ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年6月 7日

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2021年06月07日令和3年度野生生物保護功労者表彰 環境大臣賞 伝達式

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

 うれしい報告をいたします。フライングギースプロジェクトの皆さんが環境大臣賞を受賞されました。

 6月4日に大崎市田尻総合支所の会議室をお借りして、「第75回愛鳥週間 令和3年度野生生物保護功労者表彰」環境大臣賞の伝達式を行いました。

  東北地方環境事務所中山隆治所長からフライングギースプロジェクト代表の齋藤肇さんに手渡されました。

 

 フライングギースプロジェクトの皆さんは、宮城県北部の蕪栗沼・周辺水田、化女沼等を中心に、独自のガン類生息状況調査して17年、若年層の参加や育成、調査結果については地域の基礎的な記録として環境行政の取り組みに活かされるなど、保護事業に貢献して貢献してきました。

 メンバーは約30名、ガン類の越冬時期の11月から2月に毎月1回の調査、2人一組で多い時は16エリアに別れて調査を行います。齋藤さんが調査前日に参加人数に合わせて切り張りした調査区域地図を作成、当日、分担して調査を行っています。月に1回ですから、吹雪いてもどんなに寒くても実施してきました。蕪栗沼周辺からはじまり、ガン類の越冬数の増加、北帰行近くなると飛来している場所が広域になり、宮城県北部と言いながら、岩手県一関市までとなることもあります。拠点となる「田守村たっしゅむら」では、近いところ遠いところの調査にかかる時間に違いはありますが、齋藤さんのご家族が温かいお昼を準備して帰りを待ちます。調査結果は、速報としてフェイスブックなどで情報公開し、シーズンごとのまとめはNPO田んぼの舩橋さんがまとめます。そもそもの、カモ類とガン類の違い等の基礎知識は日本雁を保護する会の呉地さんが教授するなど、地元のやさしい支えの元継続してきました。

  齋藤さん(中央)は、これからもゆるく長く、楽しく調査していきたいと抱負、喜ぶフライングギースプロジェクトの皆さんです。

 今回の伝達式には、大崎市役所産業経済部世界農業遺産推進課、大崎市田尻総合支所の皆様のご協力いただきまして実現いたしました。ありがとうございました。

 環境省では例年、みどりの月間(愛鳥週間)に公益財団日本鳥類保護連盟と共催し東京都内で全国野鳥保護のつどい記念式典を開催して表彰を行っておりますが、本年度は新型コロナウィルス感染症の影響により、事前収録した映像で構成するオンライン形式の式典を5月16日に公開されており、受賞者は各賞ごとに表彰状が読み上げられています。(式典については、7月31日まで日本鳥類保護連盟ウエブサイトで掲載予定 「第75回愛鳥週間 全国野鳥保護のつどい」で検索してみてください。)

 

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