ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年5月

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2018年05月31日ブナのお花って?

佐々木 春佳

みなさんこんにちは。

私たちが勤務している世界遺産センター・西目屋自然保護官事務所の隣には青森県の施設「白神山地ビジターセンター」があります。

白神山地ビジターセンター正面の様子

ビジターセンターの前には白神山地に生える木々が植えられており、樹高が10m程度の気持ちのよい林が広がっています。

ビジターセンターの敷地内にある池

そこで、白神山地の代名詞、ブナの木をよく見てみると・・・枝先に何かついています。

ブナの雄花と雌花

ブナの花です。葉っぱの根元から下向きに垂れ下がっているのが雄花。一方、上向きについているのが雌花で、この雌花がブナの実になるそうです。

ブナの雌花

よく見てみると、あちこちにたくさんの花が咲いています。

ブナの枝に付く新葉と花

ビジターセンター周辺に生えている約50本のブナのうち、45本以上で花が見られました。日当たりのよい枝にはたくさんの花がついています。思い出せば、去年の今頃はブナの花はほとんど落ちていなかったので、白神では今年は多く花がついたと言え、ブナの花粉が昨年以上に飛んでいることでしょう。

ブナ林から成り立っている白神山地ですが、今年はビジターセンター(青森県西目屋村)以外にも、十二湖(青森県深浦町)や留山(秋田県八峰町)でも、ブナの雄花が多く落ちていました。今月末に開通予定の冬季閉鎖中の道路が順調に開通すれば、標高が高い場所など、ちょうど今ブナが展葉・開花してそうな場所も近いうちに見に行きたいと思います。

[留山の木道に落ちた雄花]

さて、ブナが多く開花したとはどういうことでしょうか?

ブナは毎年同じ量の実はつけません。何年かに一度、たくさんの実をつける豊作年があったり、ほとんど実を付けない大凶作年があったりと、その量は年によって様々です。そして白神山地ではここ十数年、不作が続いていたのですが、今年は多く開花しているので、秋にはたくさん結実した大豊作も期待できます。そして白神山地以外の場所でもブナの開花の情報があるので、広範囲でブナの一斉開花が起きているかもしれません。

もしブナが一斉開花すると、ブナ林に住む生きものにはどのような影響があるでしょうか?

例えば、【ブナの一斉開花】→【数十年ぶりの大豊作】→【ブナの実を食べるクマの空前のベビーブーム】→【翌年にはクマの出没が増える】といった変化が起きるかもしれません。

しかし、

【ブナの一斉開花】→【ブナの若い実を食べる虫が増える】→【結実しない(結局大豊作とはまではならない】年もあるのだそうです。

ブナを中心とした生きものたちとの結びつきから、森は常に変わり続けるので、この一年間の変化、来年の変化も注視しながら現場に出たいと思います。

皆さんも野外に行った際には、見えた景色から様々な予想をしてみるとより楽しめるかもしれませんよ。

ブナ林サイクルの図

[ブナの生涯サイクルとブナを中心とした生態系の図(環境省作成パンフレットより)]

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2018年05月30日仏沼の案内板のペンキ塗りをしました!

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

先週、仏沼にある案内板のペンキ塗りをしました!

鳥獣保護区管理員さんによると13年ぶりの化粧直しだそうです。

天気もちょうど良く、ヒバリの鳴き声が聞こえる中みんなで塗り塗りしました。

とてもキレイになりました!

仏沼を訪れた方々が記念写真を撮られる時に思わず写真の中に案内板を入れたくなるといいなぁと思います!

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2018年05月30日月山ヘリ合同荷上げ

磐梯朝日国立公園 澁谷 満紀

羽黒自然保護官事務所の澁谷です。

5月29日、出羽三山神社、月山頂上小屋、佛生池小屋(9合目)、山形県自然公園保全整備促進

協議会羽黒支部などによる合同荷上げが行われました。毎年、開山祭前に関係者が合同で行って

いる荷上げで、天候に恵まれ、フライト予定日の初日に飛べるのは何年ぶりとか。

   

<月山8合目駐車場に到着したヘリコプター>      <荷物を運んでいる様子>

 月山では平成15年に9合目、16年からは山頂でもバイオ式のおがくずトイレが導入されていて

協議会や山小屋の関係者の皆さんによって維持管理されています。

 当日は、昨年の使用済みおがくずの荷下げ、新しいおがくずの投入と掃除などの作業が行われ、

山頂、9合目にある公衆トイレの維持管理をされている山形県自然公園保全整備促進協議会の皆

さんのお手伝いをさせていただきました。

 清潔なトイレを使用出来るのも、このような作業があってこそと改めて実感しましたし、利用

者のマナーや募金によって成り立っているとのこともお聞きしました。

下山はもちろん自分の足で。

9合目からの下山途中、こんなご褒美を見つけましたのでご紹介します。

                           

 <ミヤマキンバイとハクサンイチゲ>    <ミツバノバイカオウレン>

 

    

  <エゾイチゲ>               <エンレイソウ>