ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年8月 2日

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2019年08月02日夏の自然環境調査*大船渡市首崎(こうべざき)

三陸復興国立公園 坂本麻由子

みなさんこんにちは、大船渡自然保護官事務所の坂本です。

いよいよ北東北が梅雨明け、夏本番となりました。

連日30度を超す暑さ、今週は三陸沿岸でも猛暑日の地域がいくつもあるほどです。

外で行う業務も熱中症対策を万全に取り組まなくてはなりません。

梅雨明け前の7月末に、国立公園の自然環境調査でパークボランティアの皆さんと大船渡市の秘境、

首崎(こうべざき)へ行ってきました。

毎年植生や地形の変化を確認するため調査に入る場所ですが、7月に入るのは初めてで

どのような景色が待っているのか楽しみに出かけました。

首崎の先端へ向かう前に、気持ちの良い林道をしばらく進みます。

木漏れ日、沢の音、鳥の声、木々のにおい、さまざまな感覚で楽しみながら。

ん??何か置いてあります。近づいてみると大きな石でした。脇の斜面からの落石ですね。

よくここで止まったな、と思うほど道のど真ん中。

この林道は作業車が通るので、我々も行こうと思えば車でもいけるのですが、

せっかく素敵な道なので歩きましょうと、車を置いてきたのが正解。

帰りにこの石は邪魔にならないところに動かしてきましたが、3人がかりでやっとでした。

この日市街地は30度を超す真夏日だったそうですが、

時折頬をなでる海風と、天然シェードのおかげで快適。

4キロほど快適な林道を進み、首崎灯台への分岐点につきました。あれ・・・?

この奥が首崎へ続く道なのですが、濃い霧が立ちこめています。

どうやら「やませ」のまっただ中に入り込んでしまったようです。

先端へ向けて歩みを進めましたが、視界が開けて海が見えるはずの所は・・・真っ白。

林道歩きでほてっていた体もすっかりクールダウン、震えるほどの寒さでした。

半島の先端は、この辺では珍しい、カシワの群生林です。霧に包まれて少し不気味ですね。

岬の先端に近づくと背の高い樹木は見られなくなり、

厳しい環境下でも生き残れる植物だけが地面から生えています。

灯台のある高台より下はある程度の草原地帯。数種類の植物が花期を迎えていました。

この階段の上にあるはずの灯台が見えませんが、進みます。

灯台が座する先端の高台は風当たりも強く、砂地です。

青々と緑草が茂ることはありませんが、いくつかの植物たちを観察することができました。

灯台の輪郭すら消してしまうほどの霧ですが、その水分がこれらの植物たちに大切なのでしょう。

そして灯台を背に海を臨むと素晴らしい絶景が待っているはずでしたが、このとおり。

過去の同じ場所からの写真を並べてみます。

今回は視界不良のため、連なるリアスの海岸線を見ることはできませんでした。

また次回、リベンジしたいと思います。

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