東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

大潟でのチュウヒ情報とミニ観察会のお知らせ

2018年08月16日
秋田 足利 直哉

 秋田自然保護官事務所の足利です。

 猛暑が続いたかと思えば大雨や土砂災害に警戒が必要となったり・・自分の身の安全を守るために最新の情報を得るようにしましょう。

  

 6月21日の日記で『大潟でのコジュリン情報とミニ観察会のお知らせ』をした時に大潟草原野鳥観察舎に来館される方に人気の野鳥は「チュウヒ」と「コジュリン・オオジュリン」と書いていました。今回は『大潟でのチュウヒ情報とミニ観察会のお知らせ』をします。

   

 先ずはチュウヒ情報から・・

大潟村にある大潟草原野鳥観察舎にお越し頂く方々の一番人気は「チュウヒ」です。大潟草原野鳥観察舎では、日本で繁殖する猛禽類の中でも繁殖つがい数が特に少ないとされるチュウヒが高頻度かつ間近で見られます。

 現在はチュウヒの繁殖ステージのうち『巣外育雛期』(参考:「チュウヒ保護の進め方」平成28年6月 環境省自然環境局野生生物課)にあたります。観察舎近くから巣立った3羽の幼鳥が鳥獣保護区内の低木の上や地面で、餌を持って来てくれる親鳥を待っていて、親鳥がやってくると3羽が一斉に飛び上がり、親鳥を入れて4羽のチュウヒが飛び回る様子が観察できます。

 『巣外育雛期』はおよそ1ヶ月とのことですので、こうした光景が見られるのもあと1~2週間くらいかと思われます。その後、幼鳥たちは移動分散すると想定されるので、「一目4羽のチュウヒ」を是非、今のうちに観察しに来て下さい。

  

 

<チュウヒ幼鳥>

 

  

   

 続いて、ミニ観察会のお知らせです。

 8月29日(水)午後1時から大潟草原野鳥観察舎やその周辺で約1時間のミニ観察会を実施します。テーマは雨の心配が無ければ「大潟草原のトンボ」で、雨が降ったら「アメリカザリガニを見てみよう」です。

大潟草原鳥獣保護区には野鳥だけで無く、トンボの好む環境が広がっているようで、たくさんのトンボが見られます。その一部をご紹介します。

 

 

<シオカラトンボ>

 

シオカラトンボは特別保護地区内の水辺で観察できます。

  

<シオヤトンボ>

シオヤトンボは、観察舎周辺の水辺に近い草地に多いようです。

 

<ハラビロトンボ>

ハラビロトンボは、特別保護地区内のほぼ全域で観察可能です。

  


<チョウトンボ>

今年はいつもより特別保護地区内で観察できるチョウトンボが多いように感じます。

 

 ミニ観察会への事前申込みや参加料は不要です。興味のある方は、午後1時までに直接、大潟草原野鳥観察舎にお越し下さい。お待ちしております。

 なお、大潟草原野鳥観察舎の開館日と開館時間は下記の通りとなっていますので、ご注意ください。

  〇土日祝日の午前9時から午後3時まで。

  〇毎月最終水曜日のミニ観察会開催時(午後1時から2時まで)