東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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石巻自然保護官事務所 晴山です。今回は、みちのく潮風トレイル(MCT)の南三陸町・女川町・石巻市のルートの紹介です。
南三陸町・女川町・石巻市の3市町のルートは、他の市町村のルートに比べて海から少し離れた里道や気仙道、金華山道などの旧街道を多く通ります。また、田束山、石投山、大六天山、金華山といった400メートルを超える山を登り降りする健脚向けのルートもあり、各山頂に向かう道中では志津川湾、雄勝湾、女川湾といったリアス海岸地形や世界三大漁場である三陸金華山沖に浮かぶ離島の綺麗な景色を眺望することができます。
南三陸町の起点近くには、田束山登山道である「行者の道」があります。「行者の道」は古くは修験道として栄えて、苔むした渓流沿いに歩道がありマイナスイオンに包まれながら歩くのは格別です!ルートから少し外れた田束山頂上では、初夏には鮮やかなツツジが見られ、晴れた日には遠くに気仙沼大島や、栗駒山、蔵王連峰などの山々を望むことができます。
【「行者の道」へ向かう途中にある南三陸町・荒沢不動尊】
【田束山登山道「行者の道」】
石巻市では、雄勝湾を望みながら「石投山」山頂を目指します。急登の疲れを吹き飛ばしてくれるほどの景色なので、ぜひ一度訪れて欲しい場所です。
【石投山 山頂からの景色(中央に金華山)】
山頂で一休みした後は、心地よい杉林を抜けて女川町中心部を目指します。女川町中心部には飲食店や個性的なお店が沢山あるので美味しいごはんでエネルギーチャージをし、長旅の疲れを癒してください。
女川町の次は、石巻市牡鹿半島に向かいます。牡鹿半島は三陸復興国立公園の南端に位置し、名前のとおりニホンジカの生息密度が高く、樹皮剝ぎ痕や踏み跡をあちこちで見かけます。牡鹿半島南端の鮎川港から航路を使い金華山、網地島、田代島の離島を周り石巻市中心部に続きます。石巻市中心部からは旧北上川を望み、北上川運河沿いを経て東松島ルートに向かってください。
みちのく潮風トレイルには「トレイル憲章」があり、その一つに「震災をいつまでも語り継ぐための記憶の道とします。」とあります。ルート沿いには「南三陸旧防災対策庁舎」、「旧女川町交番」、「大川小学校跡地」などの震災遺構があります。是非お立ち寄り頂き、当時の事、また、今までの復興の歩みを見て頂きたいと思います。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、十和田八幡平、三陸復興、磐梯朝日国立公園があります。
石巻自然保護官事務所 晴山です。
今回は、みちのく潮風トレイル(MCT)の南三陸町・女川町・石巻市のルートの紹介です。
南三陸町・女川町・石巻市の3市町のルートは、他の市町村のルートに比べて海から少し離れた里道や気仙道、金華山道などの旧街道を多く通ります。また、田束山、石投山、大六天山、金華山といった400メートルを超える山を登り降りする健脚向けのルートもあり、各山頂に向かう道中では志津川湾、雄勝湾、女川湾といったリアス海岸地形や世界三大漁場である三陸金華山沖に浮かぶ離島の綺麗な景色を眺望することができます。
南三陸町の起点近くには、田束山登山道である「行者の道」があります。「行者の道」は古くは修験道として栄えて、苔むした渓流沿いに歩道がありマイナスイオンに包まれながら歩くのは格別です!ルートから少し外れた田束山頂上では、初夏には鮮やかなツツジが見られ、晴れた日には遠くに気仙沼大島や、栗駒山、蔵王連峰などの山々を望むことができます。
【「行者の道」へ向かう途中にある南三陸町・荒沢不動尊】
【田束山登山道「行者の道」】
石巻市では、雄勝湾を望みながら「石投山」山頂を目指します。急登の疲れを吹き飛ばしてくれるほどの景色なので、ぜひ一度訪れて欲しい場所です。
【石投山 山頂からの景色(中央に金華山)】
山頂で一休みした後は、心地よい杉林を抜けて女川町中心部を目指します。女川町中心部には飲食店や個性的なお店が沢山あるので美味しいごはんでエネルギーチャージをし、長旅の疲れを癒してください。
女川町の次は、石巻市牡鹿半島に向かいます。牡鹿半島は三陸復興国立公園の南端に位置し、名前のとおりニホンジカの生息密度が高く、樹皮剝ぎ痕や踏み跡をあちこちで見かけます。
牡鹿半島南端の鮎川港から航路を使い金華山、網地島、田代島の離島を周り石巻市中心部に続きます。石巻市中心部からは旧北上川を望み、北上川運河沿いを経て東松島ルートに向かってください。
みちのく潮風トレイルには「トレイル憲章」があり、その一つに「震災をいつまでも語り継ぐための記憶の道とします。」とあります。
ルート沿いには「南三陸旧防災対策庁舎」、「旧女川町交番」、「大川小学校跡地」などの震災遺構があります。是非お立ち寄り頂き、当時の事、また、今までの復興の歩みを見て頂きたいと思います。