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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

文月の雨

2021年07月08日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

先日の土砂災害の被害に遭われた方々へ、心からお見舞い申し上げます。

慈雨といわれるように、花や樹木を慈しむような雨もあれば、

時には豪雨のようにまとまって牙をむく。

十和田湖畔も雨が降り続いています。

そんな中で、今日も平穏で仕事をさせていただくことの

感謝の気持ちでいっぱいの朝でした。

通勤路で今年も見かけた、ミヤママタタビです。

〈7/6花はまだ咲いていないようでした〉

北海道を旅していると、あちこちで見かけるピンクの葉(一見花のように見えて、

ずっと何の花だろうと思っていた)が、本州のマタタビの仲間だと教わりました。

標高や緯度が高い場所にあるのか、八幡平の奧山にもあるという情報もあります。

6月後半の業務の一部の様子をお知らせします。

6/20八甲田パークボランティア オオハンゴンソウ防除活動

  〈作業説明:二人一組で根から引き抜くように説明〉

〈地域の方に呼びかけて参加者を募りました〉

  

〈大きな根はなかなか抜けない〉

〈自家製クロモジ茶を準備しました〉

〈当日の成果ゴミ袋7袋〉

6/26白神ブナモニタリング調査

※ブナモニタリング調査の詳細は:"http://monitoring.sakura.ne.jp/what/"

〈世界遺産のブナの森からのぞむ岩木山〉

〈とてもめずらしいホソツクシタケ:ホオノキの実にしか生えない〉

世界遺産白神ブナの森は、写真を撮る余裕があまりありませんでした。

6/30十和田山調査同行

今回は通常ルートからです。

〈ここから入って行きます〉

〈途中から少しだけ十和田湖の展望〉

〈長身の人は屈まないと歩けません〉

〈山頂で計画を練っています〉

〈展望が少ない中、高田大岳が見えて嬉しくなります〉

〈つい岩手山を探してしまいます〉

〈岩木山ものぞめました〉

事務所周辺の草刈り中に、ふと手を止めたら目に入った四つ葉のクローバー。

刈り取る前に、掘り起こしてみました。

成長点が踏みつけられることや、突然変異でできる確率は10万分の1ともいわれます。

牧草として利用される別名シロツメクサ(白詰草)は、江戸時代にオランダから

ガラスが輸入される際に詰め物として入っていたものが

発芽して広がったという説があります。

調べると様々なエピソードがあり興味深いです。

幸せの象徴とも言える四つ葉のクローバーが、

みなさんの元にたくさんの幸福を運んで来ますように。