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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

コウモリ観察会・昆虫観察会を実施しました!

2021年07月30日
秋田 成田苑子

こんにちは!

秋田自然保護官事務所の成田です。

梅雨が明け、秋田も暑い日が続いています。

吹き抜ける風が涼しい森吉山野生鳥獣センターにて2つの観察会を実施しました!

<コウモリ観察会>

いつも野生鳥獣センターで開催している観察会は昼間に実施していますが、今回はちょっと特別。

テーマが「コウモリ」ということで夕方からの開催です。

今年もNPO法人コウモリの保護を考える会の皆さんにご協力いただき実施しました。

まずは、野生鳥獣センターにて、コウモリの生態についてレクチャーしていただきました。

「地球上にコウモリは何種類いる?」「コウモリはどんなところに住んでいる?」など

基本的なことを教えていただいたら、いよいよ観察にスタートです。

 

そうは言っても、観察を実施するのは夜の真っ暗な森。肉眼で観察するのはなかなか難しいので、

機械の力を借りてコウモリの存在を確認します。

今回の観察会では「バットディテクター」という、コウモリの出す超音波をヒトにも聞こえる音に

変換する機械を使いました。

NPO法人コウモリの会の皆さんに使い方をレクチャーしていただき、いざ森の中へ...。


森に入る頃には、辺りはだいぶ日が陰り薄暗くなっていました。

足元に注意しながら進みます。

しばらく進むと、バットディテクターから「カタカタカタ...」という反応が!

「これはコウモリの声ですね」「近くにいるんじゃないかな?」という先生からの声で、周辺を

よく探してみると...

なんとすぐ近くの木に留まっているコウモリを発見しました!!!

さらに参加者の頭上を飛び交うという大サービスも!!!

コウモリに限ったことではありませんが、野生動物を観察するのは天候やタイミングに左右される

ことが多いもの。

今回はほぼ全員がしっかりと観察できたのはとてもラッキーでした。

そしてセンターに戻り、コウモリの剥製を観察させていただきました。

森の中では遠目でみえたものも、近くでみると特徴がよくわかりますね。

意外と身近なところにも暮らしているコウモリたち。自然に目を向けるきっかけになったら嬉しいです。

ご参加いただきありがとうございました。

<昆虫観察会>

太陽さんさんの日曜日、子どもたちに大人気の昆虫観察会を今年も賑やかに実施しました。

西目屋自然保護官事務所の雪本晋資氏に今年も講師をお願いしての実施です。

出発前に、虫網の正しい使い方のレクチャーをしていただきました。

よく地面にかぶせるように使っている様子を見かけますが、それだと網が痛んでしまうそうです。

網に優しく、そして昆虫をしっかり捕まえるのには、網をくるっと回すことがコツだそうです。


そして、今回の観察会は「モニタリングサイト1000」という生物調査のマニュアルに従って実施をしました。特にチョウ類について、どんな種類がどんな環境のところに居るのかをみんなで調べながら進みます。


道中では、くるっと丸まった葉っぱの不思議を教えていただきました。

森の中を歩くと、枝についたままの葉っぱの先端が丸まっているのを見つけることがありますが、

これは「ゾウムシ」の仲間が卵を産んだもの。

子どもたちだけではなく、大人も興味津々に観察していました。

 

センターに戻ると、見つけたチョウの種類を確認しました。

ベニシジミのように小さくて可愛らしい種類から、カラスアゲハのように大きくて迫力のある種類まで沢山発見できました。


最後には、捕まえたチョウやトンボたちにお別れをしました。

「ありがとう」と声をかけている子どもの様子が印象的でした。

秋田県内の学校は夏休みが始まったばかりです。

自由研究のテーマに、「昆虫調査」いかがでしょうか?

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