜線部の紅葉の様子



見事ですね~。


門内小屋から見えた朝日。

 それから、遅くなりましたが朝日の合同保全作業のニュースレターを昨日6日に発行しました、
東北地方環境事務所のHPにもアップしました。下記からご覧下さい。
関係者の皆様にも発送させてもらいましたので、よろしくお願いします。

http://c-tohoku.env.go.jp/to_2010/1007a.html

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2010年10月05日飯豊連峰保全連絡会 合同保全作業が実施されました。

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 10月2日(土)~3日(日)、梶川尾根上部と丸森尾根上部にて、平成22年度の飯豊連峰保全連絡会の合同保全作業が実施されました。
 2日には梶川尾根上部の作業を行い、門内小屋泊。3日には丸森尾根上部の作業を行いました。

○土留め工を設置
 これまでも紹介してきましたが、雪田草原での課題の一つは雨水が流れることと踏圧(人が歩くことによる影響)によって土砂の洗堀が進むガリー侵食です。
 現地は大きく洗堀されているところが多く、その箇所に土砂を堆積させる目的と、また雨水による荒廃を和らげることため、流速を落とす目的で、麻製土嚢袋と現地の転石を用いて土留め工を設置する作業を行いました。


○緑化ネット敷設
 緑化ネットの敷設の目的は緑化することもそうですが、それよりもネットを敷設することによって土砂の動きや流れを止めることです。
 ネットを敷設することによってその地の土砂が安定し、その結果として植物の種が発芽しやすくすることができます。


○木組による土留め工の設置。
 今回丸森尾根で初めて行った作業です。
 (事前に許可を得た)通行における支障木を伐採して、それを利用して木組によって土留工を設置する作業を行いました。
 木組単体、木組と土嚢袋を合わせる、木組を縦や横に設置するなど、様々な土留め工を設置しました。
 どの工法が効果高いのか来年検証します。まさに実験しながらの作業です。

 毎回のことですが、皆さん楽しそうに作業されており、夜の門内小屋の打ち上げなどもとても盛り上がりました。
 日帰りのみで参加して下さった方や事前に資材を荷上げ下さった方。
また、当日の作業以外に、作業者が動きやすいように小屋の清掃を担当して下さった方など多くの方にご協力頂きました。

 作業はもちろんのことですが、作業を通して山岳関係者同士の交流の場にもなっており、私も合同保全作業を通して多くの山仲間と出会いました。
その山を登る人達が集まって、その山をどうしていくことが良いことなのか皆で考えていく。本当に素晴らしいことですね。
 
 また、今年私はアクティブレンジャーとして4年目になりました。
朝日も飯豊もこれまで事務局として関わらせて頂いてきましたが、現地の作業である合同保全作業で事務局として皆様と関わるのは今年度が最後になります。
 今回の作業が終わった後、少し胸に込み上がるものがありました。皆さんありがとうございました。

 といっても、これからも会議や他の仕事があります。
事務局として最後までしっかりやらせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします^^
※現在ニュースレターを作成中です。詳細はそちらで報告させていただきたいと思っておりますので、少しお待ち下さいね。

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2010年09月27日朝日連峰保全協議会 合同保全作業(三方境)が行われました。

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 9月25日(土)~26日(日)に、平成22年度の朝日連峰保全協議会合同保全作業が三方境で行われました。

 25日は日暮沢小屋から作業現地である三方境に荷上げを行い、実際の作業は26日に行われました。


○歩行路固定
 三方境は風衝地で、登山道が複線化しています。
山を歩いている時「ここはどこを歩いたらいいのだろう」と思うことがあると思います。
 色々なルートを人が歩いてしまい、その結果として登山道が複線化して、その地形が全体的に荒廃してしまいます。
 その複線化しているところで重要なことが「歩行路を固定する」ということです。
 今回の重要な作業として、現地に転石を用いて歩行路を固定する作業を行いました。


○緑化ネット敷設
 現地は風衝地ということもあり、裸地化が進んでいます。
 土壌の安定と植生回復のために緑化ネットを敷設しました。


また、写真はありませんが、その他の作業は以下のとおりです。

○土留め工の設置
 三方境は土壌がもろく、人が歩くことによって土壌が掘れて、更に水が流れることによって、大きく洗堀されている箇所があります。
 その洗堀されている箇所に土砂を堆積させるため、土嚢袋と現地の転石を用いて土留め工の設置する作業を行いました。

○植生保護
 強風による植生保護のため、試験的に裸地部と植生部の際に土嚢袋を設置しました。
 
 当日は天候にも恵まれ、予定していた作業を全て終えることができました。
新潟や福島など遠方からの参加もあり、また少しでも手伝いたいということで、日帰りで荷物の荷上げ作業を手伝ってくださった方もおりました、
また、当日の作業以外に、事前作業として緑化ネットを荷上げしてくださった方も多く、目に見えない部分でも多くの方が協力してくださいました。

 朝日を愛する皆さんの思いに本当に頭が下がります。ありがとうございました。


作業終了後に記念撮影です。

 ※現在ニュースレターを作成中です。完成しましたら、関係者の皆様やご協力いただいた皆様に発送予定です。
 東北地方環境事務所のホームページにもアップ予定なので、よろしくお願いします。

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2010年09月15日※【ご注意下さい:大鳥~泡滝ダム間】現在通行できません※

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 羽黒自然保護官事務所の佐々木です。

 先週末の大雨で土砂崩れが発生し、鶴岡市道泡滝大鳥線(大鳥~泡滝ダム間)は、現在車が通行できない状態となっております。
 また、その先の泡滝大鳥池線道路(歩道)<泡滝ダム~大鳥池間>も、土砂崩れが発生している模様で、通行できません。
 
 泡滝ダムから入山を考えている方は注意してください。
 特に、連休中に朝日連峰の縦走し、泡滝ダムを下山口に考えている方はご注意下さい。

詳細は下記をご覧下さい。

http://c-tohoku.env.go.jp/emergency/2010/09/92.html

http://www.city.tsuruoka.lg.jp/801600/page638.html

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