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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

化女沼に出かけてみませんか

2020年01月14日
鎌田 和子

こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年11月に「伊豆沼に出かけてみませんか」と題して紹介いたしましたので、続いて化女沼を紹介したいと思います。

 

今シーズンまだ、朝の飛び立ち、夕方のねぐら入りを見ていいないという方には、手軽に飛び立ちの観察ができるポイントをご紹介いたします。

 

東北自動車道 長者原サービスエリアに隣接するラムサール条約湿地

化女沼は、洪水を防いだり、農地に水を供給したりする目的の、周囲4㎞の治水ダムです。ダム湖としては日本ではじめてラムサール条約湿地に登録されました。

 11月中旬から2月中旬まで亜種ヒシクイやマガン、ここ数年増加してきているシジュウカラガンなどのねぐらとなっています。

東北自動車道の長者原サービスエリアに隣接し、スマートインターを利用すると、5分で化女沼ダムに到着、朝のとび立ち、夕方のねぐら入りはダムの堤体(ダム管理事務所)付近で観察することができます。羽音や鳴き声を聞きながらごらんください。

飛び立ちを見てから、サービスエリアで朝食を!そんなこともできます。

 

飛び立つ鳥の羽根のしずくが見えるかも

ダム堤体からの観察は、東に向かい飛び立った鳥たちを撮影してみると、羽ばたきとともにほとばしるしずくが写っているかもしれません。私たちと鳥の距離の近さを感じることができます。

越冬最盛期は、マガンや亜種ヒシクイ、シジュウカラガン合わせておよそ2万羽がねぐら利用しているので、迫力満点です。

 

東の空に向かって飛び立ったマガン、先頭の1羽はほっぺが白いのが目立つシジュウカラガンです。

 

お出かけ前のチェックリスト

・今日のお天気、朝日の美しい日を選びましょう。

・日の出30分前には現地で待ちましょう。冷え込みが厳しい時には飛び立ちが遅いこともあります。また、人が近づきすぎて、日の出前に飛び立ってしまうことがあります。

・早朝の冷え込みは厳しいので、寒くないように暖かな服装をご準備ください。

・水鳥たちが驚くので、撮影では、ストロボの使用はお避け下さい。

・トイレはサービスエリアで済ませてからお出かけください。

準備ができたら、出かけてみてください。今シーズンは、暖冬のため少し移動の時期が早まるかもしれませんので、今年こそと思っている方は、1月中にできるだけ早めにお出かけください。チャンスを逃すと、来シーズンまで待たなければなりませんから。

今年も宮城県北部の鳥獣保護区、ラムサール条約湿地の情報等お伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。